人気マイクロバス「コースター」。新型のシャシーは1993年デビューのモデルからキャリーオーバー

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いわゆるフレームとキャビン(アッパーボディ)が分かれた構造となっているトヨタ・コースターが、ほぼ四半世紀ぶりといえるフルモデルチェンジであります。先日のエントリでも触れたように新興国・資源国向けの進化にリソースを割いたという印象で、プリクラッシュセーフティシステムはつかず、VSC(横滑り防止装置)がようやく全車標準装備になったくらい。フルモデルチェンジでアッパーボディの強度アップがアピールポイントとなるあたりは、コースターの進化フェイズが”その段階”にあるということを示しているということでしょうか。
このペースでいくとトータルで半世紀使われるフレームとなるか?
さて、今回のフルモデルチェンジでもシャシー(フレーム)とパワトレ(エンジン・トランスミッション)はキャリーオーバー。モノコックボディのクルマでいうところの「スキンチェンジ」的なフルモデルチェンジに留まっております。パワトレについては環境対応の法規制に合わせて変化する可能性もありますが、シャシーはモデルライフの最後までを睨んだものでありましょう。

仮に新型コースターが先代モデルと同等のモデルライフだとすると、走りを支えるシャシーのライフはトータルで50年近く使われることになるのかもしれません。日本国内では幼稚園バスやロケバスなどで愛されているコースターですが、そうなると「このシャシーしか乗ったことがない」という職業運転手が生まれてくるのかも? などと想像してしまうのですが、さて?

もっとも、国内向けに絞っていえば、このサイズは電動化(ゼロ・エミッション化)の要求が生まれる可能性もありますので、その開発リソースを確保するために、あえてキャリーオーバーとしているのかもと妄想してしまう今日このごろでもありました。

精進します。


以下、取材時にリアルタイムアップした画像集(汗)

まさに、ディープリム!

Sinya Yamamotoさん(@sinyayamamoto)が投稿した写真 -


右が新型、左が旧型。一目瞭然、コースター。ただし、フレームはキャリーオーバー

Sinya Yamamotoさん(@sinyayamamoto)が投稿した写真 -



  




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