国内乗用車メーカー7社の決算発表を数字で比較。
各社の四輪販売台数から見えるものとは?

トヨタに始まり、日産で終わる。2019年度(2020年3月期)の自動車メーカー各社の決算発表がひとまず出揃いました。日産によると同期の全需は8,573万台で前期比6.9%減ということで、また新型コロナウイルスの影響もあって基本的に自動車メーカーには厳しい決算となっております。
なお、スズキとホンダについては台数は四輪のみながら、売上については全部門の合計なので、ちょっと誤解しそうなまとめ方ではありますが、どの企業においても自動車以外の部門がゼロではないので、あくまで企業の規模感を知る参考値くらいに捉えていただければ。
そういう意味で興味深いのは、台数ベースでいうとSUBARUの3倍近いスズキが、売上になると同等レベルになってしまうこと。単純にSUBARUのほうが付加価値の高いビジネスが出来ているといえますが、乗用車をインフラとして捉えるとスズキの強さも感じることができるのでは?
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各社の四輪販売台数から見えるものとは?

トヨタに始まり、日産で終わる。2019年度(2020年3月期)の自動車メーカー各社の決算発表がひとまず出揃いました。日産によると同期の全需は8,573万台で前期比6.9%減ということで、また新型コロナウイルスの影響もあって基本的に自動車メーカーには厳しい決算となっております。
以下、各社の発表値から世界販売台数(四輪のみ)、売上、営業利益、当期純利益の4項目を抜き出して並べてみましたが、前期比で増が並んでいるのはSUBARUのみ。あとはトヨタが純利益を増にしているくらいで、他社は減・減・減と並んでいますし、三菱自動車と日産というアライアンスを組む両社は利益の出ていない赤字決算となっているのでした。
なお、スズキとホンダについては台数は四輪のみながら、売上については全部門の合計なので、ちょっと誤解しそうなまとめ方ではありますが、どの企業においても自動車以外の部門がゼロではないので、あくまで企業の規模感を知る参考値くらいに捉えていただければ。
そういう意味で興味深いのは、台数ベースでいうとSUBARUの3倍近いスズキが、売上になると同等レベルになってしまうこと。単純にSUBARUのほうが付加価値の高いビジネスが出来ているといえますが、乗用車をインフラとして捉えるとスズキの強さも感じることができるのでは?
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