スズキの軽トラ「キャリイ」が14年ぶりのフルモデルチェンジ。つまり1999年に、軽トラが現行規格になって以来のモデルチェンジというわけ。

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セミキャブスタイルで始まった先代モデルも、途中でキャブオーバーのモデルを追加したりしていたので、 キャブオーバーになるのは既定路線という印象で、それほど驚きではなく、自然な流れと思う次第。

思えば、1999年の段階では、セミキャブスタイルを選んだのがスズキ・三菱・ホンダで、スバルはキャブオーバー。そしてダイハツは軽トラのみキャブオーバーというコストのかかる選択をしたものだと感じていましたが、結果的にはホンダもスズキもキャブオーバーになり、スバルと三菱は撤退。ダイハツの判断が市場にマッチした正解だったようであります。


それはさておき、新型キャリイで、これは良いなと思ったのはインパネの仕様。2DINオーディオ対応になっているのであります。軽トラ本来の使い道からするとナビやオーディオは不要といえるので、これは過剰装備といえそうですが、昨今の軽キャンブームを考えると、すごくポジティブな印象あり。

というのも、最近の軽自動車税見直しのトレンドから、軽キャンに追い風が吹くのでは? と予想している部分もあるので。自分の考えとしては、仮に自分自身には無関係な税金であっても増税を認めてしまうと、徐々に上がっていく方向になるので、とにかく徹底して抵抗していかないと、最終的にはユーザーであり、国民の納税額が増えるだけと思うのですが、一部には増税と減税のトレードオフを、まるで交渉だと思っているようで心配。そんなにうまく話はいかないと思うのです。


しかも、軽自動車税が登録車よりも割安に見えるのは乗用車限定の話。キャリイのような軽トラでいうと、登録車のほうが税金は割安。


もっとも、軽自動車の場合はトラックも貨客兼用車も同じ4000円で、貨客兼用車に限っていえば割安感アリ。いらぬ刺激をしないほうが得策と思っているのかもしれません。


そんなわけで、軽自動車税を増やしても、ユーザーは軽バンに流れる可能性大で、思ったような税収増もなければ、軽自動車の内容が変わるということのないのでは? というのが個人的な予想だったりするわけです。ちなみにキャンピングカー(8ナンバー)も商用とおなじ軽自動車税なので、軽キャンのお得感が増すはず。それが前述した軽キャン業界への追い風になるという予想。


しかし、あまりメディアでは以下のような論調は見かけませんが、結局そういうことですよね?


ユーザーとしては、軽乗用車でなければならないということではないでしょうから、結局は税金や保険といった維持費で有利なジャンルに流れるだけでは?

そうなると大穴は……
さすがに、そんなことないか(汗)