昨今の交通事故から自衛のために周囲の音を聞くことの重要性を再確認
原因は様々なれど、結果的には自動車側の信号無視によって、青信号で横断していた歩行者が犠牲になるという交通事故が報道されています。おそらく池袋や神戸での事故が報道が増えるきっかけなのでしょうが、千葉でも信号無視のクルマによって小学生が犠牲になるという痛ましい事故もありました。
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本来、信号がなくとも歩行者が横断(しようと)しているときには横断歩道の手前でクルマが停止する必要があるわけですから、まして信号無視となれば歩行者にとっては予想外の出来事であり避けることもできない……というのは事実でありましょう。もちろん、歩行者が信号無視をしているからといって轢いてよいというわけではありません。その歩行者にとって信号の情報が理解できていないケースもあるわけです(リンク先は視覚障害者の方が信号が判別できずに事故の犠牲になったことについての声明)。

いずれのシチュエーションにおいてもほとんどの場合で犠牲になるのは歩行者。命を失ってしまったら、どちらが悪いという議論はナンセンスであります。まずは自分自身の命を守ることが大事。




たとえば、暴走しているクルマが近づいているのであれば、なんらか違和感のある音が聞こえてくることが予想されます。距離によっては気付いたからといって避けられないこともあるでしょうが、早めに気付けば避けることのできるケースもあるはず。左右を見て”視覚的”に安全を確認するだけでなく、耳(聴覚)も利用してリスクを捉えることができれば、少しでも命を守ることにつながるのでは?  「ながらスマホ」などもってのほかというわけです。
となれば「歩きながら音楽を楽しむ」というソニー・ウォークマンが1979年に生み出した文化についても再考すべきタイミングなのかもしれません。歩道を歩いているときは音楽を楽しむにしても、横断歩道を渡る際には音量を絞るなどして、聴覚を安全確認に割くという意識が求められると思うわけです。こうした点について、ポータブルオーディオ機器を扱っているメーカー、同様のニーズを満たすスマートフォンのメーカーなどがなんらかの啓蒙活動を行なうことも重要になってくると感じる今日この頃でありますが、さて?

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精進します。
  




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