希少価値ゆえに美化されすぎのフォレスター6MT、しかしスバルAWDの基礎体力を感じた
先日、富士重工業がメディア向けに開催した「オールラインナップ雪上試乗会」。幸い、お声がかかり、いまのスバルAWDをあまねく味わうことができたのでした。

オールラインナップでありますからスバルのラインナップ中、おそらくもっとも希少といえる、6MT+ビスカスセンターデフAWDの個体も用意されておりました。それが、フォレスター2.0iの6MTグレード。とはいえ、2017年1/22をもっとフォレスターはオーダーストップとなっておりますので、この仕様が今後も購入可能なのかは定かでないのですが……。ちなみに、個人的に日本導入を熱望している北米向けのWRX・FA20ターボ+6MTグレードも、フォレスターと同様のビスカスセンターデフAWDで、そうしたグローバルモデルの駆動フィーリングを想像する意味でも、貴重な試乗体験になったことは間違いありません。
希少価値ゆえなのか、このビスカスセンターデフと6MTの駆動系は、非常に高い評価を受けているフシもあります。とはいえ、実際に乗ってみるとシフトレバーやクラッチペダルのストロークは長めで、いわゆる実用的SUVの雰囲気ムンムン。シフトフィールもグニッとした感触で、スバル的ではありますが、WRX系の6MTとは狙いがそもそも違うのだろうな、と感じた次第。

そんなわけで、6MT自体にはそれほどの感激はなかったのですが、ビスカスセンターデフAWDは想像以上の出来でありました。いまやスバルAWDのスタンダードといえる「ACT-4」をはじめ、他のスバルAWDシステムは電子制御で『安心と愉しさ』を生んでいる印象でしたが、このビスカスセンターデフでもそうした走りのフィーリングは共通。つまり、電子制御で演出しているのではなく、スバルのシンメトリーAWDは、素性として『安心と愉しさ』を持っていることを再確認する機会となったのでした。むしろ、AWDとしてのわかりやすさではビスカスセンターデフシステムが勝っている点もあり。もっとも「ACT-4を止めてビスカスセンターデフに戻すべし」と思うほどではありませんが…。それでも、ビスカスセンターデフを古臭いと言い切ってしまうのに躊躇するほどの仕上がりを感じた次第(古くからあるシステムであることには間違いないにせよ)。
なにが特徴的というのではなく、「同じコースをACT-4やVTD-AWDと同じ感覚で走ることができる」という点が記憶に残ることが、ビスカスセンターデフAWDの完成度の高さを示していると言うと、ご理解いただけますでしょうか?
精進します。

先日、富士重工業がメディア向けに開催した「オールラインナップ雪上試乗会」。幸い、お声がかかり、いまのスバルAWDをあまねく味わうことができたのでした。

オールラインナップでありますからスバルのラインナップ中、おそらくもっとも希少といえる、6MT+ビスカスセンターデフAWDの個体も用意されておりました。それが、フォレスター2.0iの6MTグレード。とはいえ、2017年1/22をもっとフォレスターはオーダーストップとなっておりますので、この仕様が今後も購入可能なのかは定かでないのですが……。ちなみに、個人的に日本導入を熱望している北米向けのWRX・FA20ターボ+6MTグレードも、フォレスターと同様のビスカスセンターデフAWDで、そうしたグローバルモデルの駆動フィーリングを想像する意味でも、貴重な試乗体験になったことは間違いありません。
希少価値ゆえなのか、このビスカスセンターデフと6MTの駆動系は、非常に高い評価を受けているフシもあります。とはいえ、実際に乗ってみるとシフトレバーやクラッチペダルのストロークは長めで、いわゆる実用的SUVの雰囲気ムンムン。シフトフィールもグニッとした感触で、スバル的ではありますが、WRX系の6MTとは狙いがそもそも違うのだろうな、と感じた次第。

そんなわけで、6MT自体にはそれほどの感激はなかったのですが、ビスカスセンターデフAWDは想像以上の出来でありました。いまやスバルAWDのスタンダードといえる「ACT-4」をはじめ、他のスバルAWDシステムは電子制御で『安心と愉しさ』を生んでいる印象でしたが、このビスカスセンターデフでもそうした走りのフィーリングは共通。つまり、電子制御で演出しているのではなく、スバルのシンメトリーAWDは、素性として『安心と愉しさ』を持っていることを再確認する機会となったのでした。むしろ、AWDとしてのわかりやすさではビスカスセンターデフシステムが勝っている点もあり。もっとも「ACT-4を止めてビスカスセンターデフに戻すべし」と思うほどではありませんが…。それでも、ビスカスセンターデフを古臭いと言い切ってしまうのに躊躇するほどの仕上がりを感じた次第(古くからあるシステムであることには間違いないにせよ)。
なにが特徴的というのではなく、「同じコースをACT-4やVTD-AWDと同じ感覚で走ることができる」という点が記憶に残ることが、ビスカスセンターデフAWDの完成度の高さを示していると言うと、ご理解いただけますでしょうか?
精進します。



