ステアリングスポークからスイッチを消滅させる、ヴァレオのジェスチャーUIがスーパースポーツのインテリアを変える?
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若干、旧聞に属する話になりますが、2018年の 人とくるまのテクノロジー展 横浜で見かけた気になるデバイスが、ヴァレオの「3Dジェスチャーユーザーインターフェース」。ステアリングの奥、おそらくメーター内部かコラム上あたりに仕込まれるであろうセンサーを使って、両手の動きを検知するというもの。スケルトンになったスポーク付近で指先を動かすことで、オーディオやナビなどの操作をしてしまおうというもの。物理スイッチを廃してジェスチャーでコントロールする意味がどこまであるのかわかりませんが、その展示を見ているとなんとなく狙いが伝わってきます。

人とくるまのテクノロジー展における展示では、ポルシェと思われるステアリングを利用していましたが、たしかにスーパースポーツカーのステアリングに、ナビやオーディオに関するボタンがついているのは興ざめな部分もあって、ジェスチャーコントロールできることは、レーシーなコクピットの演出につながるのでありましょう。もっとも、この配置を見ているかぎりはパドルシフトとの併用は難しそうな印象もありますので、MT専用デバイスといえるのかもしれません。なお、パドルシフト的な操作の認識や利用が可能かどうかを説明員の方にうかがったところ「そうした使い方は想定していない」との答だったのは、少々残念な気もしますが……。

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そして、このセンサを使うと手でステアリングを握っている様子がモニタリングできるのですが、その手癖を学習することで、ステアリングアシストの制御に使えると高価格なスポーツカーにおいては、いわゆる「おもてなし」になるのかも? と思ってみたり。ドライバーの意図を汲んで、意識させないようなアシストというのは、運転がうまくなった気にさせることが期待できますので。

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精進します。
  




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