クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2021年04月

カナダで生産される11代目シビックがインテリアも公開。フル液晶メーターを採用!

エンジンは2.0リッター自然吸気と1.5リッターターボの2タイプ。最上級グレードの名前はTouring

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ホンダの主力モデルとして半世紀にもなる長い歴史を持つシビック。その新型となる11代目モデルについては、すでに外観は発表しておりましたが、主要マーケットであるアメリカにてグレード構成やインテリアの画像なども発表されました。

グレードとエンジンの関係は次の通り。

2.0リッターエンジン車:LX、Sport
1.5ターボエンジン車:EX、Touring


いずれもCVTだけの設定となったようで、それぞれのエンジンで上級グレードとなるSportとTouringにはパドルシフトも備わっているということ。いずれも、上級グレードは18インチタイヤ仕様となっているあたり、2.0リッターと1.5リッターターボは好みに合わせた違いで、同格といったイメージでしょうか。


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ホンダの四輪車からエンジンが消える日が確定? EVのタイプRはあり得るか

ホンダの三部敏宏 新社長が就任挨拶で2040年の新車販売を100%ゼロエミッション化することを宣言

ホンダの新社長、三部敏宏さんの初めてといえる対外的なパフォーマンスが2021年4月23日に行なわれた社長就任会見。



ご存知の通り、この会見においてホンダが目指す2050年カーボンニュートラルの前段階としてTank to Wheel でのゼロカーボン化を実現することを宣言。具体的には、2040年にグローバルでの四輪販売をすべて電気自動車か燃料電池車にすると発表したのでした。

さらに、その実現に向けて仕向け地ごとにどのようなステップを踏んでいくかも公表しておりますが、たとえば日本市場では2030年の段階で8割がハイブリッドカー、残り2割がゼロエミッションカーになるということで、純エンジン車は10年以内に消えること確実。いずれにしても、2040年にはエンジンを積んだホンダ車は新車ラインナップからは消滅してしまうというわけ。

一方で、自工会(≒トヨタ)はe-fuelというカーボンニュートラル燃料にてエンジン車を有効活用することが2050年のカーボンニュートラル実現には欠かせないという提言をしているのは対照的ですが、そのあたりについては、こちらのコラムで考察させていただきました。




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SUBARU版も気になる、トヨタの電気自動車「bZ4X」の未来的コクピット

新ブランド「bZ」はゼロエミッションを超える存在をイメージ。チャレンジングすぎるコクピットはアーリーアダプターに刺さるか?

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いかにもトヨタらしく、カーボンニュートラルにおいても全方位対応を目指しております。

ハイブリッドとe-fuel(カーボンニュートラル燃料)を組み合わせるというレガシーを活用する方法から燃料電池車までローエミッション、ゼロエミッションモデルに対して様々なソリューションを提供していこうという方針を示しているのでした。

というわけで、ゼロエミッションの本命といえる電気自動車においては、ゼロエミッションを超えていくという思いを込めた電気自動車のサブブランド「bZ(beyond ZEROの意)」を中国で発表というのは4月半ばのトピックス。すわ完全電動化へシフトと思いきや、その後日本ではe-fuelによるカーボンニュートラルへの対応を発表するなどしたのもご存知の通りでしょうか……。

 

さて、上海モーターショーで発表したbZブランドの第一弾となるのが「TOYOTA bZ4X(トヨタ ビーズィーフォーエックス)」。以前、SUBARUがトヨタと電気自動車を共同開発をしているという発表をしていましたが、まさにその共同開発のトヨタ版というわけです。

新開発プラットフォームということですが、パッと見にはRAV4やハリアーの流れも感じさせるオーソドックスなSUVフォルム。フロントマスクこそ電気自動車らしい造形で違いをアピールしていますが、いかにもトヨタ・SUBARU共同開発らしい手堅い感じだなあと思ってインテリアの画像を見て驚いた。

なんと異形ステアリングで、こちらはバイワイヤ(電気的につながっている仕様)になっているのだとか。なるほど、だとすれば持ち変える必要がないセッティングも可能でありまして、こうした異形ステアリングもありなのですが、シルエットの手堅い感じとは一転、攻めたコクピットと感じるのでありました。はたしてSUBARU版も同様の異形ステアリングになっているのかは気になります。

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メルセデスの電気自動車EQA、640万円がお買い得に見えるわけ

66.5kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し航続距離は422km(WLTCモード)を実現。リアルに使える電気自動車

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メルセデス・ベンツ日本が100%電気自動車の第二弾として「EQA」を日本市場にローンチ開始。対話型インフォテインメントシステム「MBUX」や、安全運転支援システム「インテリジェントドライブ」などを備えるなど、装備面ではメルセデスに期待するレベルを満たした電気自動車ながら税込み640万円というメーカー希望小売価格はなかなか魅力的では?

ディメンジョンは、全長 4,465 mm、全幅 1,835 mm、全高 1,625 mm。フロント駆動で、モーターの最高出力は190PS(140kW)、最大トルクは370Nmといった具合。バッテリーの総電力量は66.5kWhでWLTCモードでの航続距離は422kmといった具合に公表されております。


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日本自動車工業会のカーボンニュートラルDATA集は必見!

カーボンニュートラルを目指すのなら現状把握が重要というわけで自工会が各種データを整理した!

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先日の会長会見において、「2050年カーボンニュートラル実現のために選択肢を狭めることなく、様々な方法を検討していくべきだ」と主張した日本自動車工業会。ただ発言するだけでは情報発信として足りないと考えたのか、カーボンニュートラル データ集なるページを作成しております。

たとえば、『⽇本・海外のエネルギー状況』という項目をクリックすると、日本と欧州・米国・中国の発電比率やコストを比較した数字がならび、さらにEVとHEVの普及率なども同時に記されているといった具合。

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たしかに、この数字を見ると日本は再エネ発電のコストが高いことがわかります(その原因が2011年にあったことも知られているでしょう)し、さらにHEVの比率が高く、もしカーボンニュートラル燃料(e-fuel)を使うことでHEVの環境負荷をBEV並みにできるとなれば、日本においてはe-fuleを普及させることがカーボンニュートラルへの近道というのも理解できるところ。もっとも、それはこうした特殊事情に最適化したソリューションであり、世界とは異なる対策をすることが結果的に遠回りになるかもしれませんが…。

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最新のルーテシアが、ひとクラス上の乗り味を持つBセグメント・コンパクトといえるわけ

走りよし、内装よし、燃費よし。近年では個人的最高得点のクルマに出会った

かつて「10mも走ればクルマの良し悪しはわかる」といった著名モータージャーナリストがいたとかいないとか。しかし、それはあながち嘘ではないと思うのは、動き出しのフィーリングが、そのクルマの評価に大きく影響する要素だと感じることがあるから。

いわゆる第一印象が悪いと、よほどのメリットを感じなければリカバリーできないでしょうし、逆に第一印象が良ければ痘痕もエクボとばかりにすべてが良く感じてしまうのはユーザー心理としては理解できるところ。

もちろん、ロジカルな評価であったり、感覚を定量化することがジャーナリズムには必要だと考える向きからは、第一印象に影響されてしまうというのは評論の信頼性を損なうものかもしれませんが、逆にいえば個人がクルマを買うのであれば、定量化やロジカルといったフラットな視点を考える必要はなく、10mで感じられる第一印象を重視したほうが”幸せなクルマ選び”に近づくかもしれません。

そんなことを考えたのは、ここ数年では最高の第一印象となる、とあるクルマに出会ってしまったからで、それが、ルノー・ルーテシア(グレードはインテンステックパック)、2,769,000円であります。

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