サスペンションに使われているのと同じMR流体(磁性流体)を用いた「汚れないブレーキシステム」
モーターショーの華といえばエンジニアやデザイナーの夢を叶えたコンセプトカー、ショーモデルといえるでしょうが、パーツメーカー(サプライヤー)のブースで見かけるエンジニアの夢を具体化した部品の数々は、華につながる種といえる存在では?

というわけで、その将来性が気になった新パーツのひとつが、曙ブレーキのブースに飾られていた「MR流体ブレーキ」であります。ドラムブレーキが一回り大きくなったようなブレーキシステムの中には、磁性流体が入れられ、電磁石を作動させることにより、流体が粘るようになり、その抵抗を利用して制動させようというシステムの提案。その体験用展示は、画像にあるようMR流体ブレーキにペダルを付けたというシンプルなもの。実際にペダルを漕ぎながら、電磁石を作動させることで制動を生んでいるのを体感できるほか、電子制御ならではの細かいABSモードなどを足で感じることができるという展示であります。
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密閉されたシステムでありますので、ブレーキダストが出ることはなく、またほとんど消耗することも ないというのが、このブレーキシステムのメリット。つまり、カーシェアリングのようなメンテナンスやクリーニングの手間(コスト)を省きたいという用途にはピッタリのソリューションと感じるわけです。ただし、運動エネルギーを熱エネルギーに変換することで減速させるという部分では従来のメカブレーキと同様で、発熱はあるそうなので、レイアウトの自由度を高めるというわけにはいかなさそう。

ちなみにMR流体といえば、「マグネティックライド」などダンパーの減衰力調整機構にも使われているものですが、このブレーキで使っているMR流体はダンパーで用いられているものと基本的には同じということ。つまり市販車に搭載する際のコストや、耐久性・信頼性などについてはそこそこクリアしているといえそうですが、さて?

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精進します。
  




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