クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2020年02月

エンジン車の未来と、リターンライダーをしたワケ

エンジン車の未来はけっして明るくない。だからこそ、今のうちにエンジンを味わっておきたい


先日「東名高速を電気自動車リーフで走りながらエンジン車の未来に思いをはせてみた」のですが、結論からいえば、内燃機関を積んだクルマはなくなるだろうというのが現時点での未来予測。この動画の中では化石燃料を燃やすのであればエンジンよりも発電所で使ったほうが熱効率がいい(使う化石燃料の種類が異なるので比較するのはおかしい面がありますが)といいましたが、それ以外にも環境問題に対するポピュリズム的マインドの広がりなどから排ガスを出す乗り物全般の未来は明るくはないだろうと思うのでありました。

なお、動画のほうの説明欄にも書いてありますが、”今回の話題において、覚えておきたい用語集”であります。よろしければ、お目通しをお願いいたします。
Well to Wheel:油田からクルマを動かすまでを考慮したCO2排出量の計算方法
Life Cycle Assessment (LCA):製造から廃棄(リサイクル)までを考慮した環境負荷の考え方
CCS(Carbon dioxide Capture and Storage):二酸化炭素回収・貯留技術
CCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage):CCSで分離・貯留したCO2を利用すること
PM(Particulate matter):マイクロメーターサイズの粒子状物質
NOx:窒素酸化物、光化学スモッグの要因
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「2020年 軽自動車のすべて」発売! 取材メモ動画をこっそり公開中!!

今回も「軽自動車のすべて」において使い勝手の解説を担当。取材のライブ感をお伝えします!


モーター誌に強い出版社の三栄(旧・三栄書房)の「●●のすべて」というシリーズをご存知でしょうか。新型車の登場にあわせて製作される新車バイヤーズガイドの老舗的存在です。そのシリーズには統括版といって、ジャンル・カテゴリーごとに何十台ものクルマを一挙紹介するものもあります。

本日(2020年2月22日)に発売されるのが「2020年 軽自動車のすべて」。いまや日本の新車マーケットにおいて4割のシェアを占め、また登録車と合わせた販売ランキングでもトップグループを形成する軽自動車のすべてを紹介しようという本。ここ数年、こちらに寄稿させていただいております。

今回、原稿を書かせていただいたのは、以下の9モデル。

ダイハツ・タントカスタム
ダイハツ・タント
日産デイズルークス
日産デイズ
ダイハツ・ムーヴキャンバス
ダイハツ・キャスト
スズキ・アルトラパン
ダイハツ・ミラトコット
ダイハツ・アトレーワゴン



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新型アコード、モノグレード465万円。月販目標300台の勝算は?

2020年2月21日発売開始! 10代目アコードは”e:HEV”と改名したハイブリッドパワートレイン
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すでに海外では発売している10代目アコードが日本でもローンチ。一時的に日本のラインナップから消えておりましたが、プラットフォームを一新、パワートレイン(ハイブリッドシステム)の基本設計はキャリーオーバーながらi-MMDからe:HEVへと改名して、心機一転の販売開始であります。スタイリング的には、いかにもホンダのセダンといった風情で、その点においては目新しさはないかもしれませんが……。

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片道150kmのサンデードライブは、自分のEVではしたくない遊び方

片道150kmは、自分のリーフ(30kWh)では途中充電が必須。ガソリン車ならノンストップが当然の距離感だから充電を考慮するのはストレス?


先日、千葉の先っちょの方、館山市に魚介料理をいただきに出かけたのですが、そのときに感じたのが愛車であるリーフ(初代・30kWh仕様)の限界。いちおうファーストカーとしてリーフを愛用しているのですが、セカンドカーというか老親の介護用としてフリード+・車椅子仕様も所有しているというのが前提条件。館山までの走行距離をGoogleのルート検索で調べると約150km。これ、自分のリーフでは満充電で出発しても往復するのが難しい距離感で、途中での充電は必至であります。

もう少し距離があったり、目的地近くで急速充電できるのならば、充電を考慮したドライブルートを考えるのも楽しいのですが、往復300kmというのは中途半端な印象で、そうしたルートを考えること自体がストレスと感じてしまう距離感だなぁと感じたのでありました。というわけで、フリード+でお出かけしたので、こちらのエントリをあげることができたのでした……。



じつは同行者が季節限定「うつぼ丼」をいただいたのでインスタの画像を貼っておきましょう。続きを読む

日本で販売している大型二輪はメーカーの正規販売以外が多すぎると思う

ヤマハのYZF-R1、スズキHAYABUSAなどなどイメージリーダーがじつは並行輸入ということが多い国内二輪販売の不思議


さて、日本国内で販売されている国産ブランドのオートバイについての疑問をつぶやいているのですが、それはメーカーが正規販売しているラインナップ以外に並行輸入・逆輸入モデルが少なくないということ。正規ラインナップは、各メーカーのホームページに掲載されているものだと思うのですが、たとえばヤマハでいえばYZF-R1、スズキでいえば隼HAYABUSAといったブランドを象徴するモデルがじつは正規販売ラインナップにはないのでした。カワサキもZX-14Rは並行輸入モデルであります。

かといって個別のショップが並行輸入しているわけではなく、セミオフィシャルといえる代理店が並行輸入するというビジネスモデルが確立しているようで、それは四輪的な販売スタイルからすると中々理解しがたい難しさというか、複雑さを感じるものであります。たとえば、カワサキZX-14Rのファイナルモデルは東京モーターショーで川崎重工ブースにしっかりと展示されていたのですが、取り扱いはブライトがやっていたりという具合。正規で売ろうとすると成立しない規模だけれど並行輸入であれば成立できるスケールゆえに仕方ないというか、現実的にはベストなソリューションというのは理解できるのですが……。

なおホンダだけは、そうしたフラッグシップモデルの並行輸入というのは少ないように感じますが、軽二輪などの小さなモデルではちょいちょい並行輸入を見かける気もしないではない印象。ただ、日本デビューが遅れているモデルを、ホンダの一大拠点といえるタイあたりから持ってきているという感じで、フラッグシップについてはゴールドウイング、CB1300、アフリカツインなどいずれも正規販売として扱っているのでありました。

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一定速度で走っているようで、瞬間燃費は刻一刻と変わっている

クルーズコントロール(ACC)をセットした走行でも微妙な違いによってエンジン回転数は変化。当然、瞬間燃費も大きく動いている


先日、ホンダ・フリード+でACCを80km/hにセットして高速巡行しているとき、ほぼ定速走行しているはずなのに瞬間燃費計がけっこう動いているのに気付き、ダッシュボード上にカメラを置いて瞬間燃費計とタコメーターの動きを撮影したのがコチラの動画。

追従状態なので多少の速度変化はあるわけですが、それよりも登坂になっているのかどうかなど道路状況の変化のほうが影響が大きいようで、速度を保つために微妙にエンジン回転が変化しているのが確認できます(構造的にいうとCVTの変速比を動かしているという状態)。

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