スバル・インプレッサが歩行者保護エアバッグを全車に標準装備したことが2016年の国産車においては、新し価値観を確立させたという印象を持つ今日このごろ。

すでにスバルが「EyeSight」というキラーデバイスによって国内での販売を伸ばし、またセールス以上にブランド力を強めていると感じるのですが、インプレッサという同社のエントリーモデルにEyeSight ver.3と歩行者保護エアバッグを標準装備したことで、安全性能によるブランディングという新トレンドを生み出しつつあると感じるのでありました。

別の言い方をすると、安全性能が、従来の価値観から主役を奪いつつあるといえそう。つまり従来の主役であった燃費性能が優れていることは、もはや最低条件となり、またコンマでの競争は実際にはさほど影響しないことを市場が認識したという印象なのであります。燃費に関する不正も、スペック上の燃費にこだわることをナンセンスに感じさせるようになったのかもしれません。

もしかすると、数年後に「2016年のインプレッサが(安全性能のプライオリティが高まる)きっかけだったねぇ」という会話がなされれているかもしれない、などと思うのでありました。

EyeSight的な機能でいえば、インプレッサだけでなく、日産セレナのプロパイロットやホンダ・フリードのホンダセンシングといった追従クルーズコントロールのミニバンへの拡大が、国内市場全体への普及をリードすると想像してしまう昨今でもあるのですが、さて?



ところで、この秋にはインプレッサの新車紹介本でいくつか原稿を書いたことも、こうした印象を受けるきっかけになったのかもしれません。アウトプットすることにより、アタマの中を整理することができた、というわけでしょうか(汗)

精進します。
  







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