クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースやコラムをお伝えします。

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2019年01月

スバルの一斉生産停止は「ブリッジ」により3本のラインが1本化されていたからだ

3つのラインで常に高い稼働率を維持するための仕組みが仇になったか…
先日、スバルの生産が停止したというニュースが駆け巡った。簡単にいうと、新世代プラットフォーム(SGP)に採用している電動パワステの部品に不良があり、そのために生産ラインを止めて徹底的な対策をしている、というのが生産停止の背景だ。

それにしてもSGPに基づかないモデルもまだまだ存在しているのにもかかわらず、全工場が停止してしまったのはなぜだろうか。そもそも、スバルの完成組み立てライン(トリムライン)は群馬だけで3本ある。最新のデータは持っていないので数年前の情報になるが、本工場が1本(No.1)、矢島工場に2本(No.3とNo.5)のトリムラインがあり、No.1では86/BRZを中心に作るなどしている。しかし、3本のラインを車種ごとに専業化すると、それぞれの販売状況によってラインの稼働率が変わってしまう。それを平準化するための施策が「ブリッジ生産」というもの。数多く出るモデルについては、どのラインでも生産できるようにしておき、ラインの稼働率に合わせて生産計画を振り分けるのだ。単なる混流生産ではなく、コアとなるモデルの生産によって稼働率を調整する能力まで持たせた。

ブリッジ生産により3本のラインは、じつは1本につながっているといえる。それが、今回の全面的な生産停止につながったのだろう。平時にはベストの効率的な体制が、トラブルが発生したときには仇となるというのは珍しい話ではないが、こうしたリスクまで計算した上でのブリッジ生産であろうから経営陣からすると承知の助といったところだろうか。

そのあたり、スバルの生産体制を取材した記事が載っているのが、コチラ。5年ほど前の情報なので細かい部分では古いでしょうが、大筋は変わっていないはず。


というわけで、SGPモデルをテストドライブしたときのインカー映像を並べておきましょう。

ところで、今回の不具合というのはワーニングが点灯するレベルのようなので、その情報を信じるのであれば過去に生産した分まで広がるというよりは特定のロットで起きた問題といえそうですが、さて?

 





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若者のセダン離れに非ず、新型インサイトは20代にも人気!?

30代より20代に人気のあるホンダの新型インサイト
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先日、公道で試乗した新型インサイト(3代目・ZE4型)は非常に好印象だったのでありますが、その販売データを見ると興味深いのが年齢別の比率。画像ではハレを起こしていて見えづらいのですが、初期の購入ユーザーの年齢比において、もっとも60代で1/4以上というのはセダンユーザーとしては納得で50代と合わせると半分以上というのも予想通りなわけですが、比較的若いユーザーが少なくないというのが目に留まります。20~40代の合計で1/4程度というのも意外ですが、その内訳を見ると30代より20代のほうが若干多めとなっていて「若者はセダンが嫌い」みたいな話は、いまの30代世代に通じる話であって、世代がかわれば趣味もかわっているのかもしれない、と思ってみたり。もっとも、インサイトの初期ユーザーということは、クルマに対して350万円程度を支払えるカスタマーであって、それが20代において多数派とは思えませんから、世代論に落とし込むデータにはならないでしょうけれど。

あくまでも「350万円程度の予算で新車を購入できる20代にとって、インサイトは(30代世代よりも)魅力的に映っている可能性がある」ということが感じられるくらいに留めておくべきでしょうか。それにしても、この結果は微妙な差とはいえちょっとした発見。「そこそこ成功している若者はセダンを欲する」という仮説を立てて、機会を見て検証したいところ。メルセデスCクラスあたりの購入層などを調べて似たような結果が出てくると、世代の傾向として言えそうな気もしますが、いずれにして成功している20代に限った話にしかならないかもしれません(汗)

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新旧・3世代のインサイトを眺めているとカーライフでのコンプリートを目指したくなる

初代・2代目を所有したこともあるハイブリッド専用車「インサイト」が3代目として復活
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2018年12月に発表されたホンダの3代目インサイト、シビック系のプラットフォームに1.5リッターi-MMD(2モーターハイブリッド)を組み合わせた4ドアセダンとしての復活であります。そんな新型インサイトのメーカー主催試乗会が開催されたので、元インサイト(初代&2代目)オーナーとしては開催初日に突撃であります。

会場入り口に置かれた新型インサイトは2代目と初代(室内)モデルを従えて、その成長ぶりをアピール。初代ではインテークが開いているだけだったフロントグリルがどんどん立派になっているのは時代の要請かもしれませんが、それでも2代目と新型を並べて見ると、どこかインサイトとしての共通性があるように思えるのは気のせいでしょうか。

それにしても、初代インサイトの懐かしさといったありません。展示車両は5MTで、自分自身もMTのインサイトを所有していましたから、新型インサイトの試乗前に、初代インサイトの走行抵抗の少ないフィーリングを思い出してみたり。高速走行中にクラッチを切っても速度がほとんど落ちないと感じるほど走行抵抗の小さな特別なクルマでした……。
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さて、3代目インサイトのティザーが始まった頃、歴代インサイトのオーナーとして見ても購買欲はそそられないといったエントリを上げたこともありますが、実際に乗ってみるとハイブリッドとしての特別感はまったく感じられない別物に仕上がっているのを確認。初代は前述のように驚異的な低抵抗の走りでしたし、2代目は燃費性能のためにドライバビリティを犠牲にしたようなギクシャク感もあって、いずれもハイブリッドという特別なクルマであることを示していたように記憶するところですが、新型インサイトはそうした特別感(悪くいうと違和感)を完全に排除していて、良い意味で「普通のクルマとしてよくできている」と評価できると感じたわけです。

2代目インサイトの「安価なハイブリッドカー」というイメージを持っていると、300万円を超える価格は論外に高く感じるでしょうが、乗ってみると価格以上の価値ある走りを実現しているクルマだとも思うわけで、選択肢の外に置いてしまうのはもったいない出来映えとも思うところ。個人的にはプラグイン機能がないことで選択肢の外にしているのですが、バッテリーを小さめにしているから1370~1390kgという割合に軽めの車重に仕上がっている部分もあって、それが走りの良さにつながっているでしょうから、そのあたりを無視してプラグイン化を望むのは新型インサイトの成り立ちからするとナンセンスな思い込みなのかもしれません。

そう思えば、新型インサイトを手に入れて自分のカーライフにおいて歴代インサイトをコンプリートするというのも悪くないな、と思ってみたり。

唯一、気になったのはボディの中央(Bピラーの根本あたり)の剛性感が、ちょっと緩めでピッチングの原因になっているような印象がある点。もっとも、この部分は衝突安全性のためにあえて弱くしているそうですから、これまた気にしても致し方ないようであります(汗)

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4座オープンファンとしては見逃せないレクサスLC Convertible concept

1500万円超は確実? 縁はなさそうでも気になる4座オープン
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トヨタというか、レクサスがデトロイトモーターショーで発表したLC  Convertible conceptは、コンセプトと名付けられているものの、むしろプロトタイプというか、生産試作では? と思いたくなるほど市販待ったなしをイメージさせる一台(画像を見ての感想です)。

いかにもラグジュアリーな佇まいはもちろん、一応の後席を用意した4座オープンというのが、LCのキャラクターとしての贅沢さを強調している印象。日本ではスーパーGTの参戦マシンに選ばれるなどスポーツカー的なキャラクターもありますが、むしろ個人的にはソアラに近いルーツを感じているクルマであり、その伝統(最後のソアラ=レクサスSC)も含めて4座オープンであることの必然性を感じてみたり。もちろん、4座だからといって後席が余裕で使えるという雰囲気ではありませんが、2座オープンというと急にスポーツ要素が強くなってきてラグジュアリー感がスポイルされるのを、この小さなリアシートが守っているというところでしょうか。
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仮に市販されるとして、LC500の価格が1300万円~という状況ですから、屋根開けのコストを考えると1500万円超は確実で、2000万円にも届く設定となってもおかしくないわけで。もはや不動産を買う感覚の価格帯となると夢のまた夢であることは間違いないのですけれども……。

とはいえ、フルハイブリッドでのオープンであれば、EV走行モードを使うことでオープンのままガレージに収めたときに排ガスが気にならないというメリットもあるわけで、新しい世界を拓く可能性も感じる一台でもあります、ハイ

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シビックTYPE R(FK8)とタイムを比較して、スイフトスポーツ(ZC33S)はコストパフォーマンスが高いを実感する

というエントリを以前上げたのですが、そのマシンを製作したブリッツが、スイフトスポーツとシビックTYPE Rのイメージムービーをアップしていたので、あらためて見てみると……。スイフトスポーツのタイムは1分3秒495、シビックTYPE Rのそれは 1分2秒712。けっしてシビックが遅いわけではなく、スイフトスポーツが速すぎるといった印象ですが、ともかくイメージほどに速さの違いはなく、むしろ僅差となっているのでありました。
185PSのスイスポと356PSのシビックTYPE RでTC2000のラップタイム差は0.783秒しかない!

いずれも、車検対応レベルのチューニングをBLITZをはじめとする市販パーツで施されているといいますから、1.4Lと2.0LのFFでこれほどタイム差がないというのは、スイフトスポーツのポテンシャルの高さに驚くばかり。たしかにスイフトスポーツはボルトオンターボでパフォーマンスアップしているとはいえ、チューナーが発表しているスペックは以下の通りで、パワーは倍近く違うわけです。
BLITZ SWIFT SPORT / Time 1'03.495
[BLITZ BOLT-ON TURBO 185PS + DAMPER ZZ-R]

BLITZ CIVIC TYPE R / Time 1'02.712
[BLITZ Tuning ECU 356PS + DAMPER ZZ-R]
ギア比や車重などでFK8シビックTYPE RはTC2000のようなコースは合わない(もっと大きなサーキットでないと本領を発揮できない)という見方もできますが、それにしても車両価格の違いを考えると、この結果からしてスイフトスポーツを選ばないという判断はないと思えるほど。なにしろ、車両価格を見るとスイフトスポーツは約183万円、シビックTYPE Rは約450万円であります。上記のチューニングを施した状態でもZC33SはFK8の半額以下でありましょうし、タイヤなどのランニングコストの面でもZC33Sは有利なのは間違いないところ。いやはや、真剣にZC33Sが欲しくなってきます。もちろん、クルマを買ってきて、同じようにチューニングしたとしても、プロドライバーのタイムに迫れるわけではありませんが(汗)


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東京オートサロンにホンダアクセスが出展したモンスターS660レーサー

2019年の東京オートサロン、一番乗ってみたいと個人的に思ったマシン
毎年、東京オートサロンから日本の自動車メディアは始まりを実感するわけですが、その余韻もそろそろ落ち着いてきたことでしょうか。あらためて2019年の東京オートサロンを振り返って、個人的に乗ってみたいな、と感じたのがこちら。ホンダアクセスの製作したS660ネオクラシックレーサー、であります。
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S660のボディキットである「ネオクラシック」をベースに、オーバーフェンダーなどを追加することで純レーシングマシンに仕立てた、このクルマで刺さるのは後ろ姿。バンパーのかなり上から飛び出すエキゾーストや大きなダックテールはクラシカルなレーサーの雰囲気。いまどきのレーシングカーでは必須といえるディフューザーをあえて備えず、パラシュート効果を軽減するメッシュ処理としているのも懐かしくてイイ感じ。
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車両価格は高くなりそうですが、このマシンを使ったワンメイクレースなど面白そう。N-ONEオーナーズカップのステップアップとしてもアリじゃないでしょうか。

ちなみに、ベースとなっている「S660ネオクラシック」は税込み129万6000円のボディキットとして発売中。組付け工賃や塗装代などを考慮すると240万円程度の予算が必要で、中古車ベースでも400万円を超える車両になってしまうようですが、ワンメイクレースでのブランディングや露出が増えれば、その価格を価値あるものと考えるユーザーも増えるのでは? と思ってみたりするのですが…。
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