インフレを起こすべきか、起こさざるべきか?というブログ・エントリを読んで、そしてデフレの長所として『なにもしないでも現金だけを保有している高齢者が、実質の金融資産を着実に増やします。』と書いてあることから思うに、現在の経済停滞というか、デフレスパイラルは、社会の総意によるものなのでは、と考える次第。
上記は国立社会保障・人口問題研究所による2010年の日本の人口ピラミッドですが、あえてこのデータを見なくても、周知の事実のように、日本の人口分布でいえば年金を受け取る世代や10年未満に受け取りを開始する予備世代が多数派です。
こうした世代にとっては『デフレによって実質の金融資産が着実に増やす」ことはウェルカムであり、たとえ「経済停滞は困ったものだ」と口では言っていても、本能というか潜在意識では「デフレ様様」と感じている可能性大(しかも潜在意識なので自覚していなかったりします)。
そうした潜在意識が社会的なマインドを作るというと、ちょっとオカルトちっくな印象もあるかもしれませんが、実際影響は無視できないのでは。
ところで、年を重ねるほどに資産の余裕が生まれるという状況は今に始まったことではありませんが、かつてに比べて、資産を有する層の「デフレへの潜在的要求」が強まったのは核家族化が進んだことによるものとも思え。
高齢になって収入が少なくなり、増えることが考え辛い状況で、多少なりとも資産があればそれを守りたくなるのは自然であります。仮に、永続的な三世代同居が前提としてあれば、孫世代への資産投入は(うまくいけば)将来的な家計にプラスになるわけで、生活レベルの向上につながりますから、運用としても理に適ったもので、いわゆるインセンティブが働くわけです。
しかし、世代ごとにバラバラの財布となる核家族であれば、そうしたインセンティブは働きません。つまり資産を有する高齢者にとっては「実質的な資産や年金が増えるデフレは歓迎すべき状態」であって、それによる子孫世代のマイナスは無視されてしうまうのかも。
もっとも、さらに本能的な「自己DNAの維持・保全」にための「子孫の繁栄」という欲求もあるでしょうから、シンプルに判断することはできないのでありますが……。
上記は国立社会保障・人口問題研究所による2010年の日本の人口ピラミッドですが、あえてこのデータを見なくても、周知の事実のように、日本の人口分布でいえば年金を受け取る世代や10年未満に受け取りを開始する予備世代が多数派です。
こうした世代にとっては『デフレによって実質の金融資産が着実に増やす」ことはウェルカムであり、たとえ「経済停滞は困ったものだ」と口では言っていても、本能というか潜在意識では「デフレ様様」と感じている可能性大(しかも潜在意識なので自覚していなかったりします)。
そうした潜在意識が社会的なマインドを作るというと、ちょっとオカルトちっくな印象もあるかもしれませんが、実際影響は無視できないのでは。
ところで、年を重ねるほどに資産の余裕が生まれるという状況は今に始まったことではありませんが、かつてに比べて、資産を有する層の「デフレへの潜在的要求」が強まったのは核家族化が進んだことによるものとも思え。
高齢になって収入が少なくなり、増えることが考え辛い状況で、多少なりとも資産があればそれを守りたくなるのは自然であります。仮に、永続的な三世代同居が前提としてあれば、孫世代への資産投入は(うまくいけば)将来的な家計にプラスになるわけで、生活レベルの向上につながりますから、運用としても理に適ったもので、いわゆるインセンティブが働くわけです。
しかし、世代ごとにバラバラの財布となる核家族であれば、そうしたインセンティブは働きません。つまり資産を有する高齢者にとっては「実質的な資産や年金が増えるデフレは歓迎すべき状態」であって、それによる子孫世代のマイナスは無視されてしうまうのかも。
もっとも、さらに本能的な「自己DNAの維持・保全」にための「子孫の繁栄」という欲求もあるでしょうから、シンプルに判断することはできないのでありますが……。