日産が欧州向けモデルの生産をイギリスから日本に移管するというニュース。他社はどうする?
Britain(イギリス)とExit(退出する)という言葉を組み合わせた「Brexit(ブレグジット)」という言葉が生まれたのは、2016年にイギリスがEU(欧州連合)からの脱退を言い出したときだったと記しておりますが、まさに欧州連合からの脱退期限となる3月29日(より正確にいうならばグリニッジ標準時で午後11時)が目前に迫り、その影響というか対策が目に見えるようになってきております。
まずは日産の動きが表面化。いろいろ検討したのでしょうが、日産は欧州向けの新車生産をイギリスから日本に戻すという判断をした模様。長年、イギリスでの生産を続けてきましたが、かなり縮小するといった雰囲気のニュースが流れております。EUを抜けるということで関税その他において不利になるわけで、この判断は適切だと思うわけですが……。

日系メーカーでは、トヨタやホンダもイギリスに生産拠点を持っていますが、それにしてもイギリスにこうしたカントリーリスクがあろうとは思いも寄らなかったというのが正直なところでは? もっとも、日系メーカーがイギリスに進出したころは欧州連合などはありませんでしたが。ちなみに、トヨタやホンダがイギリスで新車の生産を始めたのは1992年ですから、ベルリンの壁が壊され、欧州がひとつになろうとしている時期だったよう。日産は、もう少し早い1984年頃に生産工場を設立した先輩でありました。

ならば、ブレグジット対策としても日産という先輩の後を追いかけるカタチになるのかどうか? ホンダについてはシビックハッチバック(タイプR含む)はグローバルに見た全数をイギリスで生産しているはずですし、そのエンジンはアメリカで生産してイギリスに運んでいると記憶していますが、それでもEUとイギリス間での物流や輸出入が滞ると生産が止まるのは必至で、生産に影響が出ることは間違いないわけで。これからどのような対応をしていくのでありましょうか。当事者・担当者からすると胃の痛い日々が続くことでしょうけれども……。
 
シビックハッチバック、納期などに影響が出なければいいのですが。まあ、2018年の年間販売台数でいうと、国産のセダンを合わせても18,287台という販売規模のモデルなので、日本市場全体としては大して影響を受けないのかもしれません(個別のケースはあるかもですが)。

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精進します。
  




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