クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2019年07月

N-WGN Custom、税抜き本体価格140万円~154万円(FWD)

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同等グレードで、NAエンジンとターボの価格差はわずか7万円!
全車にホンダセンシングを標準装備したN-WGNが発表されております(発売は8月9日)。軽自動車の常として、標準系とカスタム系という2種類のアピアランスを用意しており、パワートレインではNAエンジンとターボエンジンを設定しているのも当然といったところでしょうか。そして他社ではターボエンジンはカスタム系の専売となることが珍しくないのですが、ホンダの場合は標準系・カスタム系ともにターボエンジンの設定があるのもいつも通り。

さて、そんなグレード構成と価格を眺めていると最上級グレードとなるカスタム系のターボエンジン車が妙にお買い得に見えてくるから不思議なもの。というわけで、消費税が変わる可能性もあるので税抜き本体価格(FWDのみ)をザッと記してみると以下の通り。※ホンダセンシングの名前は各グレードにつきますが省略させていただきます。

標準系
G:118万円
L:124万円
Lターボ:139万円

カスタム系
G:140万円
L:147万円
Lターボ:154万円

いずれもGグレードはナビ装着用スペシャルパッケージやETCが標準装備されず、エアコンのプラズマクラスター機能が省かれるので、LとLターボが仕様はほぼ同じでエンジンが違うといえるわけです。つまり、この価格差がユーザーから見たときのターボエンジン代といえるのでは(標準系ではターボエンジン車にはLEDヘッドライドが標準装備となるので、その価格差も含まれると考えるべきですが)。

そうやって見ているとカスタム系のLとLターボの価格差7万円というのはいかにもオトク。なにしろターボエンジンだけでなく、本革巻きステアリング、パドルシフト、プライムスムース(合皮)のシート、15インチアルミホイール(NAエンジン車は14インチ)といった装備差もあるのですから。

全グレードでホンダセンシングを標準装備しただけでなく、サイドエアバッグ・サイドカーテンエアバッグも標準装備するなど装備面では充実したN-WGN。こうして仕様と価格を眺めていると、おすすめグレードは、もっとも廉価な標準系のGか、逆にもっとも高価ながら装備を考えるとお買い得なカスタム系Lターボのどちらか、という風になりそう。もっとも、乗ってみるとまた違った印象を受けるのかもしれません。カスタム系の廉価グレードより価格を抑えた標準系のターボエンジン車にもリーズナブルな印象を受けるところでありますし……。



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精進します。
  




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デザインコンシャスなコンパクトカー「MAZDA2」は売上を伸ばすのか?

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クラウンやヴェルファイアより売れていないデミオ。改名で販売数を増やすのは難しい?
マツダ・デミオがMAZDA2というグローバルネームへと名前を変更、9月からの発売を前に予約開始というニュースは先日のエントリで触れたわけですが、はたしてこの改名によってセールスはどうなるのかは気になるのでありました。


お値段的にもヴィッツやフィットといったライバルに対してプレミアムな値付けという印象で、とくにスタートプライスの高さがそうしたイメージを強めていると感じるのが自分だけではないのは、デミオの販売実績が示すところ。実際、2019年上半期の販売台数を見ても20,507台とコンパクトカーの中では下位に沈んでおりますので(数字は自販連調べ)。

販売拠点数やハイブリッドの有無という違いがあるので比較するのはアンフェアかもしれませんが、同時期のコンパクトカーの販売台数を見ると、ヴィッツが45,279台、フィットが45,089台でありますので。もっともスイフトは19,006台ですから半期で2万台をクリアしているデミオは、マツダの規模からすると十分に合格といえるのかもしれません。

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軽自動車最大級サイズのナビスペースを確保したのは新型タントの特徴

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インパネ中央のオーディオスペースは小さめの2DINサイズに見えるが……
コチラの画像は新型タントのインパネ。エアコンがマニュアル式なあたりからベーシックグレードのそれと想像できるでしょうが、それでも左右エアコン吹き出し口あたりの加飾や助手席前トレイやドアトリムのキルティング風の意匠には、単なる道具ではなく生活を彩るパートナー的な意思が感じられるのでは?

それにしても、この手のダッシュボード上に配置した薄型デジタルメーターというのも一大勢力となってきた印象。まあ、主にホンダのスライドドア車に多いというだけかもしれませんけれど。

さて、新型タントのインパネ中央には、明らかに「ナビを入れてほしい」と主張する2DINスペースが空けてあるわけですが、じつはディーラーオプションとして用意されている純正ナビゲーションはこのスペースをはみ出す9インチの大型画面タイプ。日産デイズのディーラーオプションナビが軽自動車として初めて9インチの大画面ナビを実現したわけですが、早くもフォロワー登場といったところ。

もちろん日産を見てから動き出したのでは間に合うはずもありませんから、ダイハツとしては軽自動車初を狙っていたのは間違いないはずで悔しい思いもありそう。一般論として、ディーラーオプションの後付けナビはラインオプション(メーカーオプション)より開発の時期を後ろにできるというメリットはあるのですが、さすがに数か月という期間では開発できるはずありませんので。さらにいえば、これほどの大型画面のユニットを収めることになると奥行などなど基本骨格の部分で考慮する必要があるでしょうし。

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なぜ隠す? いえ、これは隠したくなるスープラのエンジン

エンジンカバーは機能的な必然……だが、見せたくないエンジンもある模様
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いまどきのクルマがエンジンカバーを使っているのには様々な必然性があるわけですが、逆にいえばエンジンカバーの装着が大前提となって設計されているという面もあるわけで。だから、カバーを外すとこんな風にごちゃごちゃとした風情のエンジンもあるのでした。といいますか、このエンジンルームは商品性を考えると、見せてはいけないのかもしれませんが……。

もちろんエンジンカバーがないという前提で、こうした設計にするとは思えず、カバーで隠すことが前提であれば生産性やメンテナンス性を優先したデザインとするのは当然の話。しかし、それにしても樹脂パーツばかりで、一部の配管とスロットルボディくらいしか金属は確認できないのがいまどきのエンジンらしいところでしょうか。

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コルベットがMRになって、カマロと明確な差別化が進む

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ミッドシップになってもコルベットらしい雰囲気は健在。タルガトップもアメリカンスポーツカーらしい装備
アメリカンスポーツカーの代表格、シボレー・コルベットがフルモデルチェンジを果たし8代目へと進化。まさに刷新といえる内容で、エンジンこそ従来の流れを汲むV型8気筒OHVでありますが、エンジン搭載位置がミッドシップとなり、キャビンが前方に移動するなどシルエットは完全に異なったものとなっております。とはいえ、テールレンズの意匠やフェンダーラインなどでコルベットらしさを表現しているのはさすがといったところでしょうか。コクピットの上部分だけルーフを取り外せるデタッチャブル式となっている(外したルーフはトランクに収まる)ことでタルガトップを気軽に楽しめるのもアメリカンスポーツカーらしい雰囲気であります。また、ストリートスポーツカーとして性能を考えたときにエンジンの搭載位置はさほど影響してこないとしても、コルベットといえば市販車ベースの耐久レース(WECやIMSA)に出ているわけで、このレイアウトへの大変身は戦闘力アップにも寄与するだろうことも容易に想像できるわけです。




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新型タントに感じる「カスタムはギンギラギン時代」の終焉

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カスタム系のイメージに反してメッキのかがやきをアピールしていないタントカスタム
ハイトワゴン、スーパーハイトの軽自動車には、スタンダードとなる標準系とドレスアップ仕様のカスタム系という2つのマスクを用意するというのは、もはや当たり前となっているわけで、そのこと自体に疑問を抱くこともなかったりするのですが、2019年の新型・軽自動車を眺めているとカスタム系のトレンドが微妙に変化しつつあると感じる今日この頃。

たとえば、ダイハツ・タント。標準系とくらべると厳つい顔なのは間違いないところですが、カスタムという言葉からイメージするギラギラ感が控えめになり、スポーティ方向の仕上がりになっているという印象を受けるのでした。とはいえ、これがダイハツだけのトレンドというわけではなく、他社の最新モデルを見ても同じような印象を受けるところであります。






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