A154163_medium
  Cockpit view Audi R8 and Audi R18 e-tron quattro

というわけで、ル・マン24時間耐久レースの直前に、アウディがPR的に公開していたのが、こちらの画像。

市販スーパースポーツの「R8」と、ル・マンLMP1マシン「R18」のコクピットを並べてアピール。ステアリングスイッチに共通性あり、ということでありましょうか。

もちろん、LMP1レーシングカーと市販スポーツカーではドライバーの動線も異なりましょうし、市販モデルでステアリングスイッチが多いのはUI的な視点ではマイナスもありましょう。エンジンスタート/ストップボタンをステアリングに置いておく必要があるかどうかは疑問ですが、ムードアップという点では効果的なのは疑問なし。

スポーツカーには機能性だけでなく、ムードやストーリーも必要でありますから。





その意味では、ル・マンで勝利することは、その関係性からしてダイレクトにマーケティングに繋がる要素でありましょう。であれば、残念ながら勝利できなくとも「ファステストラップは記録した」とリリースを出して、速さをアピールするのも納得。

A154042_medium

しかし、これほどの多機能ステアリング(スイッチ)をレーシングしながら操作できるというのはリスペクトであります。

ちなみに、2015年のル・マン24時間レースのオーバーオールでの勝者は、復帰二年目にしてワン・ツーフィニッシュを果たしたポルシェでありました。

それにしても、市販車とレーシングカーの関係性が濃いほどに、メーカーのブランディングに加えて、個別商品のブランディングとしても費用をかけることができましょう。

トヨタも”TS040 HYBRID”だけではなく、”プリウススポーツ”的なサブネームをつけて市販車との関連性を築き上げることができれば、違う展開もあり得たのかも? などと夢想してみたり…。


精進します。