クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースやコラムをお伝えします。

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2021年05月

ヒョンデのBEVが採用するインフィニオンの800V対応パワー半導体とは?

最大1200Vのブロック電圧を持つインフィニオンのSiCパワー半導体が現代自動車のBEVに採用されたと発表される

HybridPACK Drive CoolSiC

パワー半導体のトップメーカー、インフィニオンテクノロジーズが、電動車両のインバーター(パワーコントロールユニット)に欠かせないパワー半導体の新製品「HybridPACK™ Drive CoolSiC™ MOSFET」をローンチしたとの発表がありました。

そのアピールポイント引用すれば以下の通り。

電気自動車 (EV) のトラクション インバータ向けに最適化された 1200V のブロック電圧を持つフルブリッジ モジュールです。このパワーモジュールは、高電力密度および高性能アプリケーション向けの車載用 CoolSiC トレンチ MOSFET 技術をベースにしています。これにより、特に 800V のバッテリーシステムや大容量のバッテリーを搭載した車両において、より長い航続距離を可能にするインバータの高効率化とバッテリーコストの低減を実現します。

この新しいパワー半導体により、インバーター単体でのエネルギー消費量を69%も軽減することができ、800Vシステムで考えると従来のユニットと比較してシステム全体として7.6%も消費電力を減らせるのだとか。つまり、同じ航続距離をターゲットにするのであれば、それだけバッテリー搭載量を減らせるということになり車両全体としてのコストダウンにつながるというのが注目ポイント。

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新型ヴェゼルのパワートレイン4種すべてに試乗。ベストはハイブリッドAWDと断言できるわけ

おすすめの順序はハイブリッドAWD>>ガソリンFF≒ハイブリッドFF>>ガソリンAWDといったイメージです

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2021年4月にフルモデルチェンジを果たしたホンダのコンパクトSUV「ヴェゼル」に試乗する機会がありました。新型ヴェゼルには、1.5Lガソリンエンジン、1.5L2モーターハイブリッドと2種類のパワーソースがあり、それぞれにFFと4WDを用意するというパワートレインの設定になっております。

そのいずれにも試乗できたので、どの組み合わせがベストなのか個人的な印象をお伝えします。

ちなみに、試乗したのはハイブリッドがe:HEV Zグレードで、ガソリンエンジン車がGグレード。まずは基本プロフィールとして重要な要素を紹介しましょう。

それぞれの車両重量と前後軸重は次のようになっておりました。

ハイブリッド4WD 1450kg(前870kg 後580kg)

ハイブリッドFF 1380kg(前850kg 後530kg)

ガソリン4WD 1330kg(前800kg 後530kg)

ガソリンFF 1250kg(前780kg 後470kg)


また、タイヤ銘柄とサイズ(指定空気圧)はグレードごとに共通でしたが、そのスペックは以下の通り。

e:HEV Z ミシュラン・プライマシー4 225/50R18(前220kPa 後210kPa)

ガソリンG ダンロップ・エナセーブEC300 215/60R16(前210kPa 後200kPa)




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人生最後の2ストエンジンになるか? スズキ・アドレスV100(CE13A)を入手しました

いまどきのピンクナンバーと比べると、限りなく一種に近い原付二種という印象です(汗)



SUZUKIのバイクを所有してしまうことを「スズ菌感染者」などと冗談めかして表現することをネット界隈ではよく見かけるのですが、ついに小生もスズ菌に感染です。

街のり用のスクーターとしてアドレスV100(CE13A)を購入してしまったのでした。

スーパースポーツ系リッターバイクは所有していて、徐々にライテクの奥深さにも気付いてきたことでバイクライフ自体には充実感を覚えている昨今ですが、やはりリッターバイクを日常的に使うというのは不自然というか無理がありまして、日常の足となるバイクが欲しいと思っての感染であります(汗)

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自動運転レベル2相当のACCは運転支援システムだからユーザーの使い方で安全性に差が生まれる

雨の日などスリッピーな路面ではドライバー監視を強めると同時に、車間距離設定も意識して調整すべし



最近のニューモデルは走りや燃費においては大差なくなってしまい、いまやADAS(Advanced Driver Assistance Systems:先進運転支援システム)の機能差や仕上がりによって差別化される時代だったりします。

とはいえ、いわゆる自動運転のレベル分けでいうと公式にレベル3に到達しているのはホンダ・レジェンドのホンダセンシング・エリートのみ。それ以外のADASはいずれもレベル2止まりというのが現状。それでもハンズオフできる自動運転レベル2については「レベル2+」といった表現をすることもありますが、あくまで俗称であって基準が曖昧な表現なのであまり使わないほうがいいと思うこともしばしば。

ところで、高速道路で使えるADASといえば、先行車との車間を保つACC(アダプティブクルーズコントロール)と区画線を認識して車線中央を維持する操舵アシストが双璧ですが、ACCについてはユーザーが車間距離を設定できるようになっております。その意味を、あらためて考えてみたいというのが、上に貼った動画のテーマ。


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レクサスが2021年にプラグインハイブリッドをローンチすることを宣言

2021年にはLEXUSとして初となるPHEVを量販モデルに導入を発表、夏頃にフルモデルチェンジのNXにRAV4 PHVのシステムを移植か?



電動化が叫ばれるようになる前からハイブリッドを幅広く設定していたのがトヨタのプレミアムブランド「LEXUS(レクサス)」。そのレクサスが2021年4月末に電動車の全世界累計販売台数200万台を達成したことを発表しました。同時に、2021年内にプラグインハイブリッドをリリースすることも公表しております。おそらく夏頃にフルモデルチェンジが噂されているNXに、RAV4 PHVのシステムを搭載したプラグインハイブリッド車が登場すると予想されるところ。

 

電動車普及を更に加速すべく、2021年にはLEXUSとして初となるPHEVを量販モデルに導入し、2022年には全く新しいBEV専用車の導入を計画しています。また、長年に渡ってHEVで培ってきたモーター、インバーター、バッテリーなどの電動化技術を活かし、LEXUSの電動車ならではの新しい価値やドライビング体験を実現していきます。

具体的には、新しい4輪駆動力制御技術「DIRECT4」による高精度な駆動力コントロールや、ステアバイワイヤによる直感的なステアリング操作を組み合わせることで、ドライバーの操作とクルマの挙動がよりシンクロし、従来のクルマとは一線を画した高い運動性能や五感に訴える走りを実現します。また、これらの技術を今後に市販する予定の電動車にも順次導入していく計画です。

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レクサスが松山英樹モデルを販売で思い出す日産グロリアのアレ

ゴルフ4大メジャーのひとつ「マスターズ」を制した松山英樹選手のサインプレート付き特別仕様をフラッグシップモデルに設定

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レクサス所属のプロゴルファー、松山英樹選手がマスターズを制したあたりからレクサスは特設ページを作るなどしてかなり推しているわけですが、ブランドのイメージアップに利用するだけでなく、ついに「HIDEKI MATSUYAMA EDITION」を設定するに至ると聞けば、なかなかに驚き。

そもそもプロスポーツ選手をスポンサードするというのはブランドイメージにつなげるためですから、その実績をビジネスに展開して利用するのは正しいブランディングなのかもしれませんが、さすがに個人名を入れた特別仕様車というのはやり過ぎ感もありますが、さて?

それでも設定するのはクーペのLC、SUVのRX、セダンのLSとそれぞれのフラッグシップだけに絞っているのは、マスターズ優勝は安売りしないという意思の表れかもしれません……。


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