というわけで、ダイハツがモード燃費28.0km/Lという脅威のスーパーハイトワゴン「タント」をデビューさせたタイミングで日産と三菱自動車が合弁会社で開発している来春発売のハイトワゴン(日産はデイズルークス、三菱はeKスペース)を公開という、まさに仁義なき……といった軽自動車のセールス争い。じつに熱い、熱いです!

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しかしながら、走りの話は置いておいて、この手のスペースビークルのアピール度としては、助手席側ピラーレスのタントが、写真のインパクトも含めて、リードしている印象。

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カタログなどで 開口部が広く見えるというのは、実際の使い勝手以上に、可能性を感じさせてくれ、それがスペースビークルの魅力アップにつながると思うのです。

それ以上にスーパーハイトワゴン・カテゴリで勝負権を持っているのは、現状の情報ではダイハツ・タントと スズキ・スペーシアだけという印象もあり。


軽自動車の購入価格における数万円差というのは無視できないのではありますが、そもそも付加価値商品のスーパーハイトワゴン系を購入しようというユーザーにとって、衝突被害軽減ブレーキの数万円(タントで5万円程度、スペーシアで4.2万円程度)というのは、十分に許容できるのではないかとも思うわけで。しかも、子育て期の親が運転するというメインターゲットを考慮すると、衝突被害軽減ブレーキの魅力は大きいはず。いわゆる「ぶつからない機能」が選べないという段階で、選択肢から外してしまうユーザーも少なからず存在するのでは、と思う次第。

お金を出す人とメインユーザーが異なるほど、その傾向は強くなるかもしれません。

つまり、そうした安全意識の高いユーザーが、スーパーハイト軽自動車を選ぶとしたら、タントとスペーシアの二択となるといえるわけ。
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もっとも、ホンダはレーザーレーダーの安価な衝突被害軽減ブレーキをフィットなどに搭載しているので、N BOXに展開するのは遠からず、と予想されますから、三つ巴の闘いになりそう。それが市場を刺激すると、いつしか軽自動車のメインマーケットがスーパーハイトワゴンにシフトしそうな予感もあり。
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さて、軽自動車税についても様々なウワサが囁かれる昨今ですが、市場のトレンドもシフトするのかどうか、N BOX、タント、スペーシアの動向に目が離せない2013年秋となりそうですが、さてどうなりますか。