GMが開発した9速ATの変速比幅は、なんと7.56と狭め。これが新トレンドとなるか?2017-GM-AutoTrans-9T50-009
The new nine-speed has a wider 7.6:1 overall ratio — the difference between the first gear ratio and the top gear ratio — compared to the eight-speed transmission, with a “deep” 4.69 first gear that supports excellent off-the-line acceleration and a “tall” 0.62 top gear for low-rpm highway cruising. That balance optimizes acceleration and fuel economy and reduces engine noise during cruising.

9T50 nine-speed automatic gear ratios

First:4.69
Second:3.31
Third: 3.01
Fourth:2.45
Fifth:1.92
Sixth:1.45
Seventh:1.00
Eighth:0.75
Ninth:0.62
Reverse:2.96


というわけで、GMが北米市場に投入する9速AT「9T50」について発表されております。やはり注目は変速比幅が7.56と狭めなことで、このあたりはZF 9HPの変速比幅が9.81となっているのと比べると、同じような横置き9速ATといっても思想が異なるという第一印象。もっとも、日本国内で9HPを搭載しているクルマに乗ると、机上の計算では高効率なはずの9速ATが、速度域とエンジンの能力から9速を使い切ることができずに、実際には6~7速AT相当となってしまっているのも実感するところ。

北米での速度域を考えると、9T50に与えられた変速比幅程度に抑えておいて、その中で細かく区切ることで、エンジンのスイートスポット付近を使うという風にトレンドが移り変わっているのだろうな、と思うところ。ただ、変速比幅7.6程度で細かく区切るのであればベルト式CVTのほうがエンジン効率のオイシイ領域を使うには適しているような気もしないではありませんが、さて(汗)

伝達効率やトランスミッションサイズのことを考えると、ステップATを細かく区切るというのが最適解とGMは判断したのでしょうが……。


精進します。
  




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