クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2019年04月

SUBARU アウトバック世界初公開。ボディはちょっとだけサイズアップ

現行モデルのボディサイズは4820 × 1840 × 1605 mm、新型アウトバックは4860 × 1855 × 1680 mm
新世代のスバルグローバルプラットフォームに基づく新型アウトバックがニューヨークオートショーでワールドプレミア。メインマーケットは北米なのは変わらないでしょうから、現地向けでいえば目立つショーで発表したということでしょうか。事前公開された画像でもロードクリアランスに余裕がある印象でしたが、やはり最低地上高は220 mm(従来型は200 mm)を確保。その影響もあってか全高は1680 mmと従来型より75 mm高になっておりますが、全長・全幅については全長で40 mm、全幅は15 mmのサイズアップにとどまっております。林道なども考慮した使いやすさをキープということでありましょう、おそらく。
※従来型(現行型)の数値は国内仕様。
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エンジンは2.5リッター直噴「FB25」と、2.4リッター直噴ターボ「FA24」の二本立て。いずれもレギュラーガソリン仕様
パワートレインはSUBARUのアイデンティティともいえるシンメトリカルAWD。エンジンは最高出力182hpのFB25と、同260hpのFA24の2種類で、どちらも燃料はレギュラーガソリン仕様(北米表記でいうオクタン価 87 AKI)となっているのは、クロスオーバーSUVとしてのユーザビリティを意識している印象。ちなみに燃料タンクは70リッター、そこそこ”足の長い”SUVとなっている模様であります。
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レガシィからの脱却。クロスオーバーSUVフラッグシップとしての存在感
エクステリアについては、レガシィであることを捨て(北米ではレガシィの名前を使わないので当然ですが)、SUBARUのクロスオーバーSUVフラッグシップとしてあらためてゼロベースで考えらたというのが、画像を見ての第一印象。XV(クロストレック)やフォレスターと共通した要素を持ちつつ、フラッグシップとしての重厚感や落ち着きを与えられたアピアランスといったところでしょうか。

その意味では、XV、フォレスター、アウトバックと並べたときに、デザインの意図が見えてくるような気がするのでした。新型アウトバックについては『米国生産拠点 Subaru of Indiana Automotive, Inc.にて生産し、2019年秋から販売を開始する予定です。』とアナウンスされているのみで、日本で売るかどうかも不明ですが、日本での発表時にはSUBARUクロスオーバーSUVの3兄弟を並べて、全車がスバルグローバルプラットフォームになったことなどの統一性をアピールする姿を見てみたいなどと妄想する今日この頃でありました。




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最低地上高の予想は当たっておりました、よかった(汗)

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日産シルフィ、プリメーラを思い出す表情の新型モデルを上海でワールドプレミア

中国向けの1.6リッターセダン。どこか欧州風味のルックスはプリメーラの再来か?
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日産のシルフィが新しくなって上海モーターショーにて世界初公開。Cd値0.26というボディは、たしかにスタイリッシュで、そのボディカラーも相まって欧州的なテイスト。もっといえば、中国市場で評価されているアウディやフォルクスワーゲンを研究して生まれたワイド&ローで、踏ん張りの効いたスタイルといったところでしょうか。そのテイストは日産の伝説的なFFセダン「プリメーラ」をどこか思わせるから不思議。そう思ってみると、P10の質実剛健さ、P11のロワード感、そしてP12の未来感が同居したスタイリングに感じられてきたりして。

ところで、パワートレインはHR16DE型エンジンとエクストロニックCVTの組み合わせということで、目の覚めるようなパフォーマンスではないのでしょうが、不足のない性能は確保しているであろうと予想できるところ。もっとも、HRエンジンの誕生から15年近く経っているはずで、ヘッド周りはアップデートしているでしょうが、けっして最新とはいえないエンジン。このあたりのチョイスから最先端を感じさせるルックスながら手頃な価格を目指した商品企画を想像してみたりするのですが、さて?

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内装はショーモデル専用の特別仕立てなのか、市販車でも選ぶことができるのか気になるところ。このテイストで、現行シルフィと同じ価格帯であれば日本市場においてもそれなり以上に勝負権のあるニューモデルになりそうと夢想してみたりして。

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トヨタのピュアEV(電気自動車)、上海モーターショーにて世界初公開

トヨタブランドとして中国初投入となるEV「C-HR」/「IZOA」は2020年に販売開始
電動車両のトップランナーでありながら、100%電気エネルギーを使うピュアEVには一歩引いた状態に見えていたトヨタが、ついに中国でピュアEVの発売することを宣言。その第一弾として、上海モーターショーにおいて「C-HR」/「IZOA」のピュアEVを世界初公開であります。

床下にぎっしりとバッテリーを積み、フロントにパワーコントロールユニットと駆動モーターを配置したFWDの電気自動車。その基本レイアウトは珍しいものではありませんが、トヨタの新世代アーキテクチャーであるTNGAの先兵ともいえる「C-HR」をベースにしているというのは注目点。そのプラットフォームはピュアEVにも対応しているということを示しているわけです。

このEVシステム、ドライビングモードの選択もできるようで、モーター駆動によるさまざまな演出については、トヨタならではの知見が活かされているのでありましょうか。このあたり『智能纯电驱动』というキャッチコピーの直接的な表現に納得という感じであります、ハイ。





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完全にミッドシップなシルエットの次世代コルベットに期待膨らむ

タイヤはミシュラン・パイロットスポーツ、フロントのサイズは245/35ZR19
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GMのシボレー・ブランドのみならず、アメリカンスポーツカーを代表するモデルといえる「シボレー・コルベット」が第8世代に進化するにあたり、ミッドシップ・レイアウトに大変身するという情報は数年前よりチラホラ出ていましたが、ついにそのシルエットがオフィシャルに公開であります。

ひと目でミッドシップとわかるフォルム。このフロントにエンジンを積むのは不可能でありましょう。なにしろタイヤサイズは245/35ZR19でありますので、ホイールハウスもそれなりのスペースが必要となるわけで、ラゲッジスペースさえ確保されていないかもしれませんので。




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ミッドシップに搭載されるエンジンについては現時点では未公表でありますが、サイドインテークの大きさからすると、かなりのハイパワーユニットが積まれていると想像できるところ。はたして、それがいまどきのダウンサイジングターボになるのか、コルベット伝統のV8 OHVになるのかはわかりませんが、個人的にはV8 OHVのドライサンプで、ベッタベタに低くマウントするというデザインを期待したいところ。縦置きのトランスミッションからサスペンションアームが生えていてもおかしくないシルエットなのもレーシングカー直系の設計を夢想してしまうのでありました。IMSAシリーズやWEC(ル・マン)でも活躍するコルベットでありますが、新しいモデルはそうしたシーンでのポテンシャルも圧倒的にレベルアップしていそう。ミッドシップについてあれこれ言うクラスタもありましょうが、結果を出せば新しいコルベットとして認められるのでは?

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日産ノート「e-POWER」パワーでなぜに売れるのか?

2018年度、登録車新車販売ナンバーワンのノートe-POWER。メーカー希望小売価格は1,901,880円~2,640,600円

2018年度(2018年4月~2019年3月)の国内登録車新車販売において、日産ノートがナンバーワン。その台数は131,760台で前年比100.5%というから安定の人気といえそう。ちなみに2位はトヨタ・アクア(127,899台)、3位はトヨタ・プリウス(115,123台)、そして4位は日産セレナ(100,017台)となっております。

ノートが人気となっている理由のひとつに販売リソースの集中という面があるようで、同じ日産のコンパクトカー「マーチ」は年度の間で11,557台というノートの一ヶ月分しか売れていないという体たらく。コンパクトカーであれば「ノート」、ファミリーカーであれば「セレナ」をセールス現場が推している様が想像できるのでは? ※いずれも数値は自販連調べ

そうはいっても商品力がなければ売れないわけで。しかもノートの基本設計はそれなりに古くなっている(デビューは2012年、当初はスーパーチャージャーエンジンが話題になりました)ことを考えると、ノートが売れている原動力は、シリーズハイブリッド「e-POWER」システムにあることは自明でありましょう。

さらに2018年には後輪用モーターを与えた電動4WDもラインナップに加わり、訴求できるエリアを拡大したというのはライバル「アクア」に対する大きなアドバンテージでしょうか。メーカー希望小売価格的にはアクアのほうが若干安い印象もあるのですが、単純にメーカー希望小売価格で比較できるわけではないのも実情でありましょうから。

ところで、日産のプロモーションでは『誰もがひと踏みで惚れる気持ち良さ』と、モーター駆動ならではのテイストや、ドライブモードを「S」や「エコ」にしたときに味わえるワンペダルドライブにあるとしているようですが、はたして実際に購入しているオーナーのどれほどがワンペダルドライブを味わっているのかは疑問もあったり。

ワンペダルドライブ自体は難しいとは思いませんが、新しい運転技術を学ぼうという前向きなモチベーションがないと身につかないテクニックでしょうから。e-POWERを採用しているノートやセレナのセールス規模からすると、そうしたアーリーアダプター以外の層にも届いているという印象でありますので。

そういう意味では「売れているから買う」というフォロワー層にアピールポイントが届いているから売れているとも言えるわけで、日産の『続・日本一 2018年度登録車販売台数No.1』という宣伝文句は非常に有効なフェイズなのだろうなと思う次第であります、ハイ。





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トヨタRAV4、2,608,200円~3,817,800円の価格帯はライバルより圧倒的にお手頃

2.0リッターNAエンジンと2.5リッターハイブリッドの二本立て。ハイブリッドのエントリーグレードのメーカー希望小売価格は3,202,200円
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トヨタRAV4がフルモデルチェンジを機に日本市場に復活。初代RAV4のイメージからアップデートしていないと「大きくなった」と思うかもしれませんが、4610mm×1855mm×1690mmというボディサイズは2.0~2.5リッタークラスの国産SUVとしては大きすぎるという印象はない時代でもあります。

メーカー希望小売価格は、2.0リッターFFのエントリーグレードが2,608,200円。「ダイナミックトルクコントロール4WD」を搭載したグレードが2,835,000円~3,202,200円。「ダイナミックトルクベクタリングAWD」搭載グレードが3,137,400円(画像のモデル)~3,348,000円。ハイブリッド(HEV)のFFが3,202,200円で、4WDは3,450,600円~3,817,800円となっております。若干かぶっておりますが、2.0リッターエンジン車と2.5リッターハイブリッドで価格帯を分けることで、わかりやすくしているといったところでしょうか。

それにしても、200万円台からの設定というのは手が届きそうな印象。しかも、先進安全装備・先進運転支援システムを標準装備にしていての価格であります。その内容を抜き出せば以下の通り。

最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備しました。
歩行者検知(昼間・夜間)及び自転車運転者検知(昼間)を行い、衝突回避支援または被害軽減を図る「プリクラッシュセーフティ」
前方車両の追従走行を支援する「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」
レーダークルーズコントロール使用時に、同一車線内中央を走行できるよう操舵を支援する「レーントレーシングアシスト[LTA]」
ハイビームとロービームを自動で切り替える「オートマチックハイビーム[AHB]」
カメラで認識した道路標識をディスプレイに表示することで道路標識の見落としを減らし、安全運転を促す「ロードサインアシスト[RSA]」
付帯機能として、先行車が発進したことに気づかず停止し続けた場合、ドライバーにお知らせする「先行車発進告知機能」





この価格帯を、同クラスの国産SUV(エクストレイル、CR-V、CX-5、フォレスター)を比べてみると、どうなるでしょうか。

  • トヨタRAV4:2,608,200円~3,348,000円(2.0ガソリン)/3,202,200円~3,817,800円(2.5HEV)
  • 日産エクストレイル:2,231,280円~3,481,920円(2.0ガソリン)/2,623,320円~3,804,840円(2.0HEV)
  • ホンダCR-V:3,230,280円~4,030,560円(1.5ターボ)/3,784,320円~4,361,040円(2.0HEV)
  • マツダCX-5:2,570,400円~3,553,200円(ガソリン車)/2,883,600円~3,558,600円(2.2ディーゼル)
  • SUBARUフォレスター:2,808,000円~3,024,000円(2.5ガソリン)/3,099,600円(2.0HEV)※全車4WD

それぞれ装備差はあるので純粋な比較というよりも、ユーザーの第一印象という視点で見るべきメーカー希望小売価格ですが、全体として俯瞰するとRAV4がお買い得と感じる価格設定という印象。同じ3モーターのハイブリッドAWDを採用するCR-Vが、このクラスとしては高すぎるからかもしれませんが……(汗)。ガソリンエンジンの4WD車で比較するとエンジン排気量の余裕からフォレスターがお買い得に見えてみたり、CX-5の2.5リッターガソリンターボ(FF)の3,326,400円がパフォーマンスからするとリーズナブルに見えたりする面はありますけれど。



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