
ポルシェ・ボクスターのスパルタン版といえるビキニトップの「スパイダー」のイメージムービー。
冒頭で「バイバイ、クルージングモード」とあるように、とにかく走ることを最優先といった雰囲気のムービーですが、その途中にあえて空いている助手席をクローズアップしている点に注目でしょう。
ボクスター元来のキャラクターからすると、カップルズカーといった面も色濃いはずですが、スパイダーに関してはナビシートのパッセンジャーは「ノイズになる」と言わんばかりの演出。
走りの純度を高めたモデルを味わうならば、それに見合った心持ちが重要というわけですが、それを実現するためには、移動のためのクルマも持っている必要があるでしょう。ともかくボクスタースパイダーというのは贅沢なクルマだと感じさせるムービーでありました。
こうしたムービーを見てしまうと、たとえばホンダS660あたりも、同じような気持ちで接すべきオープン2シーターといえそうで、その視点だけでいえば、実用性を考えることのナンセンスさを実感するわけで。

果たして、そこまで純度を高めた贅沢品として見るべきかどうかは議論のわかれるところでしょうが……。
精進します。
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