クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2018年09月

アウディの電動車両「e-tron」発表、充電リッドのギミックがプレミアム!

アウディがCMSにつけた名前はバーチャルエクステリアミラー。ディスプレイはドアトリムに置く
レクサスESが採用を発表したCMSですが、ずいぶん前にCMSの採用を公表していたアウディのEV「e-tron」が、その姿を発表。同社ではバーチャルエクステリアミラーと呼ぶCMSの姿を公開しております。カメラ位置の関係か、ウインカー内蔵の筐体とするためか、アウディもレクサス同様にそこそこ張り出しておりますが、車両感覚の目安であったり、すり抜け時にミラー(この場合はカメラ)を当てることでボディへの被害を抑えるといったことを考慮すると、いきなりボディ直付けのようなデザインは難しいのでしょうか。

そしてアウディは、CMSのディスプレイをドアトリムにスマートにインストールしているのは、その価値をプレミアム性として活かそうという狙いが感じられるところ。バーチャルエクステリアミラーが、どのように後方の様子を示すのかは、このエントリの下に貼った動画でご確認を!
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欧州での価格は79,900ユーロ、航続可能距離は400kmと発表
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さて、アウディe-tronのお値段は、欧州で79,900ユーロといいますから、日本円にすると1000万円オーバーといったところ。アウディというブランドとして考えても、普及価格帯とは言い難いという印象。航続可能距離が400kmというのも、この価格帯としては短いと感じてしまうのはテスラの影響でしょうか(汗)
動画の1分20秒あたり、自動的にリッドが閉じる動きに注目
とはいえ、プレミアムブランドのEVとしては、充電リッドの開閉が電動になっているのは、演出的な要素を含めて注目すべきポイントかもしれません。ちょっとした工夫でプレミアム性を表現するのは流石であります。もっとも、リッドの開閉を電動にしたからといって機能面では何も変わらないわけですが…。


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ダイムラーとベンツの合併時に考えられたという幻のスリーポインテッドスター

月桂樹はベンツ、スリーポインテッドスターはダイムラーに由来する
自動車メーカーといえば、エンブレムでもブランディングしているわけですが、中でも存在感でリードしているのはメルセデスのスリーポインテッドスターでありましょう。とはいえ、もともとはダイムラーの掲げていたエンブレムで、ベンツは月桂樹でBENZの文字を囲ったエンブレムを使っていたというのは20世紀初頭の話。そもそもダイムラーとベンツが別会社で1926年に合併したことは、すっかり忘れられてしまっているかもしれません。
そんなコラム記事を書いているときに、古いエンブレムの画像を探していて、本国のメディアサイトで見つけたのが、こちらのイラスト。
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詳細不明ながら、図版の右下に1924という数字があることから合併の準備期間に考えられたダイムラー・ベンツの新エンブレムのアイデアなのでしょうか。月桂樹でスリーポインテッドスターを囲ったエンブレムは、いまも使われておりますが、ボンネットマスコットにも同様のアイデアがあったというのは勉強不足で未知の事実でありました。個人的には、これはこれでキライじゃないですが、いかが?

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5th CR-V, for the JAPAN Best SUV...

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ボディ同色部分を増やして、アーバン感を増すのが狙いのモデューロ・エアロバンパー
2018年、日本市場に復活したHonda CR-V。グローバルに見れば、もっとも売れている部類のクロスオーバーSUVながら、本国である日本からは撤退する羽目になってしまったのはSUVの大市場である北米向けに特化しすぎてしまったのが理由のひとつ。グローバルでの評価と日本市場でのそれが異なるということは、日本市場の特殊性を示すともいえますでしょうか。

そんなCR-Vが日本に帰ってきたわけですが、だからといって日本市場のマインドがグローバル寄りに変わったということではなく、日本で売るには市場ニーズやマインドに合わせたアレンジが必要な状況に変わりはないわけで。それがするのでしょう。

そして純正アクセサリーとしてモデューロ・ブランドからエアロ仕様のハーフバンパーが出ているのもクロスオーバーSUVにスポーティ風味を求める日本市場のニーズに応えようとした結果。なるほど、Hondaのファミリーフェイスでありながら、バンパー全体をボディ同色とすることでSUVをスポーティ寄り、オンロード寄り、アーバン風味に変身させているのは純正状態と比べれば一目瞭然。



発刊されたばかりの「新型CR-Vのすべて」では、じつはデザインインタビューとアクセサリー開発ストーリーを執筆しているので、それぞれの立場からのお話を聞いています。CR-Vのスタイリングは北米のデザインスタジオで描かれたアイデアが採用されたそうですが、その際に比較された日本のデザインスタジオから選ばれたスケッチではバンパーのボディ同色部分の面積が北米のスケッチより広かったことを考えると、モデューロの提案というのはたしかに日本市場のマインドに合致しているといえそうで、すでにフィットで展開しているモデューロスタイルを想起させるスタイリングだと感じた次第。むしろ、CR-Vを日本市場でアピールするならばそうそうにモデューロスタイルを設定してみるのもアリなのでは、と思ったりするのでした。
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日産リーフ(初代)を買った理由。人柱になるつもりが…

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最初は60万円以下の初期モノを狙っていたが、AEBSの性能を知って後期にターゲットをチェンジ
今年の4月に日産リーフ(初代モデルの後期型・AZE0)を新たな愛車として導入したのですが、もともとは初代リーフの初期モノでバッテリーが傷んでいる個体ならば50万円以下の価格で流通していることに気付いたのがリーフの購入に興味を持ったきっかけ。正直、仕事上の経験も含めてセカンドカーとして買おうと考えていたので航続距離が多少短いのは問題ないと思っておりましたし、なんならバッテリー交換までチャレンジしてみるのも経験としてはプラスになると考えていたわけです。さらに日産系の中古車センターで購入すればになるというキャンペーンもありました。初期モノの年式と50~60万円という価格を考えると、一回で減価償却できるというのもあって、具体的なタマ探しに入っていったわけです。中古EVの維持費はどうなるのか、という個人的な興味は、人柱にもなると覚悟を決めていたのでありました。

そうしてリサーチしている中で、方針を変更することになったきっかけは、に気付いてしまったこと。2018年に選ぶクルマで、それがEVという先進イメージであれば先進安全機能を持っていないのは考えづらく、ここは単眼カメラを使ったAEBS(衝突被害軽減ブレーキ)を積んでいる個体を狙おうと考え始めたのでありました。そうなると、自然とターゲットはバッテリー総電力量が30kWhの後期型になりますし、中古車の流通価格も当初の予算より100万円アップとなってしまいますが、もともと50万円で車両を買ってきて、40~50万円でバッテリーを入れ替えるという構想で予算を考えておりましたので、150万円程度であれば”ギリギリ”想定の範囲内でありましたし……。

とはいえ、平行して当初の「バッテリーが傷んだ初期モノ」もターゲットから完全に外したわけではなく、二つの方向性で探していて、ネタとしてもおいしそうなタマが出てきたところで決めてしまおうと考えていたのです。逆にいうと、おいしそうなタマに出会えなければ、初代リーフを買うというプランはポシャっていたかもしれません。実際、購入することになった個体は、事前に検索していたものではなく、たまたま立ち寄ったお店の店頭にあったもの。走行距離も短く、コンディションもよく(、それでいて価格も割安に感じたので即決。中古車は一期一会で迷ったら後悔しますから(笑)

それにしても、まだマイカーとして乗り始めて半年足らずですが、は驚きと感激を覚えるばかり。これだけ低コストであればエンジン車に乗れなくなると感じる人がいるのも納得ですし、もしバッテリーが厳しい状態の初期モノを手に入れていれば、こうしたコストメリットは車両価格も含めて満足いくものだったと思う次第。もっとも、好コンディションの30kWh車を手に入れたおかげで航続距離についての不満を感じることなく運用できているという面があるのは否定できないところ。実際、仕事として移動するのは現実的に片道100kmがせいぜいですから、満充電でする能力があれば不満に感じませんし、不思議なことに慣れてしまうとけっこうギリギリの航続可能距離表示でも不安にならないのでした。距離表示がそれなりに正確で、さらに余裕を残してあることを経験的に知っていくのもありますが、意外に急速充電インフラが整備されていて途中で電気を足しながら移動することのリアリティを実感してしまったからかもしれません。その分、SAやPAで食事を摂ることが増えたかもしれませんけれど(汗)

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ボディカラーは青一色、ルーテシアの特別仕様車は50台限定、244万円

ルーテシア GT-Line_外観①
ルノー・スポール監修のエアロや17インチホイールがついて、244万円はお買い得!?

50台の限定車ルノー ルーテシア GT-Lineは、ルノー・スポールが監修したという専用バンパー、R.S.リアスポイラー、専用アロイホイールのほか、専用ファブリックシート、ブルーエアコンベゼル、ブルーステッチ付レザーステアリング・レザーシフトノブ、アルミペダルなどを装備したスポーティに内外装を装った特別仕様車。ボディカラーがブルーアイロンメタリックだけの設定というあたりも、在庫や発注リスクを考慮したインポーターならではの限定車という感じでありますが、244万円という価格はいかにもお買い得感ムンムン。
ルーテシア GT-Line_リアエンブレム
ベースグレードは明記されていないものの、カタログモデルで17インチアルミホイールを履いているのが「インテンス」グレードであり、そのメーカー希望小売価格が234万円でありますから。さらにいえば、インテンスでブルーアイロンメタリックを選ぶと、32,400円高となるので、仮にこのグレードをベースとして考えると、「7万円弱のエクストラコストでルノー・スポール監修バンパーとスポイラーとアルミホイールが備わる」ともいえるのですから、お買い得な特別仕様車という印象強しであります。
ルーテシア GT-Line_シフトノブ
インテリアに追加されたブルー加飾が、どこかアルピーヌに通じる魅力がある…というのは考え過ぎでしょうか(汗)
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8月に1,344台を売った5代目CR-V、ハイブリッドの発売は11月1日


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1.5リッター直噴ターボの発売は8月31日、そして8月の販売台数は1,344台
2018年8月30日に発表、ガソリン車(1.5リッター直噴ターボ)の発売は8月31日、ハイブリッド車(2.0リッターi-MMD 2モーター型)の販売開始は11月1日となっている新型CR-V。ガソリン車に3列仕様があったり、ハイブリッドに4WDの設定があったりするのがトピックスといえる新型SUVの、月販目標は1,200台。マツダCX-5でも2,000台規模の市場を有していることを考えると、もう少し上を目指してもいいような気もしますが、まあいったん日本市場から退場したモデルでありますので、その”ヌケ”ていたことによるブランド価値のネガなどを考えると妥当なのでしょうか。

エントリーグレードで320万円オーバーのメーカー希望小売価格は高く見えますが、インターナビやホンダセンシングが標準装備なので、実用上はそのまま乗り出し可能な仕様。そう考えると、フォレスターやCX-5(3列を意識するとCX-8も?)あたりがライバルとなるわけで、2,000~3,000台を目指してもよさそう。実際、フォレスターは2,500台の月販目標でスタートしておりますので。ちなみに、本来的なライバルといえるトヨタRAV4は現時点で日本導入されておりませんので、ライバル視するのは難しいところでありますし、販売目標的にトヨタのディーラー網を比較対象にするのはナンセンスだと思うのではずしている次第。マツダやスバルの販売力で、2,000~3,000台の規模が期待できるカテゴリーであれば、ホンダならば同等か上回ることも数字上は可能といえそうですので、参考になるのでは思うわけです。とはいえ、モデル名としていったん途切れているというのは現場的には厳しいはずで、そのあたりも考慮しての「妥当なのでしょうか」であります。

ちなみに、公式には1日しか売っていないはずの8月の販売台数は1,344台(自販連調べ)。タイミング的に、ほぼディーラー展示車・試乗車でしょうから参考にすべきではないのでしょうが、はたして実際の売れ行きはどうなっていくのか。個人的な印象としては、ざっくり25万円安かったら月販3,000台が目指せるような気もするのです。タダでインターナビが付いてくる! といった感じになると売れるのでは、という印象であります、ハイ。


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