クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2022年02月

ロシアのウクライナ侵攻で自動車業界の潮目が変わる!

原油相場の高騰は避けられず、天然ガスに依存した電動化政策も減速せざるを得ない。水素社会というプランBに注目

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2022年2月は歴史に残る出来事が起きてしまいました。ご存知、ロシアによるウクライナ侵攻であります。

世界的にウクライナ侵攻の影響を受けて、政治経済の動きが活発となっておりますが、とくに地続きの欧州各国は政策の見直しを強いられていくのは確実。ロシアへの経済制裁といった手段を取るのであれば、ロシアからの天然ガス輸入をストップさせることは必須といえるでしょうから。

なにしろ、ロシアからパイプラインで送られてくる天然ガスは、欧州における環境対策の一の矢といえる部分もあって(CO2排出はあるものの石炭よりはマシ)、自動車業界でいうところの電動化を支える背景といえる部分もありますので。そうした環境政策のロードマップは、今回のウクライナ侵攻によって完全に破綻したという印象もありなわけです。




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CBR1000RR-R FIREBLADEがマイナーチェンジ。排ガス記号も変わり、圧縮比は上がった

30周年記念カラーモデルを期間限定販売だけじゃない。メカニズムの進化も見逃せない

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我が愛機であり、ホンダモーターサイクルにおけるスポーツカテゴリーのフラッグシップであるCBR1000RR-R FIREBLADEが仕様変更を発表。ファンの注目は30周年記念カラーの設定に集まっているかもしれませんが、メカニズムでもしっかり進化している模様。

そんな進化ポイントは、表向きは以下のような内容になっています。
  • 中速域の加速性能向上を図るため、吸気ポートおよびエキゾーストパイプ集合部の形状とドリブンスプロケット丁数を変更(前モデルの40丁から43丁に変更)
  • スロットル操作時の応答性に寄与させるため、エアクリーナーボックス形状やスロットルバイワイヤのリターンスプリング荷重を変更
  • 制御介入時のスロットルの操作性に寄与させるため、「Honda セレクタブル トルク コントロール(HSTC)」の制御プログラムを変更
  • クイックシフターの制御は、変速操作時の燃料噴射停止時間を短縮させエンジン回転数の変動を抑えることで、変速後のトルク回復をよりスムーズにし変速ショックの低減に寄与
マイナーチェンジといっても過言ではない進化を遂げているのにお気づきでしょうか。

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ランブレッタというバイクメーカー、ご存知ですか? 初めて乗りました!

イタリアのスクーターブランド「Lambretta」は日本でも手に入る。スチールモノコックの重厚な走り味はジャパンのスクーターにはない独自性かも!

イタリア生まれのスクーター・ブランド「Lambretta(ランブレッタ)」といえば、1960年代にはカルチャーのひとつとして流行したこともあって、一部の人には同じイタリア生まれのブランド「ベスパ」より印象深いかもしれません。

そして一時は途絶えていた、ランブレッタ・ブランドですがじつは復活しており、日本でも入手可能(モータリスト合同会社が輸入販売元)なのでありました。そんなランブレッタの125ccモデルにちょい乗り試乗する機会あり。クローズドの会場だったこともあり、アクセル全開でポテンシャルを味わうことができたのです。

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知ってる? 軽自動車はフェリーに乗っても料金オトクなんです

東京湾フェリーの料金は、普通車4100円に対して軽自動車は3200円。高速道路より割引率が大きいのだ

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 ※画像はイメージです

軽自動車の維持費の安さには、自動車税と軽自動車の違いが大きいというのは、ご存知の通り。自家用乗用車であれば、リッターカーが29,500円なのに自家用軽自動車は10,800円。定員4名以上の自家用貨物車になると1リッター以下の登録車が13,200円に対して軽商用車は5,000円だったりするわけです。

それだけでなくランニングコストの面でいえば高速料金も軽自動車は安くなっているのは知られているところで、概ね登録車の8掛けの料金となっているのでした。具体的には、東名高速の東京~御殿場の通常料金は、登録車で2,620円ですが軽自動車は2,130円となっています。もう一例あげれば、御殿場~浜松の料金は登録車が3,810円、軽自動車が3,080円。どちらも20%弱の割引となっているのでした。

さらに注目してほしいのが、こちらの違いです。


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デビュー当初は奪い合い状態だった初代MIRAIも中古価格暴落?

燃料電池車のリセールはどうなっている? 初代MIRAIは順調すぎる右肩下がりだが……

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先日もエントリをあげていますが、ヒョンデ・ネッソに試乗することができました。クルマ自体は非常に好印象だったことは、拙ブログほかWEBメディア向けの試乗レポートでも触れたいるのですが、実際に購入するとなると、個人ユースで気になるのはリセールバリューでしょうか。

じつはネッソに試乗したのはインポーター主催のメディア向け試乗会ということで、そのあたりの事情についてヒョンデ モビリティ ジャパンのスタッフと意見交換をする機会もあったのですが、FCEVのリセールについては読み切れないというのが、自動車業界に長いスタッフの正直な印象という話でありました。実際、日本で中古車市場で流通している燃料電池車はトヨタMIRAIしかないのが現実で、それをもってリセールバリューを云々するには情報不足というのも、また現実であります。



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ヒョンデの本命、電気自動車「アイオニック5」はゲームがリアルになった走り味だった

リア駆動を基本とした電気自動車。フィードバックは希薄ながらリニアで質量を感じさせないハンドリングはハンコンを使ってゲームに没頭している気分になる?



昨日のエントリで触れたヒョンデ(HYUNDAI)の燃料電池車「ネッソ」につづき、電気自動車「アイオニック5」に試乗した第一印象をお伝えしましょう。冒頭に貼ったYouTube動画は、初試乗の際に撮った目線ムービーを軽く編集したもので、基本的には乗って出しといえる噓偽りのない感想。

乗り始めたときは、どこか引き気味というか様子見で運転していますが、徐々にアイオニック5のよさを活かす乗り方に気付いて夢中になっていくという変化がお楽しみいただけると思います。とくに動画30分過ぎあたりからのワインディングシーンで、ステアリング操作とノーズの動き方がリンクしている様を見て頂ければ、その挙動はなかなかのものだと理解できるはず。カタログスペックで車重1990kgのクルマとは思えないシュアなハンドリングが好印象だったのでした。

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