まずは、こちらの画像を見てください。
ストリームの前後ホイールを同寸で撮影したものです。
この画像を見ていて、あることに気づきました。
赤い線で示したように前後のブレーキディスク径がほぼ同じなのです。
撮影したグレードは1.8LエンジンのRSZ・ナビ&VSA付きのFF
実際、メーカーの発表データを調べてみれば
ディスク有効径は、フロント224mmに対してリア239mmとなっているのです。なんとリアの方がディスクが大きいのですよ! なおVSAなしの場合はリアは220mmとなります。
たしかにフロントはベンチレーティッドで、リアはソリッドですからディスク径だけで単純に比較できるわけではありませんが、リアのほうが大径ディスクなのは事実です。もっともパッド面積はフロント49cm2に対してリア30cm2となっているので、やはりフロントの方が制動力が大きいことは間違いありません。
たいていのクルマではフロントディスクが大きいもので、前後のディスク径が同じくらいのクルマは珍しいと思うのですよ。有名どころでいえばBMWが前後で同じくらいのサイズを使っていますが、それは重量配分が50:50に近いというのがあるわけで、ストリームはフロントヘビーなはずのFFですからね。
ちなみに、このグレードの前・後軸重は
車両単体で810kg・570kg 総重量だと920kg・845kg となっています。
7シーターとしてフル乗車を考えると、前後重量バランスは52:48になりますから、このくらいリアブレーキの容量をアップさせる必要があるのでしょうね。
だからといって一名乗車でリアの効きが強すぎるなんて心配することはありません。RSZについていえば、それなりにサスペンションが引き締められていますからフルブレーキをかけてもノーズダイブは気にならないし、むしろフロント中心の制動ではなく、四輪の荷重に対してバランスよく制動力が配分されている印象です。
そのおかげでワインディングの下りが結構楽しめるのですね、ストリームは。
物理的にフロント荷重が増えるのでブレーキバランス的にもフロント寄りになるのですが、そのためにリアが効き過ぎているわけでもなく、それなりに締まった足回りのおかげもあって四輪で減速している感が強いのです。
ただRSZに関していえば、リアタイヤを粘らせずにスパッと向きを変えるようなイメージでセッティングされているようで、減速時と旋回時でグリップ感がちょっと違うのです。とくにタイトなコーナーだと最後までリアが粘らずに、アンダーが強まりそうな感じがする前にリアから回り込むような印象もあります。こうしたセッティング、むしろスポーティで好ましいという人が多いのでしょう。そして、この旋回フィーリングは、もはやミニバンじゃありません。ホットハッチのそれです。
惜しむらくはパーキングブレーキが足踏み式なこと。
四輪ディスクのグレードはパーキングブレーキがドラムインタイプとなっているので、もしハンドレバータイプであればサイドターンが楽しめそうな足回りに仕上がっているようにも思うのですが……。
というわけでストリームのブレーキを見ていて思ったことでした。
エンジンやミッションなど、もっと大事なこともあるのですが、ついつい枝葉なところに目がいってしまいました。
そろそろ以前に書いたエンジンについての疑問をスッキリさせなきゃいけませんね。

ストリームの前後ホイールを同寸で撮影したものです。
この画像を見ていて、あることに気づきました。
赤い線で示したように前後のブレーキディスク径がほぼ同じなのです。
撮影したグレードは1.8LエンジンのRSZ・ナビ&VSA付きのFF
実際、メーカーの発表データを調べてみれば
ディスク有効径は、フロント224mmに対してリア239mmとなっているのです。なんとリアの方がディスクが大きいのですよ! なおVSAなしの場合はリアは220mmとなります。
たしかにフロントはベンチレーティッドで、リアはソリッドですからディスク径だけで単純に比較できるわけではありませんが、リアのほうが大径ディスクなのは事実です。もっともパッド面積はフロント49cm2に対してリア30cm2となっているので、やはりフロントの方が制動力が大きいことは間違いありません。
たいていのクルマではフロントディスクが大きいもので、前後のディスク径が同じくらいのクルマは珍しいと思うのですよ。有名どころでいえばBMWが前後で同じくらいのサイズを使っていますが、それは重量配分が50:50に近いというのがあるわけで、ストリームはフロントヘビーなはずのFFですからね。
ちなみに、このグレードの前・後軸重は
車両単体で810kg・570kg 総重量だと920kg・845kg となっています。
7シーターとしてフル乗車を考えると、前後重量バランスは52:48になりますから、このくらいリアブレーキの容量をアップさせる必要があるのでしょうね。
だからといって一名乗車でリアの効きが強すぎるなんて心配することはありません。RSZについていえば、それなりにサスペンションが引き締められていますからフルブレーキをかけてもノーズダイブは気にならないし、むしろフロント中心の制動ではなく、四輪の荷重に対してバランスよく制動力が配分されている印象です。
そのおかげでワインディングの下りが結構楽しめるのですね、ストリームは。
物理的にフロント荷重が増えるのでブレーキバランス的にもフロント寄りになるのですが、そのためにリアが効き過ぎているわけでもなく、それなりに締まった足回りのおかげもあって四輪で減速している感が強いのです。
ただRSZに関していえば、リアタイヤを粘らせずにスパッと向きを変えるようなイメージでセッティングされているようで、減速時と旋回時でグリップ感がちょっと違うのです。とくにタイトなコーナーだと最後までリアが粘らずに、アンダーが強まりそうな感じがする前にリアから回り込むような印象もあります。こうしたセッティング、むしろスポーティで好ましいという人が多いのでしょう。そして、この旋回フィーリングは、もはやミニバンじゃありません。ホットハッチのそれです。
惜しむらくはパーキングブレーキが足踏み式なこと。
四輪ディスクのグレードはパーキングブレーキがドラムインタイプとなっているので、もしハンドレバータイプであればサイドターンが楽しめそうな足回りに仕上がっているようにも思うのですが……。
というわけでストリームのブレーキを見ていて思ったことでした。
エンジンやミッションなど、もっと大事なこともあるのですが、ついつい枝葉なところに目がいってしまいました。
そろそろ以前に書いたエンジンについての疑問をスッキリさせなきゃいけませんね。