先日、ちょっと驚く体験をしたのでした。

タイトルに書いた通り。国産車なのに、左手でウインカーを操作したくなる感覚に襲われたのです。

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そのクルマには、もともと減衰力を前後とも64段階で調整できる車高調がついていて、それを室内から自在にコントロールできるだけでなく、縦・横のGや速度によってマッピングした減衰力に切り替えるという機能付き。

当初のセットアップで運転しているうちは、意外にマイルドな車高調だなあ、くらいのもので、国産車のチューニングカーの域は出ない印象でありました。

このクルマに乗っていたのは、こちらの媒体の取材だったのですが、驚くことは、その取材の最中に起きたのです。

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詳しくは誌面に譲るとして、徐々にセッティングを煮詰めていくことで、クルマ全体の印象が変化していくのを感じます。インプレッションを担当した、とあるモータージャーナリスト氏(どなたかは誌面でご確認を)が、ときおりワイパーを動かしてしまいます。

すなわち、ウインカーとワイパーを間違えてしまうほど、欧州車チックな乗り味へと変化していったのでありました。

当初は、自分もワイパーが動くたびに笑っていたのですが、実際にステアリングを握ってしばらく走ると、左手でウインカーを出したくなる衝動に襲われます。たしかに、ドイツ車(とくにVW、アウディ)に似た挙動を感じるのです。

それも一般道を移動的なスピードで動いているときの、日常的な挙動に感じるのですから、おそらく縦Gに応じた減衰力調整による姿勢作りが、そうしたVW・アウディ的なイメージを生み出しているのでしょう。

逆にいうと、日常域における加減速での姿勢、挙動感が、VW・アウディが持つドイツ車ぽさにつながっているのかも。この辺りの味付け、飛ばしていると見えなくなりがちなのですが、そっち方面の乗り味がお好みというユーザー向けのセッティングとして、ポイントになりそうなどと思うのでもありました。


アラフィフになっても発見ばかり(汗)

精進します。








アクティブサスペンションというアピールは、スポーツ性能第一を感じさせますが、いわゆる上質な味付けにも活用できそうで、このサスペンションは可能性が広い! と実感なのでありました。