クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースやコラムをお伝えします。

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2019年05月

「乗る前エアコン」で暑くない車内がうれしい季節がやって来た

充電中にエアコンを作動させることで「暑くない」くらいには涼しくできる
いまや駐車場でエアコンを動かすためにアイドリングをすることは各地の条例で禁じられているわけですが、ゼロエミッションである電気自動車の場合はエアコンを作動さえることは可能。さらに充電中など駐車場に置いているときに、離れた場所からにエアコンを動かすこともできるのでありました。日産リーフの場合は「乗る前エアコン」という名前で、その機能が設定されております。
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急激に気温が上がってきた2019年の5月下旬。窓の外の強い陽射しを確認すると、スッとスマートフォンを取り出して「Nissan EV」アプリを立ち上げ、ファンのカタチをしたアイコンをポチリ。それだけで「乗る前エアコン」が起動するのでありました。ちなみに乗る前エアコンの設定温度は25度で、充電コネクターをつないでいる状態であれば最長2時間も作動させることが可能。さすがに2時間は電気の無駄遣いと感じるので出発予定時刻の15~30分程度前に作動させることが多いのですが、こう暑いと涼しいというよりは、暑くないというくらいの効果だったりするのは致し方ないことであります、エエ。

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プロパイロット2.0はスピード違反ができない運転支援システム?

高精度地図データには制限速度も含まれる。だから速度を自動調整する
先日、開催された「人とくるまのテクノロジー展2019横浜(主催:公益社団法人 自動車技術会)」にて、日産ブースに立ち寄った目的のひとつが『プロパイロット2.0』についての疑問を解消すること。その中のひとつが3D高精度地図データに含まれるデータのことで、どこまで高度を見ているのかなどを尋ねたわけですが、高度データについてはさほど詳しい数値は入っていない模様。

その一方で、おもしろいと感じたのは高精度地図データには道路ごとの制限速度データが含まれているという話。つまり『プロパイロット2.0』にお任せでの走行時においては制限速度を遵守した走行を行なうというわけです。もちろんマニュアル運転であればスピード違反もできるのですが、この制限速度を遵守するというのは、じつはこれまでのADASにはなかった要素というか機能。いわゆるACCでは、どこを走っていても、設定自体はACCが許容する最高速度にすることが可能でありますから。

さらに高速道路によっては100km/hの制限速度から80km/hに変わるような場所もありますが、そうしたところでも自動的に制限速度に合わせるという話。実際に使ってみないとどのような感覚なのかはわかりませんが、このあたりの制御に反発を感じるのか、それともポジティブに評価するのか市場の反応が気になるところであります。


ちなみに、日産の研究所といえば厚木にあるテクニカルセンターで、その近くには小田原厚木道路(通称:小田厚)という自動車専用道が走っているわけですが、その小田厚は細かくみると自動車専用道と一般道が混在しているということで『プロパイロット2.0』で走ると、一般道扱いの部分ではキャンセルされるというのも興味深い話。つまり、『プロパイロット2.0』を一般道でセットして試してみようとしても地図データを元に設定することができないというわけ。このあたりも、実際にどのような感じになるのか試してみたいところですが、そんな機会はあるでしょうか……。



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【動画】日本未発売、日産「VCターボ」エンジンのカットモデルを見た!

ストロークはそのまま、上死点の位置を無段階で変更するシステムを可視化!
人とくるまのテクノロジー展2019横浜(主催:公益社団法人 自動車技術会)にて、ついに日産の可変圧縮比エンジン「VCターボ」の動いている様を見ることができたのでした。というわけで、iPhoneで撮影した動画を撮って出し。
 
2018年の人とくるまのテクノロジー展では模型だったVCターボエンジンが、カットモデルにグレードアップされ、マルチリンク機構によりクランクシャフトが可変しているのが可視化されております。

左側の丸い部品がアームを動かしているアクチュエーターのイメージで、そこに入っている緑とピンクのラインによって可変しているのがわかるでしょうか。シリンダー側にも同様に2色のラインが入っていて、上死点の位置を変えて圧縮比を変更しているのが見て取れるという展示であります。


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全日本ラリーマシンのスポーツCVTは電動車両の加速感を超えた?

息継ぎ感のない、完全にシームレスな加速は刺激よりも新しさが勝る
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先日、全日本ラリーJN-6クラスに参戦しているウェルパインモータースポーツの「DL WPMS Vitz CVT」を取材して、各所でアウトプットしたのですが、このマシンの特徴は市販車には搭載されていない『スポーツCVT』を積んでいること。といっても、CVTユニットが異なるわけではなく、制御によってモータースポーツに最適化しているというのがミソ。

そのポイントをわかりやすくいうと「搭載エンジンが最高出力を発生する6000rpmを可能な限り維持する」というもの。そのため6100rpmをターゲットとしてCVTをまさに連続可変させるという制御になっているのでした。とはいっても、全日本ラリーで使う領域は変速比幅でいうと2.5程度ということですから、CVT全体からすると割合に狭い範囲で可変させているといえるかもしれませんが……。







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ルノー・メガーヌR.S.トロフィーRがシビックTYPE Rのタイムを更新、新王者に!

淡々と、脱力系ドライビングでタイム更新はさすが!
新型のルノー・メガーヌR.S.トロフィーRが、ニュルブルクリンク北コースでのFF最速タイムを更新! とルノーより発表されました。(ニュースリリースはこちら

全長の1割程度とはいえコース改修があったので、過去の記録と純粋に比べるわけにはいかないのかもしれませんが、それでも注目のタイムは7分40秒100。従来の最速タイムであったシビックTYPE Rの7分43秒80を大きく更新しております。なお、いずれも1コーナーの手前から計測しているタイムで、ちょっとだけショートになっているのでした。きっちり20.832kmを走ったタイムは7分45秒389だそうで、こちらが今後はニュルブルクリンク北コースの公式タイムとなるとのこと。





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デュアルディスプレイを一枚のボードで制御するという技術

単なるミラーリングに非ず、ワンボードで2画面の表示をコントロールする
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先日、開催されたサイプレスセミコンダクタ社のメディア向けイベントは、同社の幅広い製品ラインナップをアピールするものでありました。が、やはりサイプレスといえばメータークラスターの制御マイコンというイメージが強いのも事実。その一例として展示されていたのが、こちらの2画面タッチパネルであります。

装飾のおかげで一枚に見えるかもしれませんが、エアコン操作系を表示している画面は右と左で別ピース。そして単なるミラーリングではなく、それぞれ数字が異なる表示となっていることが確認できるでしょうか。この表示を一つの制御系で行なえるというのがセールスポイント。コストやパッケージの面で有利になるというわけです。




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