
昨日、新型ミラージュに乗る機会がありました。試乗したのは東関道・幕張市街地で小一時間ほど。上の画像は、試乗時の燃費表示ですが、カタログ値27.2km/Lに対して16.9km/Lという数字。もっとも、これはアクセル全開加速もあれば、とにかく初乗りで燃費を稼ごうという意識がない乗り方で出てきた結果という前提でいえば、まあまあの達成率。むしろ、わざと燃費を悪くしてやろうと意地悪しない限りは、普通に乗ると、このくらいの数字は出せそうだと思う次第。
そう感じた理由はなぜなのか? そこで、乗り味にしぼった試乗感想文(商業原稿風味)をお送りしましょう(笑)
JC08モード燃費27.2km/Lというガソリン登録車(軽自動車=届出車を除く)最高の燃費スペックを誇る新型ミラージュ。タイで作られる輸入車であり、グローバル市場向けの燃費スペシャリストとして生まれた一台。
車重870kgに抑えたコンパクトボディ、3気筒1リッターエンジン、副変速機付きCVT、ブリヂストンのエコタイヤ(エコピアEP150・タイ生産)といった構成要素からも、燃費を第一としていることは明確だが、乗ってみれば、その印象はさらに強まる。
アクセル全開にすれば、6000rpmまで回るエンジン(3A90型)だが、回したからといってパワフルな感じはなく、うるささが耳につくだけで、けっしてファンではない。逆にアクセルを控えめにしていると、加速では3000rpmを上限に、クルーズ状態では1500rpm前後を目処に変速比をキープするワイドレシオのCVTがリッターカーとは思えない静粛性。ドライバーにとって快適な運転≒エコ・ドライブと感じるようにパワートレイン全体がしつけられているようだ。ちなみに高速道路でも流入での全開加速こそ6000rpmまで回せるが、80km/hからのスピード調節的な加速では2500rpm前後とのんびりしたペース。なお80km/hで巡航しているときのエンジン回転数はメーター読みで1500rpm。パワートレイン由来のNVは気にならないが、エンジン回転の変動が、ときおりペダルに振動として伝わってくるのは、若干閉口させられる。
一方、プラットフォームから新設計のボディは、ホワイトボディで200kgを切っているという軽さながら、シッカリ感は予想以上。前後共にサスペンションが動くこと、エコタイヤのグリップレベルが程々なこと、またパワーが控えめなこともあって、完全にボディが勝っている状況。そういう意味ではクルマがしっかりしているという安心感を生み出している。さらに、ハンドリングはマイルドな味付けで、ブレーキパフォーマンスも程々、パワーも控えめとくれば、姿勢を乱す心配はほとんどない。むしろ、このクルマをドライ路面でスピンモードになるほどヨーを生むには、かなりの上級者でないと難しそう。そういう意味でも、ペースアップして楽しめるという印象はなく、しっかりしたボディがきちんとサスペンションをストロークさせるという味付けのシャシー。軽量化のために防音系はそこそこなので、ノイジーだが、それもスローペースであれば気にならない。
まとめれば「気持よく走っていると、自然と燃費運転になりますよ」というキャラクターで、走りを最優先するユーザーからは嫌われるかもしれないが、気持ちの上でガマンせずにエコ・ドライブができるという意味では、いまの時代にあった乗り味といえそうだ。
というわけで、商業原稿のオーダー、お待ち申し上げます。その際は、エンジニアへのヒアリングとあわせて、印象とそのメカイズム的理由もあわせて記しますので、ぜひ!
なんちて(笑)
ところで、ユーティリティ面について一言。

こちらはリアシートのベルトキャッチ部分。中央席に座るケース(左右に座っている)を想定してキャッチを上げてみると、お尻をおける幅は、とても規定の60cmはあるようにみえませんし、実際に座ってみても苦痛。まさにエマージェンシーな補助席という感じで、ここにヘッドレストがついていようがいまいが、日常的に使うには身長130cmの小学生がせいぜいといった印象です。 なお、そのくらいの身長であれば座高的にヘッドレストは不要な印象。ときおり「大事なひとをヘッドレストもないシートには乗せられない」という言葉を聞きますが、このリアシート中央には大人は乗せられない、といえそう。シート幅的には3人掛けが可能なのでしょうが……。









