排ガスがキレイで、燃費が基準以上であればエコカーとして免税・減税措置を受けられるわけですが、いわゆる国外メーカーの輸入車で基準をクリアしているモデルはないよう。
排ガスについてはクリーンなモデルも少なくありませんから、基準をクリアできない理由は燃費性能にあるようです。
では、なぜ輸入車は<日本の測定モードにおける>燃費が悪いのか。とくに欧州車については、実用燃費はすぐれているという声も聞きますから、カタログデータであっても燃費が悪いというのは疑問であります。
それについて「日本の測定モードが欧州車には不利」といったことをいうひともいるようですが、仮に欧州では燃費がよくても日本では悪くなるというのは常識的に考えておかしな話。基本的にはどのモードで測定しても「いいものはいい、悪いものはわるい」はず。たとえば間もなく登場する三代目プリウスの燃費でいえば、10・15モードとJC08モードでは数値は異なりますが、どちらも他車よりすぐれているという点では同じことで、測定モードが変わったからといって大きくランキングが入れ替わるということは考え辛いわけです。
まずは燃費(正確には排ガス計測)の測定モードを日本モード(10・15)と欧州モード(ECE15+EUDC)で比較してみます。以下の画像やデータは財団法人 省エネルギーセンターの作成した資料から抜粋したもの。

このモードに則り、省エネルギーセンターが実車(マーク2)を使って実験してみた結果、欧州モードは日本モードよりも厳しい結果が出たそう。係数としては1.066で、たとえば日本モードで17.0km/Lの場合、17.0÷1.066で約15.9km/Lとなるそうです。
その結果を見ると、欧州のほうが厳しい燃費モードで試験していると思ってしまいますが、試験結果の数値と試験モードの厳しさは比例するわけではありません。普段の生活でも実感できるように、同じクルマであっても走行状態の違いよって燃費が異なるのは当たり前の話で、日本と欧州の測定モードの違いは、ただそれだけのこと。
それは測定モードの違いをよく比較してみるとわかります。
さて、上記の図のままではスケールが違って、比べ辛いので同スケールにして、日本の10・15モードのラインを赤にして、欧州モードの上に載せてみたのが、次の図。

こうして見ると、欧州モードはいかにも高速走行があって燃費に厳しいように思えます。しかし、よくよく考えてみれば「高速=燃費悪」というのはイメージだけであって、実際は「高速巡航=燃費良し」なのです。もちろん加速でいえば高速までスピードをのせる状態は燃費に厳しいので、欧州モードの後半にある0-70km/hの加速ゾーンは燃費的に(それ以上に排ガス的に)厳しいことが予想できます。しかしながら一旦速度がのってしまうと高速走行は有利。一般的なギア比の自動車であれば60km/h走行が燃費に有利なのは実感しているひとも多いのでは? その意味では欧州モードの後半に70km/h巡航が二度もあるのは燃費を稼ぎやすいモードといえます。また120km/hまで加速していますが、そこから0km/hまでの減速では、ほとんど燃料を噴射していない(エンジンブレーキがかかっているはず)と想像できますから最後に大きくみえるヤマも減速ゾーンでは燃費計測としては有利というか楽な方向に働きます。
たとえば、昨日のエントリに書いたスズキ・スプラッシュ(欧州仕様)の場合、測定モードの前半となるアーバンモードの燃費は7.8L/100km(12.8km/L)、後半の高速モードでは4.9L/100km(20.4km/L)となっています。そして全体での燃費は5.9L/100km(16.9km/L)。また欧州の測定モードでは暖気を行なわないコールドスタートですから、それもあって前半のアーバンモードはキビしい状況といえます。
さらに両測定方法の街乗りモード(ECE15/10モード)に注目すると、面白いことに気付きます。ECE15モードでは一旦加速すると必ず巡航がありますが、10モードでは加速だけして、そのまま減速しているところがあります。減速部分が燃費に有利なのはどちらも共通ですが、まったく巡航させない10モードのほうが測定条件としては厳しいといえるのではと思う次第。
ちなみに北米のタウンモードでは、まったくといっていいほど巡航はなく、加速・減速を繰り返すといった具合。はっきり、日本・欧州のモードが甘いと思えるほど厳しい試験条件であります。ただし北米のタウンモードにはアイドリングでの停止状態がないので、その点ではユルいともいえますが……。
いや、なにか結論めいたことを書きたいわけじゃなくて、ただ思ったことを書いてみた次第。ひとついえるとしたら「欧州では高速走行のモードで燃費を計っているので日本の基準より厳しい」という定説(?)はウソだということくらいでしょうか。むしろ厳しいのはコールドスタートの街乗りモードで、高速モードで辻褄を合わせているというか、数値を上げているという印象です。
排ガスについてはクリーンなモデルも少なくありませんから、基準をクリアできない理由は燃費性能にあるようです。
では、なぜ輸入車は<日本の測定モードにおける>燃費が悪いのか。とくに欧州車については、実用燃費はすぐれているという声も聞きますから、カタログデータであっても燃費が悪いというのは疑問であります。
それについて「日本の測定モードが欧州車には不利」といったことをいうひともいるようですが、仮に欧州では燃費がよくても日本では悪くなるというのは常識的に考えておかしな話。基本的にはどのモードで測定しても「いいものはいい、悪いものはわるい」はず。たとえば間もなく登場する三代目プリウスの燃費でいえば、10・15モードとJC08モードでは数値は異なりますが、どちらも他車よりすぐれているという点では同じことで、測定モードが変わったからといって大きくランキングが入れ替わるということは考え辛いわけです。
まずは燃費(正確には排ガス計測)の測定モードを日本モード(10・15)と欧州モード(ECE15+EUDC)で比較してみます。以下の画像やデータは財団法人 省エネルギーセンターの作成した資料から抜粋したもの。

このモードに則り、省エネルギーセンターが実車(マーク2)を使って実験してみた結果、欧州モードは日本モードよりも厳しい結果が出たそう。係数としては1.066で、たとえば日本モードで17.0km/Lの場合、17.0÷1.066で約15.9km/Lとなるそうです。
その結果を見ると、欧州のほうが厳しい燃費モードで試験していると思ってしまいますが、試験結果の数値と試験モードの厳しさは比例するわけではありません。普段の生活でも実感できるように、同じクルマであっても走行状態の違いよって燃費が異なるのは当たり前の話で、日本と欧州の測定モードの違いは、ただそれだけのこと。
それは測定モードの違いをよく比較してみるとわかります。
さて、上記の図のままではスケールが違って、比べ辛いので同スケールにして、日本の10・15モードのラインを赤にして、欧州モードの上に載せてみたのが、次の図。

こうして見ると、欧州モードはいかにも高速走行があって燃費に厳しいように思えます。しかし、よくよく考えてみれば「高速=燃費悪」というのはイメージだけであって、実際は「高速巡航=燃費良し」なのです。もちろん加速でいえば高速までスピードをのせる状態は燃費に厳しいので、欧州モードの後半にある0-70km/hの加速ゾーンは燃費的に(それ以上に排ガス的に)厳しいことが予想できます。しかしながら一旦速度がのってしまうと高速走行は有利。一般的なギア比の自動車であれば60km/h走行が燃費に有利なのは実感しているひとも多いのでは? その意味では欧州モードの後半に70km/h巡航が二度もあるのは燃費を稼ぎやすいモードといえます。また120km/hまで加速していますが、そこから0km/hまでの減速では、ほとんど燃料を噴射していない(エンジンブレーキがかかっているはず)と想像できますから最後に大きくみえるヤマも減速ゾーンでは燃費計測としては有利というか楽な方向に働きます。
たとえば、昨日のエントリに書いたスズキ・スプラッシュ(欧州仕様)の場合、測定モードの前半となるアーバンモードの燃費は7.8L/100km(12.8km/L)、後半の高速モードでは4.9L/100km(20.4km/L)となっています。そして全体での燃費は5.9L/100km(16.9km/L)。また欧州の測定モードでは暖気を行なわないコールドスタートですから、それもあって前半のアーバンモードはキビしい状況といえます。
さらに両測定方法の街乗りモード(ECE15/10モード)に注目すると、面白いことに気付きます。ECE15モードでは一旦加速すると必ず巡航がありますが、10モードでは加速だけして、そのまま減速しているところがあります。減速部分が燃費に有利なのはどちらも共通ですが、まったく巡航させない10モードのほうが測定条件としては厳しいといえるのではと思う次第。
ちなみに北米のタウンモードでは、まったくといっていいほど巡航はなく、加速・減速を繰り返すといった具合。はっきり、日本・欧州のモードが甘いと思えるほど厳しい試験条件であります。ただし北米のタウンモードにはアイドリングでの停止状態がないので、その点ではユルいともいえますが……。
いや、なにか結論めいたことを書きたいわけじゃなくて、ただ思ったことを書いてみた次第。ひとついえるとしたら「欧州では高速走行のモードで燃費を計っているので日本の基準より厳しい」という定説(?)はウソだということくらいでしょうか。むしろ厳しいのはコールドスタートの街乗りモードで、高速モードで辻褄を合わせているというか、数値を上げているという印象です。









