燃料電池、水素エンジン……。次世代エネルギーとして水素は、その最右翼とされているわけですが、まだまだ普及にはいくつもの壁があるなぁ、と。
たとえば、この画像にあるような水素ステーション。ずいぶん前に見学に行ったときに撮影したものです。一見すると、現状のガソリン給油装置と同等の扱いやすさを持っているように見えます。実際、使い勝手はそう変わらないでしょう。ただ安全基準のレベルが違います。なにせ、目に見えない水素ですから漏れていても分からないわけです。そこで水素センサーと化学消火器を組み合わせた専用の設備が必要なのだそうです。
そして、整備においても同様のことがあります。水素は目に見えません。そのため作業中に漏れ出しても分からないわけです。そこで、現状の法規(というかルール)では、燃料電池車などの整備時にはタンクに入っている水素をいったん全部抜き取るという方法がとられています。そりゃ何かあってピットエリアの上に溜まってしまうと、やはり爆発などの危険性がありますから当然です。ちなみに現状では大気に放出してしまう方法がとられているそう。
ですが、一般ユーザーが使うようになったとき「整備のたびに燃料タンクを空にします。補充分のコストもお願いします」じゃ許されないでしょう?
もちろん整備前に水素を回収して、整備後に充填すればいいのでしょうが、そうなると整備工場ごとに結構な規模のシステムが必要となりますから、やっぱり現実的じゃないかもしれません。
まぁ法規を変えれば済むようですが、こんな話ひとつとっても、いわゆる水素社会の到来は、まだまだ遠いなぁと思う次第であります。
たとえば、この画像にあるような水素ステーション。ずいぶん前に見学に行ったときに撮影したものです。一見すると、現状のガソリン給油装置と同等の扱いやすさを持っているように見えます。実際、使い勝手はそう変わらないでしょう。ただ安全基準のレベルが違います。なにせ、目に見えない水素ですから漏れていても分からないわけです。そこで水素センサーと化学消火器を組み合わせた専用の設備が必要なのだそうです。

そして、整備においても同様のことがあります。水素は目に見えません。そのため作業中に漏れ出しても分からないわけです。そこで、現状の法規(というかルール)では、燃料電池車などの整備時にはタンクに入っている水素をいったん全部抜き取るという方法がとられています。そりゃ何かあってピットエリアの上に溜まってしまうと、やはり爆発などの危険性がありますから当然です。ちなみに現状では大気に放出してしまう方法がとられているそう。
ですが、一般ユーザーが使うようになったとき「整備のたびに燃料タンクを空にします。補充分のコストもお願いします」じゃ許されないでしょう?
もちろん整備前に水素を回収して、整備後に充填すればいいのでしょうが、そうなると整備工場ごとに結構な規模のシステムが必要となりますから、やっぱり現実的じゃないかもしれません。
まぁ法規を変えれば済むようですが、こんな話ひとつとっても、いわゆる水素社会の到来は、まだまだ遠いなぁと思う次第であります。