昨日、国内自動車メーカーより2010年5月の生産・販売速報が出ましたが、軽自動車の販売データは、ちょっとオモシロイ感じ。

まずは販売台数の上からブランドと台数(前年同月比%)を並べて確認。

ダイハツ 4.41万台(105.7)
スズキ 43391台(109.4)
ホンダ 11771台(125)
ニッサン 10217台(141.2)
スバル 7479台(112)
ミツビシ 7190台(118.8)
マツダ 4004台(120)

全ブランドで前年同月比では伸びていますから、全体としては増えているはず。ですが、ダイハツとスズキというトップ2の伸び率が低く、その一方でニッサンは140%以上もの伸び率となっています。

つまり二強のシェアが下がりつつ、軽自動車マーケット全体としては大きくなっているというわけで、エコカー減税や補助金などの効果もあるのかもしれませんが、市場の多様性が増しているのかもしれません。

もっともニッサンやマツダ、またスバル(オリジナルの軽自動車はステラのみで、5月といえばダイハツからのOEMの販売もずいぶん増えているはず)といった3ブランドの増加についてはOEM販売が増えたということ。OEMですからブランドや車名では別であっても、実質的には同じ中身をもつクルマが多く売れているわけで、中身でいう多様性はさほど変わらないのでしょう。

もちろんホンダとマツダの増加については多様性が増したといってもいいのかもしれませんが。

また、仮にニッサンのブランド力が増しているのであれば、マーチの投入を目前に痛し痒しかもしれない、などと思いつつ、2010年5月の軽自動車(届出車)販売速報から、ちょっと不思議な印象を受けた次第であります。