クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2019年04月

走行中に発生する暴走事故はMTならば防げるとは限らない

減速しようとしているときのABペダルの踏み間違えではMTでも暴走する可能性はある
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池袋で起きた暴走事故は、単なる交通事故にとどまらず社会的な課題を炙り出していると感じるところでありますが、事故の要因としてハイブリッドカーやオートマ(2ペダル)という要素を指摘するのは、事故のシチュエーションを考えるとナンセンスと感じる部分あり。

細かなシチュエーションは不明ですが、大筋では「走行中に、縁石に接触して動転、ブレーキペダルとアクセルペダルを踏み間違えて暴走」といったストーリーでありましょう。こうした流れにおいては、仮にMTであっても同じような結末になった可能性が高いと思うわけです。

市街地走行ですからMTでもおそらく3速あたりに入れる速度域でありましょう。その状態でABペダルを踏み間違えれば、それなりに加速するわけで、100km/hの達することもあり得るシチュエーション。MTであればクラッチを切ることで暴走を止められるというのは冷静な判断ができるドライバーができる行為であって、ABペダルの踏み間違えを認知できないほどパニック状態になっているドライバーが冷静にクラッチを切るとは思えないのですが、さて?




実際、MTのトラックなどが信号待ちのクルマに追突するときにはABペダルの踏み間違えというケースがあったりするわけです。クラッチを切っていれば加速はしないので被害が拡大しないという面もあるかもしれませんが、MTだからABペダルの踏み間違えをしないとはいえないことを知っていると、安易に「MTにすれば踏み間違え事故は起きない」などと言えないと思うのであります、ハイ。

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人気YouTuber 東海オンエアてつや氏の愛車「BMW i8 ロードスター」紹介動画

誤解を招く「ツインパワーターボ」という表現についてBMWは再考すべき
YouTuberもトップクラスになるとかなりの売上と聞きますが、そんな人気YouTuberのひとり、東海オンエアのてつや氏が、BMW i8ロードスターを購入したということで、コクピットドリルを紹介する動画を公開していたので拝見。

30分という大作でありますが、なるほど自動車メディアではカバーできないような細かい部分まで紹介しているのはさすがカリスマYouTuberといったところでありましょうか。2000万円を超えるクルマの紹介なので、これを見たからといって「買おう」と思える視聴者は限られるでしょうが(汗)

それはさておき、この動画でもエンジンについて「ツインターボ」と紹介しているようにBMWの「ツインパワーターボ」という誤解を招きやすい技術名称はどうにかならないものか、と思う次第。ツインパワーターボといってもツインスクロールというわけではありませんし……。

ともかく、こうして誤解されるような表現を使っているのは、ブランディングとしては狙いなのでしょうが、誠実さは感じないというのが個人的な印象。そうした面を、この動画から再確認してしまったのですが、さて? もっともツインパワーターボという表現はBMWがグローバルに使っているものなのでBMWジャパンに抗議しても仕方がないことであって。仮にBMW本社から「英語表現に慣れていないから、そのように感じるだけでは」などと指摘されれば、ぐうの音も出ない事案でもあります、ハイ。

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自動運転レベル3の実験車? 高速道路で不思議なクルマを見かけた

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カモフラージュされた前後バンパーにはLIDARらしきセンサーが埋め込まれていた
世界的に研究開発が進んでいる自動運動。レベル2に毛が生えた程度で「自動運転を実現」と風呂敷を広げる外資系メーカーもありますが、傾向として日系メーカーは派手な宣伝はしていないという印象。だからといって自動運動から距離を置いているというわけではなく、着実に開発を進めている模様であります。

こちらは、カモフラージュしているクルマが高速道路PAで給油していたので、なんとなく気になって遠くからパシャリとした画像をクローズアップしたもの。前後バンパーの下部がカモフラージュされているのは、その部分にLIDARらしきセンサーを埋め込んでいるのを隠すためでしょうか。前後左右に5~6個のLIDARらしきセンサーがあるように見えたのですが、だとすればレベル3の自動運転を可能としているクルマと考えるのが妥当では? 

もちろん、このクルマが公道実験しているかどうかはわかりませんし、ベース車両を作っているメーカーの開発車両とも限りません。この車両を走らせているのがメーカーなのか、サプライヤーなのか、開発支援を行なうエンジニアリング会社なのかも不明なのですけれども。

なおワイパーの跡から右ハンドル車がベースであることは明らかで、その意味では日本向け(左側通行仕様)の開発をしている個体だといえそう。東京オリンピック・パラリンピックを目途に自動運動を実現しようというロードマップからすると、現時点で公道テストを行なっているというのは、まったく不思議なことではありませんので。


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A90スープラ、国内発表日は5月17日で決まり?

「Supra is back to Japan Fes」、2019年5月17日よりメガウェブで開催、ということは……
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2019年、話題の一台といえるピュアスポーツカー「スープラ」の復活祭の日時と場所が決定。 リンク先のスケジュール、最初のプログラムを抜き出せば『Supra is back to Japan Fes 日時 5月17日(金) 13:00~14:00 メディア限定イベント』とあります。一般公開は15時からと明記されていることから、このメディア限定イベントというのは、いわゆる発表会に相当する時間と予想するのが妥当でありましょう。つまり、新型スープラの発表日は5月17日と考えられるのでありました。
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すでにプロトタイプで、その姿は示しておりますし、主だったスペックも公表済みですから、残るはメーカー希望小売価格の正式発表くらいしか欲しい情報がないかもしれませんが、それでも正式発表となればあらためて注目されることは必至。とはいえ、すでに2019年分は完売という噂も聞こえてくるだけに、スープラの存在感がマニア層を超えて、どこまで広がるのかは気になるところ。スープラという単独車種にとどまらず、トヨタ新ブランドとしての『GR』を象徴するモデルであり、『GR』をブランディングする先兵というポジションでもあるはずなので。

その意味でも、わかりやすいスポーツカーテイストというのはスープラには欠かせないものだと思うわけですが、さて?

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ウォークマンが作った音楽と共に歩く、という文化は安全があってこそ。

昨今の交通事故から自衛のために周囲の音を聞くことの重要性を再確認
原因は様々なれど、結果的には自動車側の信号無視によって、青信号で横断していた歩行者が犠牲になるという交通事故が報道されています。おそらく池袋や神戸での事故が報道が増えるきっかけなのでしょうが、千葉でも信号無視のクルマによって小学生が犠牲になるという痛ましい事故もありました。
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本来、信号がなくとも歩行者が横断(しようと)しているときには横断歩道の手前でクルマが停止する必要があるわけですから、まして信号無視となれば歩行者にとっては予想外の出来事であり避けることもできない……というのは事実でありましょう。もちろん、歩行者が信号無視をしているからといって轢いてよいというわけではありません。その歩行者にとって信号の情報が理解できていないケースもあるわけです(リンク先は視覚障害者の方が信号が判別できずに事故の犠牲になったことについての声明)。

いずれのシチュエーションにおいてもほとんどの場合で犠牲になるのは歩行者。命を失ってしまったら、どちらが悪いという議論はナンセンスであります。まずは自分自身の命を守ることが大事。




たとえば、暴走しているクルマが近づいているのであれば、なんらか違和感のある音が聞こえてくることが予想されます。距離によっては気付いたからといって避けられないこともあるでしょうが、早めに気付けば避けることのできるケースもあるはず。左右を見て”視覚的”に安全を確認するだけでなく、耳(聴覚)も利用してリスクを捉えることができれば、少しでも命を守ることにつながるのでは?  「ながらスマホ」などもってのほかというわけです。
となれば「歩きながら音楽を楽しむ」というソニー・ウォークマンが1979年に生み出した文化についても再考すべきタイミングなのかもしれません。歩道を歩いているときは音楽を楽しむにしても、横断歩道を渡る際には音量を絞るなどして、聴覚を安全確認に割くという意識が求められると思うわけです。こうした点について、ポータブルオーディオ機器を扱っているメーカー、同様のニーズを満たすスマートフォンのメーカーなどがなんらかの啓蒙活動を行なうことも重要になってくると感じる今日この頃でありますが、さて?

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連日の好電費、気温20℃を超えるとリーフのバッテリーは性能アップする?

カタログスペックでの充電電力消費率は117Wh/km。航続可能距離は280kmということは…

春を通り越して、初夏といった感じで最高気温が20℃を超える日がありました。リーフのオーナーになって一年。走っていても電気を効率よく使えていると感じるようになってきたのですが、この初夏のような気候は、空冷バッテリーのリーフに対して非常にやさしいコンディションだった模様。実際、専用アプリでそれぞれの電費を確認すると、ほぼカタログ値といえる優れた数値を叩き出しているのでありました。
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ちなみに、カタログ値としては「交流電力量消費率(国土交通省審査値)」の117Wh/kmと「一充電走行距離(国土交通省審査値)」の280km(バッテリー総電力量30kWhの場合)があるわけですが、前者は充電時のロスも考慮したもので、後者は充電後の電費につながるもの。専用アプリやメーターが表示するkm/kWhは後者とリンクする数値なので、カタログ値を計算すると約9.3km/kWhとなるわけで、スクリーンショットで示す9.2km/kWhは、ほぼカタログ通りの数値といっても過言ではないでしょう。
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とくに注目してほしいのは4月20日の各種数値。一日の走行距離が6.4kmというかなりの短距離ユースながらカタログ値に近づけるというのは内燃機関では考えられないこと。エンジンは暖機するまでは燃料を多めに消費する傾向にありますので、こうした「ちょい乗り」ではかなり燃費にネガになりがち。それが電気自動車ではカタログ値に近い電費が出せるというのは、まさしく近距離が多いユーザーには電気自動車が合っているという証明になるのでは? これからはクルマの使い方によってパワーソースを電気にするのか、内燃機関にするのか選ぶ時代といえるやもしれませんが、さて?

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