スバルBRZがビッグマイナーチェンジであります。外板パネルの変更はしない(ように見える)まま、MT車のエンジンやファイナルギアを変更するなどして走りの力強さを増しているのが大きな変更点。

そして、最上級グレードとしてブレンボブレーキとザックスダンパーを装備した「GT」を新設定するというのニュースのひとつ(発売は2016年秋、と少々先の話になりますが)。


201607_BRZ_GT_Rear

さて、気になるのは新設定されたブレンボブレーキの効き具合。先入観からするとブレンボブレーキは強烈なストッピングパワーを生み出しそうな気もするわけですが、さにあらず。

今回、富士スピードウェイ・ショートコースで乗ってみた印象では、つまり下りながらの1コーナーでフルブレーキをかけてみた感触だけでいえば、標準の片押しキャリパーのSグレードと、ブレンボブレーキのGTグレード(市販前のプロトタイプ)のブレーキ能力に差は感じず、なのであります。ホイールのリム幅は異なるものの、タイヤの銘柄サイズともに同一なので、差がでなくても当たり前かもしれませんが、それにしても減速Gの出方にも違いを覚えるほどではなく。いずれにしもて、減速自体は十分な能力と感じたのでありまして、すなわち標準ブレーキの性能が不満のないレベルに達しているという風に言えるわけです、エエ。

ピンポイント的に表現すると「吊るし状態での、一発のブレーキ性能」を求めてGTを買う必要はないだろうな、と思うわけです。とはいえ、ハイパフォーマンスパッドに変えていくとブレンボキャリパーのメリットは出てくるでしょうし、価格差を考えるとお買い得な印象も否めず。なにしろGTの参考価格は331万5600円(MT)でありますが、走りに関する部分でいえばブレンボブレーキとザックスダンパー以外はほぼ同じ仕様といえる「S」グレードの価格は297万円。けっして価格差が小さいとは言わないまでも、ブレンボ代だと思えば、十分にリーズナブルな設定と思うわけです。もっとも、前述したようにカスタマイズをしない前提であれば「S」グレードで十分でありましょうし、吊るしでの走りに装備差(価格差)ほどの違いはないと感じる次第。どちらのグレードが人気を集めるでしょうか? まあ、スポーツカーというカテゴリーでは最上級グレードが売れると予想するところでありますけれども(汗)

精進します。









  







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