クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2021年07月

新型BRZの価格がリーズナブルに思えるエンジン進化の大きさ

ボア94×ストローク86mm、総排気量2387cc。最高出力173kW/7000rpm、最大トルク250Nm/3700rpmというスペックの専用FA24エンジンを積む

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スバルとトヨタが先代につづいて共同開発したスポーツカーGR86/BRZがフルモデルチェンジ。いろいろな事情があってBRZが先行して正式発表されました。それに合わせて、スバルからは様々なプロモーションビデオが公開されておりますが、エンジン編といえるのがこちら。


このエンジンについては開発者の方から話も伺いましたが、たしかにフル電動化になってしまう未来に向けてエンジン開発リソースが割けなくなってくる流れにおいて、最後のスポーツNAエンジンであるという気持ちがあったことは言葉の端々から感じられたところ。そのポイントは、上に貼ったツイートでも書いたように、EGRの不採用とコンロッド大端部側の割り方にありと感じたのでした。


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2021年8月8日まで伊豆スカイラインが全線無料開放中!

熱海市伊豆山地区土砂災害の緊急対策として伊豆スカイラインが無料開放。この機会に40kmのワインディングと伊豆の観光を楽しもう

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関東エリアのドライブ好きの方にはいまさらな情報かもしれませんが、熱海市伊豆山地区土砂災害の緊急措置として「伊豆スカイライン」を期間限定にて、令和3年7月14日から8月8日までの期間、無料開放されております。

上に示した画像は、その無料チケット。料金ゲートにはスタッフの方がおり、そこで目的のインターを告げるというフローは通常通りですが、その際に「無料」と印を押したチケットが手渡せれるのでした。乗用車で熱海峠から天城高原まで走ると通常1000円ですから、往復で2000円もオトクになるわけで、これは利用しない手はありません。


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SUBARU BRZフルモデルチェンジで価格は308万円~343万2000円

MTとATの価格差は16万5000円。アイサイト代としては少々高めの印象

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先日、メディア向けにプロトタイプを公開したSUBARUのスポーツカーBRZが正式発表。言わずもがな、トヨタと共同開発した水平対向エンジンを積むFRスポーツカーの2代目モデルで、トヨタ版のGR86に先行した発表となりました。

グレード構成は「R」と「S」の2タイプで、目立つ装備差はRグレードが17インチタイヤで、Sグレードが18インチタイヤを履いていること。パワートレインは173kWを発生する2.4リッター自然吸気エンジンで共通。トランスミッションは6速ATと6速MTを設定、ATにはステレオカメラを使った先進運転支援システム「アイサイト」を標準装備しているのが特徴となっております。

というわけで、ATのほうが高価になるのですが、新型BRZのメーカー希望小売価格は次の通り。

  • R MT 308万円
  • R AT 324万5000円
  • S MT 326万7000円
  • S AT 343万2000円

グレードによる価格差は18万7千円、MTとATの価格差は16万5千円と明朗会計になっております(笑)


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新型アクア、ほんとうに足踏み式パーキングブレーキでいいの?

トヨタのコンパクトカーに足りないのは電動パーキングブレーキ。上級志向のアクアでも足踏み式パーキングブレーキなのは残念ポイント

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トヨタのハイブリッド専用コンパクトカー「アクア」が10年を過ぎてのフルモデルチェンジ。10年間も作られてきたことで、そのままフェードアウトの可能性もありかと思いきや、アクアという絶対的なブランドをあっさり捨てるなんてもったいないことはしない、手堅さもトヨタは持っているのでした。



そんな新型アクア、フルモデルチェンジを機に前型より価格を大幅にアップさせ、同じ3気筒エンジンを積むヤリスハイブリッドより若干高い価格帯にシフトしたわけですが、ヤリスの上級版という位置づけにするのであれば「これは欲しかった」と思う機能が、EPBこと電動パーキングブレーキ。実車で確認していないのでわかりませんが、少なくとも公開されているインテリア画像で見る限り、パーキングブレーキは足踏み式となっている模様。

日産ノート、ホンダ・フィットともEPBを備えておりますし、当然ながら赤信号などでブレーキペダルから足を離しても停止保持を続けるオートホールド機能もついております。

オートホールド付きEPB、日常的にメリットを感じられますし、慣れてしまうと「なくてはならない」と感じるほどいい意味で中毒性のある機能。それがアクアには備わっていないのです。パーキングブレーキの戻し忘れ警告ブザーを備えるくらいであれば、EPBを採用すべきだったのでは? としみじみ思うのでした。

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売れているアルファードが生産調整。その理由は半導体不足じゃない?

アルファード/ヴェルファイアなどを生産している「トヨタ車体 富士松工場 第2ライン」が7/29~30、8/2~4 の5日間生産停止を実施すると発表

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コロナ禍から経済が元に戻りつつある昨今ですが、トヨタのミニバン(アルファード、ヴェルファイア、ノア、ヴォクシー、エスクァイア)の生産を担当しているトヨタ車体 富士松工場が、生産稼働調整を実施するとの発表あり。生産稼働調整とは、すなわちラインを停めるという話なのでありました。

もっとも、2021年の自動車業界においては生産調整というのは珍しい話ではありません。とくに半導体不足によるラインの停止というのは各社で発生している事象で、ICの調達が厳しい状況になっていることは多くの報道でも知られているところでは?

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日本最古の常設サーキット跡。なんだか騒がしい85年目の夏

1936年に全国自動車競走大會が開催された、アジア初の常設サーキット「多摩川スピードウェイ」に危機が迫る

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多摩川にかけられた、東急東横線が走る鉄道橋。その川崎側の河川敷を上流側に歩くと、ほどなく土手の部分に10段のベンチ的な構造物といくつかの階段が確認できます。

マニアにはおなじみでしょう、これこそが日本最初の常設サーキットである多摩川スピードウェイのグランドスタンドの跡。1936年6月に第一回・全国自動車競走大會が開催されたときの熱気をいまに伝えるモータースポーツ史における最大の遺構であります。コンクリートで作られたスタンドは、ところどころ欠けている箇所もありますが、全体としてはしっかりと形を維持。85年前の丁寧な作業がしのばれるのでありました。

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