
昨年実施されたラテンNCAPによるクラッシュテストの映像をYouTubeで発見。驚くなかれ、エアバッグがありません。ラテン・アメリカ仕様とのことですが、もともと装備されていないクルマがいまどき売られているようです。
仕向地ごとに最適化するというのは商品企画としては基本ですから、エアバッグを省略して、そのぶんロープライスとすることを市場が求めているならば批判することではありません。また、市場に応じてメーカーがそうした商品を企画して販売することは正しいビジネスといえるでしょうし、それも批判されることではないでしょう。
ただ、そうしたメーカーが安全性を何よりも重視とか、他の市場で言っている場合には、その仕向地におけるセールストークであって、そのメーカーが譲れない要素として安全性を考えているわけではないと判断すべきだろうとは思うわけで。
二枚舌、三枚舌なグローバル企業の言うことを純粋に信じて、なにかを判断するのは危ういのでは。そして世界は広い。
常に、あらゆる可能性を考えるように意識して、情報を捉えていかねばなりません。
精進します。
【追記・訂正】
タイトルは2010年モデルとありますが、モデルイヤーは2009とあるのを見落としておりました。訂正いたします。