というニュースを見ての違和感は、日本における交通事故の発生件数もけが人の数もこのところ減少傾向にあるから。重傷者率も年々下がっているので、件数は減ったけれど治療費は高騰しているともいえなさそう。

jiko2014
※出典:平成24年中の交通事故の発生状況(警察庁交通局)



もちろん、この事故データには任意保険の加入・未加入は考慮されておりません。ですから、事故を起こすひとは保険加入率が高く、いわゆる任意保険の加入者における事故件数は増えているのだ、という主張もありえるかもしれませんが、ここまで事故件数が減っていると、それは不自然な主張といえそう。


と、つぶやいたところ、2003年から2012年にかけての保険加入率のデータをお教えいただきまして。
それによると対人・対物は70%あたりで安定しているものの、搭乗者保険は61%から43%へ減少、そして車両保険は35%から42%へと増えております。



いずれにせよ、高齢化により事故件数が増えているから保険支払いが増えているという論調は、そもそもの事故件数が激減していることからも数字的には違和感あるものなのであります(感情的には納得できそうなのが紛らわしい感じ)。

ただし、飛び石によるフロントウインドウの修理、駐車場でぶつけたなど車両保険でカバーされる修理案件については交通事故にカウントされないので、そのあたりの数字は気になります。

そして、むしろ保険業界には、事故一件あたりの支払い額推移などのデータを提示してほしいところ。その上で、修理代の安く済む車種ほど車両保険料を低くすれば、ユーザーのクルマ選びに対して新しい指針となるのでは? すでに欧州の一部では、そうしたユーザー目線もあると耳にしたことありますし……。

優先順位としては当たり前なので否定する話ではないと前置きしますが、人間を助ける衝突安全ボディは、クラッシャブルゾーンが大きく、修理が高額になりがちな印象はあり。歩行者保護の問題もあるので、ボディ外側は潰れやすくなっていくのがトレンドで、それが保険支払の高騰につながっている可能性も考えてしまうのでありました。しかし、だとすれば保険料の高騰は致し方ない事象ともいえそう。

ただ、それでも実際の数字では圧倒的に減っている事故件数を理由に保険料を値上げするのは腑に落ちない話であり、高齢化を理由にするのも、なんだか誤魔化しではないかと思ってしまう今日このごろなのでした。