昭和シェルやエネオスが赤字決算だからというわけではありませんが、ガソリンスタンド(サービスステーション)というビジネス、そしてスタンドで給油してクルマを動かすというモデルが終わりに近づいているのではないかと思う今日この頃。

たしかにガソリンは乗用車にとって現時点では理想的なエネルギー源ではありますが、一方で、ほぼ自動車しか使わないエネルギー源でもあります。その安定供給ために多くの設備やコストをかけていくメリットが将来的にもあるのかどうか、いま一度考え直す時期のような気もします。

たとえばEVについていえば給電設備のインフラが整備されていないことが欠点として挙げられますが、もはやエネルギーを外出先で手に入れるという考えを改めなければいけないのかもしれません。

たとえば10年前のケータイ電話は待受けだけでもバッテリーが一日もたなかったわけで、とても今のように使うことはできませんでした。そのために予備バッテリーは必須だったり、一部のケータイでは電池駆動させたり(自分が持っていたモトローラには米国仕様として単三電池6本で作動させるためのオプションパーツがあったものです)していました。

それが気付けば、2~3日は充電しないでもヘーキで使えるような時代になったわけで。EVにおいても同様にバッテリーが進化することが予想されますから、ならば給電ステーションというビジネスは一過性のものであって、わざわざ街道沿いの一等地を使って行なうビジネスにはなり得ないと思うのはおかしなことでしょうか。

もっとも、だからこそ水素という新たな給油インフラを作りたいとい思う層があったりするのかもしれません。

いずれにしても、脱石油社会が現実とならなければ、果たしてどうなるかは分からないのではありますけれど。