『2ストチューニング パワーの方程式』というキャッチに惹かれ、DVD付きとはいえ、74ページで1800円という、ちょっと高めの雑誌を買ってしまいました。



バイクは2サイクル! (と信念があるわけではないのですが、それしか所有したことがない)自分としては、これまでキャブを変えて吸気量を増やし、チャンバーの形状でトルクと回転域が変化するくらいしか認識のなかった2サイクルのチューニングについて、チューナーがどのように考えているのか、単純な好奇心からの購入であります。

いまさらですが、2サイクルのチューニングでは、一次圧縮・二次圧縮という言葉が使われております。

一次圧縮:クランクケース内圧
二次圧縮:シリンダーの圧縮(4サイクルの圧縮と同様)


自分の理解としては、ピストンが下ることでクランクケース容積が変化することによる混合気の与圧を一次圧縮と表現しているようで、クランクケースの容積によってそれをチューニングすることが重要、とのこと。

ピストンの重量アップというのはネガティブ要素なので、一次圧縮のために厚くしたりするのはNGでしょうが、要求強度の中で軽量化を考える4サイクルに対して、2サイクルでは一次圧縮を考慮したスカートやピストン裏の形状などあるのかどうか? ちょっと気になるのでした。

吸気の与圧として考えると、ターボやスーパーチャージャー、またラムエアによるインマニ圧アップのメリットに近い部分もあるのでしょうが、2サイクルの場合はリードバルブを押し開けて混合気を押しこむ(掃気)するわけで、より与圧の意味合いというか効果が大きいともいえそう。

ただ、クランクケース内圧をピストンが下死点に向かうときに生み出すものだとすると、ポンピングロスにはなっているはず。その意味では、クランク出力を利用して過給するスーパーチャージャーに近いイメージのエネルギーフローを想像してしまうのでもありました。


そんなこんなで、妄想。


ナンバーは生かしてありますが、保険は切っていて、完全に寝かせた状態のDJ-1L。パワートレインをバラしてみようかしら、などと思う今日このごろです。

精進します。



2014-06-02-18-03-42