クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

YouTubeチャンネルで動画を公開しています。チャンネル登録よろしくお願いします。お問合わせや情報などは、こちらのアドレスまで ysplaning@gmail.com   Instagramでも情報発信しています   Facebookページ随時更新中 noteで無料&投げ銭方式のコンテンツを公開しています。

2020年12月

Peugeotの新型SUV 2008のすべてにてメカ解説を執筆。最大の注目点はリアサスペンションの設計違いだ

同じトーションビーム式リアサスペンションといっても完全に別物。そこまでICEとBEVで最適化するPeugeotの凄さに感心!



このところ自動車コラムニストとしてWEBメディアにコラムを書く機会のほうが多く、世の趨勢もあってもともと活動のメインだった紙媒体での執筆機会は減り気味だったのですが、2020年12月は久し振りに月間で5冊の紙媒体に寄稿したのですが、そのうちの一冊が『プジョー2008のすべて』。



プジョーから登場したBセグメントSUVのメカニズム解説を担当させていただいたのですが、こうしたご時世もあってプジョー本国への取材はままならず、ほぼ実車を見ながらの考察・分析といった内容になったのでした。

Bセグメントの208、そして基本メカニズムを共有しているSUV 2008の特徴として、1.2リッターターボのICE(内燃機関)仕様と、50kWhものバッテリーを搭載するBEV(電気自動車)仕様を可能な限り同じ感覚で使えるように仕上げている点があります。基本的なラゲッジスペースも同等ですし、車両価格とランニングコストをあわせたユーザー負担も同等にしているとプジョーでは主張していますが、たしかに使い勝手は同等レベルであると実感したのでした。

ならばメカニズムもほぼ同じなのかといえば、さにあらず。

意外にもサスペンションはまったくといっていいほど異なる設計となっていたのを実車で確認したときには本当に驚かされました。


続きを読む

新型「ノート」にe-POWER 4WDが追加設定。アイドルグループみたいな名前の後輪用モーターを採用

1.2リッターエンジンの最高出力は60kW、フロントモーターは85kW、リアモーターは50kWのスペックを並べる

201223-02-j_002-1200x1151

2020年12月23日、シリーズハイブリッドシステム「e-POWER 」一本に絞った新型ノートが日産より発売開始。そして、同じタイミングでリアにも駆動モーターを与えた4WD仕様が発表されたのでした。

4WDの発売は2020年度内ということで、今シーズンの降雪地ユーザーには間に合わないといえそうですが、従来の4WDが発進時のアシスト程度のモーターを積んでいたのに対して、十分にそれだけで高速域まで走行できる高出力なモーターを積むシステムへと大きく進化しているのが注目点。

パワートレインのスペックを並べると以下の通り。

エンジン「HR12DE」 最高出力60kW 最大トルク103Nm
前モーター「EM47」 最高出力85kW 最大トルク280Nm
後モーター「MM48」 最高出力50kW 最大トルク100Nm






続きを読む

電気自動車とリッタースーパースポーツの意外すぎる共通点とは

モーターのように回るエンジンとは、スムースなハイレビングではなく、どこからでも思い通りのトルクが出てくる特性のことだった?!

IMG_0230

おかげさまで、愛車である日産リーフのドライビングにもすっかり慣れ、ここ数か月の平均電費は10月が8.8km/kWh、11月が8.2km/kWh、そして12月途中時点でも8.2km/kWhとなっております。

普段EVに乗られていない方にはピンとこないかもしれませんが、この数値は満充電で240~250kmくらい走れるという感覚のもので、一充電航続距離のカタログ値が280km(JC08モード)の初代リーフ(AZE0・30kWh仕様)としてはまずまずの数字なのでありました。

慣れてきたといえば急速充電の使い方も同様で、定休日のディーラーを利用するなど空いているタイミングを狙えるようになってきたこともあって、ストレスフリーにEVライフを楽しんでおります。

そして、もう一台の愛車であるリッタースーパースポーツ、ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)も、ずいぶんと体に馴染んできたのを実感する今日この頃。もっとも急激に寒くなってきたこともあってライディングを楽しむのはしばしお休みかもしれませんが……。




続きを読む

高級軽自動車「N-ONE」試乗ムービー。街乗りキャラのベストチョイスはOriginalグレード

ターボも悪くない、6速MTは楽しい。なによりNAエンジンがキャラにマッチしていた



エントリーグレードで160万円ほど、上級グレードでは200万円に迫る(ボディカラーやオプション次第では超える)という価格帯の新しい軽自動車「N-ONE」。価格帯的にじわじわと売れるタイプのモデルかと思った部分もありましたが、初期受注は好調なようで。2020年11月20日の発売から約一か月が経った12月20日時点での受注は8,000台を超えたということであります(販売計画2,000台/月)。

初期受注のグレード構成比は以下の通り。

Original 34%
Premium 19%
Premium Tourer 18%
RS 29% 

PremiumはNAエンジン、Premium Tourerはターボエンジンでトリムとしては同じ仕様といえるので、合計するとPremium系で37%となりますが、そうして考えるといい感じのバラけているというか、想定してきたユーザーに適切に届いているといえそう。





続きを読む

燃料電池車MIRAIはお買い得?補助金次第では真剣に検討する価値アリかも

カーボンニュートラル達成にむけて水素社会を目指すなら燃料電池車への補助金増額でムードを高めるのは効果的な投資(撒き餌)になるのでは?


001

フルモデルチェンジを果たしたトヨタの燃料電池車「MIRAI」。そのメーカー希望小売価格は、710万円~となっていて、CEV補助金は117万3000円となっています。かつて200万円オーバーだった補助金を思うと、ずいぶん寂しくなったものだなあと思わざるを得ないのですが、2050年のカーボンニュートラルを日本政府の方針として示したいま、その補助金を増額して、燃料電池車をブーストさせ、水素社会を目指すのは、日本としての進むべき道のひとつと思う部分もあったりする今日この頃。実際、燃料電池車の購入補助金を増やすといった観測報道はすでに出ていて、方向性としてはあり得るだろうなと思う部分もあるのでした。






続きを読む

【マツダCX-30】買い時がわからない?メーカーの手によるROMチューン的マイナーチェンジで大幅パワーアップ【悲報?朗報?】

SKYACTIV-Xは10馬力アップ、SKYACTIV-Dは10kWアップ。体感できる商品性向上でCX-30は主力モデルへの道を確実に昇っていく

cx-30_x_l_pkg_skyactivx_badge_src_s

魂動デザインとしては乗り降りしやすく後席スペースも広めな設定のCX-30はマツダの売れ筋SUVとして人気を集めておりますが、マイナーチェンジで商品性を大幅にアップ。なんとパワーアップを果たしているのでした。その内容について、公式ニュースから引用すると次の通り。

 

●e-SKYACTIV X: ドライバーの意図に応える瞬発力を高めた自在感を洗練
・「SPCCI」の燃焼制御を最適化することで、ほぼ全てのエンジン回転域でトルクと出力を向上。
最高出力は132kW(180PS)から140kW(190PS)に、最大トルクは224N・mから240N・mにそれぞれ向上。
・高応答エアサプライの過給を緻密に制御し、素早いアクセル操作に対してより速やかに過給することで、応答性を向上。

●SKYACTIV-D 1.8: ディーゼルエンジンらしいトルクフルな走りを幅広いシーンで強化
・最高出力を85kW(116PS)から95kW(130PS)に向上させるとともに、より広いエンジン回転域で力強いトルクを発揮する制御を行うことで、アクセルを踏み始めた瞬間の応答を大幅に改良。
・高速道路での合流・追い越しなど、アクセルを踏み増し一気に加速するシーン(3000rpm~)において、より力強いトルクを瞬時に生み出し、ディーゼルエンジンの強みであるパワフルな加速を持続的に発揮。
・ディーゼルエンジンならではの低燃費など高い経済性はそのままに、アクセル操作に対して遅れなくトルクを発揮し、ドライバーが意図したとおりにクルマが応答するように燃焼制御を見直し。




続きを読む
記事検索
アクセスカウンター
  • 累計:

月別アーカイブ
  • ライブドアブログ