
単体で367PSを発生するM256エンジンを搭載、12.3インチディスプレイをダブルで浮遊させたコクピット、お値段1038万円
メルセデスの4ドアクーペモデル「CLS」が7年ぶりのフルモデルチェンジ、前傾した新しいフロントマスクはメルセデスの新デザインで、このモデルが初採用。パワートレインは、2.0リッター4気筒ディーゼルと3.0リッター直6ターボのマイルドハイブリッドという2種類をラインナップしております。メーカー希望小売価格はディーゼルが799万円で、6気筒が1038万円。後者には左ハンドル仕様もラインナップされる(いずれも右ハンドル仕様は設定)というのも、日本におけるメルセデスの市場を支えるユーザー層を暗示しているよう。

6気筒エンジン単体の最高出力は367PS(270kW)、最大トルクは500Nm。エンジンとトランスミッションの間に置かれる電気モーターは最高出力16kW 、最大トルク250Nmを発生するというもので、いわゆる48Vマイルドハイブリッドを構成。リチウムイオンバッテリーの総電力量は約1kWhといいます。
おもしろいのはエンジンのアイドリング回転を520rpmと低めで安定させるためにモーターの負荷(発電)を利用しているという点ですが、マイルドハイブリッドのメリットを出すためにはアイドリングストップを積極活用すべきであろうと思うところですが、さにあらず。新型CLSでは「2秒以下のアイドリングストップではエンジン再始動時に使うエネルギーのほうが大きい(燃料消費量が増える)」ということで、走行パターンやレーザーセンサーの情報などからアイドリングストップ時間が短くなると予測されたときには、エンジンをとめずにアイドリングさせておくのだとか。つまりアイドリング回転を抑えることは意味ある制御というわけ。このあたりの理詰めなメカニズムはメルセデスのブランディングにつながっていると実感するところであります、ハイ。

ところで、流麗なルーフライン、フェンダーの面に対して、リアバンパーの意匠が少々落ち着きがないように見えるのは気のせいでしょうか(汗)
もっとも、自分自身はこのモデルが想定しているユーザー層からかけ離れた存在ですので、リアバンパーに詰め込まれた情報量を整理できないのは当然なのかもしれません…。
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精進します。




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あえて現代に蘇った直列6気筒エンジン。ベルトレスということは補機類は48Vによる電動化が進んでいるということでありましょう。


