2013年のミニバンナンバーワンはS-HYBRIDを搭載するセレナでありました。

日産 セレナ 96,407台
ノア/ヴォクシー合計 74,224台
ホンダ ステップワゴン 62,206台

かつてはセレナがミニバン・ナンバーワンといってもノアとヴォクシーを合計するとトヨタのほうが多いこともありましたが、近年はこうして圧倒的な差を付けられている、という印象強し。当然ながらノアとヴォクシーを別々にカウントするとステップワゴンにも負けていますから、ランキングの中では後塵を拝しているネガティブなイメージというのが現実なのでしょう。


そんな、ノア/ヴォクシーがフルモデルチェンジ。今回のフルハイブリッドは、セレナを引き摺り下すぞ! という強い意思を感じてなりません。

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細かい仕様での差別化もいろいろありましょうが、ともかくプリウスのパワートレインをそのまま移植したといえるフルハイブリッドを採用したのが最大のニュース。


東京モーターショー、東京オートサロンと、チラ見せどころか、モロ見せでアピールしていきた甲斐もあったのか、事前オーダーもかなり集めているよう。その内容は不明ですが、おそらく「プリウスと同じハイブリッドシステム」というのは、かなりアピール度が高く、市場の好反応につながっているのだろうな、と思う次第。


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しかし、5ナンバー(小型車)サイズでは、どんなパッケージに頭を使っても、8人乗り(ちなみにハイブリッドは7人乗りのみ)というのはムリがある感じではあります。2列目の中央はまだしも、3列目の中央は背中もお尻も痛そう。もっとも見た目の印象なので、実際に試してみないと、断言はできないのではありますが……。

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しかし、このシートを見ていると、フロントシートが特等席に見えてくるのは気のせいでしょうか。ま、新型ノア/ヴォクシーでいえば、2列目キャプテンシートの7人乗り仕様で、セカンドシートに座るというのが、もっとも安楽なのでしょうけれども。

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そしてハイブリッドのバッテリーなどがフロントシート下のスペースに収まっていて、2列目以降、ラゲッジには悪影響を与えていないパッケージも見事で、このあたりもハイブリッドが枯れた技術になりつつあるという印象を受けるところであります、ハイ。
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