クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースやコラムをお伝えします。

YouTubeチャンネルで動画を公開しています。チャンネル登録よろしくお願いします。お問合わせや情報などは、こちらのアドレスまで ysplaning@gmail.com   Instagramでも情報発信しています   Facebookページ随時更新中 noteで無料&投げ銭方式のコンテンツを公開しています。

2019年06月

トヨタ・スープラ、量産モデルでの改善が気になる部分

試作車ではアクセルペダルの配置が右寄りなのが気になった……
2019年、話題の新型車トヨタ「GRスープラ」。販売台数的には、おそらくトヨタとしては微々たる数字といえるような規模でしょうが、ブランディングへの影響は、その台数規模とは桁違いのクルマでもありましょう。GAZOO Racingという新ブランドの価値を高めることも含めて。
IMG_0861
さて、そんな新型スープラですが、相変わらず新車試乗には縁がなく、座って駐車場内を動かしたくらいの経験しかないのでした。まあ、それでも動かしただけ自分の中では珍しいのですが。新型車を見て、触ることはあっても、動かす機会はほとんどないものですから。

そんな短時間の経験ですが、気になったのはペダル配置。左ハンドルが基本のクルマの右ハンドル車というのはペダル配置が左寄りになりがちといいますが、新型スープラの場合は全体に右寄りな印象で、とくにアクセルペダルが離れている印象。ペダルだけを見ると気にならないのですが、シートとの位置関係で中心がオフセットしているという感じでしょうか。そのため仮にアクセルペダルを最優先してポジションを決めようとすると体を捻るように感じてしまうほど。もっとも、ブレーキペダルを真っ当な位置にすることを重視したのかもしれませんけれど……。

ただし、新型スープラに座ったタイミングを考えると、市販一歩手前の試作車だった可能性は大あり。はたして市販状態でそうしたペダル配置の気になる感じが残っているのかどうかは不明だったりするのでありますが、さて?
※写真はイメージです(汗)


-----------------
精進します。
  




人気ブログランキング

ホンダのウエルカムプラザ青山では「CBと駆け抜けた時代」展を開催中

CB"ナナハン”50周年、CBという名前は60周年
2019年、四輪でいえばスカイラインGT-Rの50周年というのがアニバーサリーイヤーとして注目でしょうが、どっこい二輪ではホンダCB750 FOURも50周年。おもえば1969年というのは、国産ビンテージイヤーだったのかもしれません。じつは、自分自身もそんな1969年生まれだったりするのですが……。
IMG_1056 
それはさておき、ホンダ青山ビル1階のウエルカムプラザでは、まさにCB祭を実施中。漫画「ワイルド7」に登場したCB750FOURのレプリカ仕様も展示されていたりして、オールドファンなら感涙もの。ちなみにワイルド7も連載開始から50周年という記念すべき節目の年でありますから、このコラボは歴史の必然といえるのかもしれません。



続きを読む

ホンダの船外機、フラッグシップはホンダ最大排気量?のV6エンジンを使う

VTEC採用で250馬力を発生、その中身は総排気量3583ccのV6エンジン
ホンダといえば、四輪のイメージが強いかもしれませんが、ビジネスを支えているのは二輪という一面もあり。さらに発電機や農耕機械、そして船外機と製品ラインナップは広く、まさに「エンジン」の総合メーカーといったところ。おそらく、ここまで幅広いラインナップを抱えているのは他に類を見ないのでは? もっとも近いところでスズキが二輪・四輪・船外機・発電機と展開していましたが、発電機からは手を引いているはずでありますので。
IMG_1054
それはさておき、そんなホンダの船外機(マリンエンジン)が青山一丁目の交差点に登場ということで見に行ってきたのでした。先日、浜名湖でホンダマリンの試乗を楽しんできたこともあって、かつてよりは親しみを持っていたのですが、それにしても陸の上で見るボートの存在感は水上とはまったく違うもの。まあ喫水線から下が見えているので当たり前かもしれませんが……。

そして、全長8mを超えるクルーザーのパワーソースとして選ばれていたのがホンダの船外機におけるフラッグシップ「BF250」というわけで、マリン事業をアピールしていたのであります。出力を示す250という数字の下に輝くVTECのロゴは、まさしくホンダだからこそ生み出せる船外機であることを感じさせる要素。さらに、この船外機においては「グランプリホワイト」というクルマでも使われたことのあるホワイト筐体が用意されているのも、ホンダらしいところ。「VTEC」も「グランプリホワイト」も四輪事業とマリン事業のシナジーを感じさせるファクターであります。


続きを読む

鋳造一体成型のタンブル強化隔壁を採用した世界初のエンジン

1560304579892
パーツ追加ナシでタンブル流を生み出す、すなわちローコストの燃費改善テクノロジー
ホンダがインドで生産している125ccクラスのスクーター「Activa 125」に搭載されているエンジンに世界初の燃焼効率向上技術が投入されたとの発表あり。そのポイントは吸気ポートの設計で、ホンダの説明によれば『吸気ポートに鋳造一体で隔壁を設けて二層構造とし、ポート内の逆流現象を利用することにより、新たな部品を追加することなくタンブル流を生み出す技術を世界で初めて搭載』とのこと。これにより燃費性能が従来比で10%も改善されているというから驚異的な効果があるといえましょう。

一般論でいえば、シリンダー内の縦渦(タンブル流)や横渦(スワール流)を強めることは燃焼速度のスピードアップにつながり、ノッキングを防ぐと同時に、燃焼効率の向上にもつながるわけです。それは四輪エンジンでも同様で、すでにスワール流(横渦)を強めるためのバルブ片閉じ(4バルブヘッドの場合)やタンブルジェネレーターバルブ(TGV)などを追加するといった手法は確立されております。とはいえ、小型スクーターのエンジンでは、コストやサイズなどの問題から搭載しづらいのも事実でありましょう。だからこそ鋳造一体成型バルクヘッドを設けて、壁沿いに吸い込むことで流速を上げるなどして強いタンブル流を生み出すというアイデアに価値アリというわけです。

それにしても隔壁で区切った狭い部分に吸気を逆流させて通すというのは、まるでキャブの理屈を思わせる逆転的発想。おそらく低回転域ではインテークポートをサージタンク的に利用しつつ、高負荷・高回転においてはそのままダイレクトに吸い込むような混合気の流れになっているのしょう。個人的には、インジェクターの位置からしてインテークポート内での燃料濃度がそれなりに異なっているような気がするのですが、そのあたり知見などあれば伺いたいところ。もっとも門外漢である二輪のテクノロジーだけに機会が得られますかどうか……。
-----------------
精進します。
  




人気ブログランキング

トヨタの描くゼロエミッションビークルの未来、交換型バッテリーが肝になる

電動化の肝はバッテリーの規格化、自動車以外にも使うことでデファクトを取りに行く?

こちらの動画はトヨタがEVの開発に本格的に乗り出すということで作られたプロモーションビデオ。スローフードになぞらえて、再生可能エネルギーの地産地消みたいなことをイメージしているのでしょう。そのあたりのちょっとしたチグハグ感みたいなものは、ひとまず置いておくとして、注目は36秒あたりから始まるクルマにバッテリーを搭載しているように見える部分。

このシーン、工場においてクルマを作っているというイメージではなく、かなり巨大なバッテリーを積み変えるというソリューションを示しているよう。さらに、このバッテリーパックは家庭用や船舶用としても使うことを示唆しております。

ここで再生可能エネルギーの地産地消という要素と合わせて考えると、トヨタのEV戦略においては一定エリアにおける電力供給をも支配してしまおうという狙いが見えてくるというわけ。バッテリー交換型のネガというのは汎用性を持たせるために機能の向上に向いていない(規格化した段階での技術レベルにとどまってしまう)ということも指摘されますし、また複数の車体メーカーが存在していることを考えると商品を差別化しづらいということも欠点といわれます。

しかし、特定の地域を単独メーカーでそれも家屋から船舶までカバーしてしまえば、たしかにバッテリーパックを規格化することに意義が出てくるのかもしれません。そういえば、トヨタは家屋も船舶も作っているような……(汗)



-----------------
精進します。
  




人気ブログランキング

ホンダのベーシック軽、新型N-WGNのインパネが公開中

nwgn2
ソフトパッドは使っていないようだが3色の樹脂を組み合わせることで「いいもの」感を演出
6月になって、新型N-WGNのティザーサイトがオープン。ホンダの次世代軽自動車でおそらくリベンジを誓うであろうハイトワゴンの外観や内装の画像も公開されております。ベーシックなN-WGNと、N-WGNカスタムの2本立てというグレード展開は従来通り。ホンダの軽自動車では、このN-WGNがエントリーモデルであり、ベーシックラインになるのも変わらないでしょう、おそらく。数の追求を考えるとアルトやミラに相当するモデルを用意することが必要になりますが、ただでさえ利益率に厳しいホンダですから、100万円以下という価格帯にチャレンジすることはナンセンスでしょうし……。



続きを読む
記事検索
アクセスカウンター
  • 累計:

月別アーカイブ
  • ライブドアブログ