クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします
二輪・四輪にかかわらずパーソナルモビリティが、どのように変わっていくかを考察します

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2020年10月

唯一ともいえるウィークポイントを克服したマツダCX-3 1.5の特別仕様車はねらい目でしょ

装備充実はうれしいポイントだけど、ベース車から28万円プラスは微妙かも?

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マツダのSUVラインナップにおける末弟「CX-3」に特別仕様車『アーバンドレッサー』が登場。人工皮革によるシート、スエード調人工皮革を多用したインパネなどゴージャスな雰囲気のキャビンに仕立てたほか、MRCC(マツダ・レーダークルーズコントロール・全車速対応型)や360°ビューモニター、シートヒーター、ステアリングヒーターなどを特別装備した一台となっております。

しかもベース車を15S Touringとすることで、価格を抑えているのも魅力。メーカー希望小売価格はFWDで227万1500円、4WDは250万1700円とコストパフォーマンスの良さげに感じるものなのでした。もっとも、ベースグレードに対して約25万円高になっておりますので、機能からすると割高な印象もあり。とはいえ、CX-3の1.5リッターガソリンエンジン車にはオプション設定さえ用意されていないMRCCが標準装備されるというのは、ロングツーリングの快適性とコストをバランスさせたいと考えているユーザーにとっては大きなアドバンテージというか、注目ポイントとなりそう。





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累計販売26万台、世界一売れているPHEVが商品改良を発表。そしてガソリン車は生産終了へ…

後方・後側方をミリ波レーダーで検知する予防安全技術を全車に標準装備。廉価グレードをなくして4グレード構成に整理

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三菱自動車のプラグインハイブリッド「アウトランダーPHEV」が一部改良を発表しております。今回の主な変更点は、グレード構成の見直しと予防安全技術の充実。

といっても、具体的には唯一400万円を切っていたエントリーグレードを廃止して、これまで上級グレードに装備されていた後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付)と後退時車両検知警報システムを全車に標準装備したといった内容。さらに全車で法規対応の変更(車両接近通報OFFスイッチの廃止など)を実施しております。

というわけで、上級グレードのメーカー希望小売価格は従来通り。後方・後側方の予防安全を追加したグレードについては5万5000円プラスとなっているといった具合。結果的に改良後のアウトランダーPHEVの価格帯は4,364,800円~5,294,300円となっております。






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トヨタの2020年9月生産・販売は前年超え。中国ではレビンが販売をけん引!?

コロナに負けない! カローラ、レビンなどの好調が影響し、前年比約125%と6ヶ月連続の前年超え

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コロナ禍によってビジネスが壊滅的というイメージもありますが、日本の自動車産業は着々と通常運転になっている模様。昨日発表されたトヨタの2020年9月グローバル販売・生産実績を眺めていてもアメリカや中国市場が好調で前年比102%と着実に成長している模様。さらにグローバル生産でいうと中国や日本のけん引により前年比で112%とかなりの伸びを見せております。

そんな中国市場でけん引役となっているのが「レビン」。といっても、AE86の再来ではなく、カローラの兄弟モデルとなるハイブリッドセダンでありますが。そんなレビンやカローラの好調により中国だけでいうと前年比149%もの生産の伸びを見せているそうでありますから。というわけで、4月-9月のグローバル販売を見ても前年同期比81%と想定よりも落ち込みは抑えられるということでありました。また、日本国内ではハリアーやヤリスが好調で、国内の生産実績も前年比104%と伸びているのだとか。






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所信表明演説が運転免許証のデジタル化と2050年カーボンニュートラルに触れていて想像できる未来

運転免許証のフルデジタル化が進めば、オンラインでの更新も可能になるはず!



2020年10月26日、国会において菅首相が所信表明演説を実施。その中からモビリティ関連のキーワードとして気になったのが『運転免許証のデジタル化』と『二〇五〇年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現』の2つで、冒頭に貼った動画では、前半で運転免許証のデジタル化、後半ではカーボンニュートラルについて自分なりの考察をしております。



簡単にまとめると、運転免許証のデジタル化においてはすでにICチップを埋め込むなどデジタル化は進んでいますが、さらに一歩踏み込んで物理的な免許証をなくすことで、完全にオンラインでの更新ができるようになるといいな、その場合の課題と解決方法は? といったことについて考察したのでした。

技能試験、筆記試験についてのオンライン化は難しいでしょうが、更新くらいは完全オンライン化が可能だと思いますので。なにしろ運転免許証の更新というのは定期的にやってきますし、それなりに面倒な作業でありますから。





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横浜ゴムの新開発手法「HAICoLab」の特徴は人間のひらめきとAIのデータ処理能力のコラボ

AIと人の協奏によりデータの存在しない領域も含めた知見の探索を可能とする

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横浜ゴムから『“人とAIとの協奏”によるAI利活用を構想』という、なんともSFみたいなタイトルのニュースリリースが届きました。詳細はリンク先でご確認いただきたいのですが、自分なりに要約すれば「AIによる緻密なデータ処理に、人のひらめきをプラスする」手法の着想といったところでしょうか。

そして、この構想には”Humans and AI collaborate for digital innovationをもとにした”「HAICoLab(ハイコラボ)」という名称がつけられております。







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「甘い生活」という名前のFIAT 500特別仕様車、ストライプトップのカブリオレは限定100台

メカニズム的にはおすすめしづらい内容ながら、ホワイトのレザーシートなどおしゃれ番長度は相変わらず高得点。カブリオレは289万円、ハッチバックは265万円

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FIAT 500(チンクエチェント)に特別仕様車「 Dolcevita(ドルチェヴィータ)」が新設定、2020年12月12日より発売されると発表されております。メーカー希望小売価格は、500 ドルチェヴィータが265万円(限定175台)、500C ドルチェヴィータは289万円(限定100台、いずれも消費税含)となっております。”Dolcevita”とはイタリア語で「甘い生活」の意味、1960年に公開されたフェデリコ・フェリーニ監督の映画『La dolce vita』で広まったイタリア語として知っている人も少なくないのでは?

そんなチンクエチェントの特別仕様車、パワートレインは総排気量1240ccの4気筒SOHC 8バルブエンジンに5速AMT「デュアロジック」を組み合わせたもの。最高出力51kW、最大トルク102Nmというスペックは軽ターボと同等というレベルで、WLTCモード燃費は18.0km/L(ハッチバック)、17.5km/L(カブリオレ)といったところで、とくに特筆すべきユニットという印象はなし。

さらに、先進安全装備については簡易的なAEBさえ備えていないといった具合で、コンパクトカーとして誰にでもおすすめできるタイプのクルマではなく、このスタイルに惚れ込んだ人が選ぶべきモデルでありましょう。逆にいえば”なんでもいい”というタイプのユーザーはあえて選ぶほどのモデルではないといえましょうか。



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