ハイトワゴン全盛の軽自動車、その波に乗れないスズキ・スペーシアには何が足りないのか
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軽自動車マーケットの不思議のひとつが、スズキ・スペーシアがライバルにダブルスコアの差をつけられていること。たしかに全高が微妙に低い(N-BOX:1780mm、タント:1750mm、スペーシア:1735mm)とはいえ、選択肢から外れるほどの違いではないでしょうし、むしろ最近になってプライオリティが上がってきた感のある先進安全技術については、赤外線レーザーだけのN-BOXに対して、赤外線+単眼カメラのタント、ステレオカメラのスペーシアと売れていないほうが充実しているというのも、また不思議なのでありました。とくにカメラの有無は歩行者検知能力の有無とイコールといえますから。

閑話休題。

使い勝手、燃費、先進安全……いずれにしてもダブルスコアになるほどの商品力の差を感じないのに、これだけ違いが出ているのは、スズキの軽自動車に「ワゴンR」のイメージが強すぎるのも理由のひとつでは? と思うわけです。N-WGN、ムーヴを含めてワゴンRクラスと市場が認識していることにより、「ワゴンR(クラス)よりも背の高い、スライドドアの軽自動車が欲しい」と考えたときに、「ワゴンR(=スズキ)以外から探そう」というマインドを生み出しているという仮説を思いついたでのすが、さて?

そして、結果論ですが、宣伝・販売においてもワゴンRを主役から降ろして、次のクルマへチェンジするタイミングが遅かったのかもしれません……。

精進します。
  




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