
ホンダ・クラリティPHEVはエンジンがモーターをアシストする
ハイブリッドカーにおけるハイブリッドモード(エンジンとモーターで駆動している状態)というのは、それがストロングハイブリッドであってもエンジンが主でモーターが従という関係にあるというイメージが強いのですが、そんな先入観を覆したのがホンダのクラリティPHEV試乗中の体験。
それなりにバッテリー充電量があると高速道路をモーターだけで走ることができるのですが、そうしたときに加速しようとアクセルを踏み込むと、エンジンが始動して、あたかも「モーター駆動をエンジンがアシストする」ようなフィーリングを味わうことができるのでした。そのくらいモーターメインで走っているのですが、この感触は他のプラグインハイブリッド車でも味わったことがないもの。
日本の法定速度でいえば、全域をモーター駆動がカバーしているというのはハイブリッドというよりはピュアEVよりの感覚ではしれるのがクラリティPHEV。搭載されたエンジンは基本は発電を担当するわけですが高速域ではエンジン直結モードを使ってエンジン主体で走るというだけでなく、状況によってはモーターをアシストするという振る舞いをするという部分が新鮮だったわけです。おそらく、バッテリーの電力量が大きいから可能になったと思うところ。
いわゆるハイブリッドカーとして再登場したインサイトは、基本的なパワートレインはクラリティPHEVと同様ですが、おそらくバッテリーが小さいインサイトではEVモードで高速巡行をする時間が短く、エンジン主体の高速巡行になるでしょう。そのあたり、試乗の機会があれば比較してみたいところであります。
ともかくクラリティPHEVのエンジンとモーターの主従関係が他のハイブリッドと比べて逆転しているといった感触は、これから電動化が進んでいくなかで、もっともっと感じる機会が増えそうな気がする2018年の大晦日であります、ハイ。
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精進します。



