空冷インタークーラーのサイズ感がわからなくなる、スバルの新型ガソリン直噴ターボ
2017LAAS_ASCENT_67_low
北米市場ではミッドサイズSUVに分類される新型モデル「アセント」をLAショーのタイミングで正式発表したSUBARU。その心臓は新開発の2.4リッターボクサーDIT(ガソリン直噴ターボ)でありました。1.9mを超えるボディ幅でありますから、割合に幅広なはずのボクサーエンジンが小さく見えてしまいます。インタークーラーもけっして小さいわけではないのでしょうが、かなり小ぶりに感じてしまうのは気のせいでしょうか(汗)
さて、新開発のFA24 DITエンジンは最高出力、最大トルクとも排気量からすると控えめな印象ですが、使用燃料が日本でいうレギュラガソリン相当なので、圧縮比も高められないでしょうし、点火時期も稼げないでしょうから、まあまあ妥当なのかもしれません。それにクランクシャフトのポテンシャルから、400Nmくらいがリミットという印象も受けます、ボア・ストロークからは。というのも、このボアとストロークの値に見覚えがあるから。

スバルの現行世代ボクサーエンジンの総排気量とボア・ストロークは以下の通り。
FA24 2387cc 94*86mm
FA20 1998cc 86*86mm
FB20 1995cc 84*90mm
FB25 2498cc 94*90mm


つまり、FA20クランクとFB25ピストン(シリンダー)を組み合わせたエンジンという見方もできるわけです。もちろんターボなのでFB25ピストンをそのまま流用しているとはいえませんが、クランクシャフト的には共通パーツといった印象もあり。なにしろ、FA20は高回転型のNA仕様、ハイパワー指向のターボ仕様とも同じクランクシャフトだと聞いたことがありますので。少なくとも日本仕様のFA20 DITよりもトルクの小さな北米向けFA24 DITであれば、強度的に問題ないと予想するところであります。

しかして、このFA24エンジンをベースに次期WRX STI相当のハイパフォーマンスエンジンが生まれる可能性を考えると、スバリスト的には色めき立ちそうですが、さて?

精進します。
  




人気ブログランキング