クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2018年07月

N-VAN 6速MT動画、多数のコメントをいただいております

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映像では「コクピットがタイト」に見えるようですが、実際にはそうした感じは皆無
先日、ホンダN-VANの6MT車に試乗した際、シフト操作をクローズアップしたムービーを撮影、YouTubeにアップしたところ、一週間で2万を超える再生回数となるなど、自分の動画としては反響があって恐縮しているところ。30を超えるコメントもいただいております。

そうしたコメントを拝見していると、コクピット(とくに足元)が狭いといったご意見があるよう。角度やレンズの影響もあるので、そう見えるのかもしれませんし、そもそもステアリングに近めのポジション(握り直さず180度以上回してもシートから肩が浮かないイメージ)をとっているので本人的には気にならないのかもしれませんが、個人的には足元が狭いという印象は皆無。実際、ムービーを見ていただければわかるように通常時のひざの位置は、クラッチ操作時には下がることはあってもほとんど上がらないので。エンジンのトルクが小さいこともあってクラッチが軽く、ほぼ足首の動きで操作できる感覚なのも、左足に狭さを感じないところかもしれません。これが往年のメタルクラッチのように重く、ひざの力で操作するようになると印象も変わるかもしれませんが、どう転んでもそんな重いクラッチを使うことはないでしょうし。
そもそもN-VANは、いわゆる立ち気味な姿勢で乗るパッケージですので、スポーツカー的なシートポジションとは感覚が違うもの。その意味では、かつてワゴンR(初代)のMT車に乗っていた感覚を思い出すポジションではあります。そして、動画でも確認できるようにインパネシフトはステアリングとの距離が短く、左手の移動が最小限で済むのもメリット。むしろ扱いやすいコクピットだと感じるわけですが、いかに?

なお、N-VANでパーキングブレーキがステッキ式なのはMT車だけ。2ペダルはオーソドックスな足踏み式となっております、念のため。





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日産リーフの「e-Pedal」、氷上での好印象が舗装で覆される #日産ブロガー試乗会

氷上ではリズミカルに乗れたリーフのe-Pedal、舗装路では加速と減速のストローク差に若干の違和感
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先日開催された日産ブロガー試乗会では、クローズドコースにパイロンを並べ、日産リーフのe-Pedalを”安全に”体験できるステージも用意されていたのですが、久しぶりに乗ったリーフで、以前とe-Pedalの印象が異なっていることに気付いたのは大きな発見。

以前の印象は、女神湖の氷上スラロームでのものですが、そのときの印象をまとめれば「アクセルペダルだけでリズミカルに運転できるので、タイムラグが少なくワンペダルドライブは楽しい」というものでありました。しかし、舗装路では、そうした印象はネガティブな方向に変わってしまったのです。
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その理由は加速と減速におけるストローク量の感覚が異なること。氷上では滑りやすいこともあって加速側の踏み込みと減速時のペダル戻しのストロークなどの感覚が釣り合っていて、例えるなら「ちょっと踏んで加速、少し戻して減速」という風にリズムに乗りやすく感じたものですが、舗装路のグリップ間から許されるレベルで加速するとアクセルペダルを同じくらいのストロークで戻しても期待したほどの減速が出ずに、結局はブレーキペダルを踏むことになってしまうのでした。

たとえばMT車の1~2速に入れて、アクセルペダルだけでスラロームをするようなリズム感を期待していると、その期待には応えてくれないといったところが、若干の失望につながったというか、ワンペダルドライブの違和感につながったというところでしょうか。ようは、MT車における1速でのエンジンブレーキより減速感がなく、前輪荷重が期待値に到達しないことでイメージ通りには曲がれずに、結果として全体にギクシャクしてしまうという感じでしょうか。

スラロームのようなコースでなく、90度のコーナーでつないだ四角形のコースであれば、おそらく違和感はなく、ワンペダルドライブのメリットやアドバンテージが感じられるでしょうから、市街地でのe-Pedalについてはドライブフィールを否定するわけではないのですが……。

 
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【R35 GT-R】本気モードじゃなくても加速の鋭さは異次元だが… #日産ブロガー試乗会


ただし意図通りのレスポンスのためには電動アシストも必要と思うくらいにはラグ感あり
追浜のグランドライブにて開催された #日産ブロガー試乗会 では指定速度を守っての走行が指示されたわけですが、そこには安全面はもちろん、クルマの性能を感じるポイントを明確にするという意味があったのでしょう。とくに後半セクションに出てくる60km/hから100km/hに指定速度が切り替わる箇所は、いわゆる追い越し加速でのパフォーマンスがわかりやすく感じられるポイントとなっておりました。

というわけで、R35 GT-Rで走行した際には、ドライビングモードはノーマル、シフトポジションはA(通常のクルマでいうDポジション)として、あえてデフォルト設定でのパフォーマンスを感じようと試みたわけですが、そのセクションを切り抜いたオンボード映像が、ここに貼ったもの。

加速度はもちろん、乱れのない姿勢変化にもGT-Rのポテンシャルを感じる(まさに一端ですが)ことができたわけですが、それでも気になるのはアクセルを踏み込んだ直後の加速感。日常的に電動車両に乗るようになると、ツインターボエンジンのレスポンスに若干の遅れ(ラグ)があると感じさせられてしまうのでした。とくにリーフによって100%電気自動車をリードせんとする日産のブランディングを考えると、GT-Rにもなんらかの電動デバイスを加えることでアクセルを踏み込んでからパワーがグンと出てくるまでのラグを減らす工夫が必要になるかも、と思ってみたり。

以前にも触れたように、いまやスーパースポーツのスタンダードといえるダウンサイジングターボやAWDといったプロフィールの先駆けとなったGT-R、逆にいえば先進性という項目ではだいぶキャッチアップされているわけで、電動化技術によるなんらかの提案がGT-R単体のブランド価値を維持するためにも、そろそろ必要なのかもしれません。 


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日産リーフ(AZE0)にバッテリー制御プログラムのサービスキャンペーン

バッテリー残量の制御系のリプロで航続可能距離を正確に算出
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リコールとは違い、走行自体には問題がないけれどユーザー利便性に関わる部分なので無償修理を行なうというのが「サービスキャンペーン」という制度。保安基準に関わらない部分でのリコールといえば理解しやすいでしょうか。そんな「サービスキャンペーン」が届きました。対象となっているのは『リチウムイオンバッテリ制御プログラムの改修』であります。

具体的には、リチウムイオンバッテリの残量が少なめに表示されているのを修正するというもので、それに伴いメーター内に表示される航続可能距離の数値も、より正確に算出できるようになるということ。では、航続可能距離の表示がどれほど変わるものなのか。サービスキャンペーンの実施前後で撮ってみたのが、これらの画像。残量目盛りが5つで79kmとなっているのがリプロ前。それがサービスキャンペーン実施後には6目盛り・98kmとなったのでした。

正直言うと、表示が変わっただけなので、それほどありがたみがないというか、むしろ表示に下駄を履かせたのでは? という半分不信感もあったりするのですが、精度が高まったことによるメリットは、これから実際に使っていく中で感じられるのでしょう、おそらく(汗)
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最高にプリミティブでおもしろい「チョイモビ」を満喫! #日産ブロガー試乗会

「チョイモビ」こと日産ニューモビリティコンセプト、パワステなし、ブレーキサーボなし
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本格的にスタートした「日産ブロガー試乗会」。クルマ関係ではなく様々なブログを運営しているブロガーを集めて、いまの日産車を体感してもらおうというプロモーションイベントで、2018年3月のプレイベントにつづき、2018年7月26日に、追浜グランドライブを会場に開催されたのでした。

軽自動車からシーマ、GT-Rといったフラッグシップまで全18車種20台が用意されたブロガー試乗会。しかし、個人的におかわりまでして二度試乗したのは、”待ち時間などで乗ってみれば”といった感じで用意されていた、このマシン。そう「日産ニューモビリティコンセプト」、愛称は「チョイモビ」であります。
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大元はルノー製の小型モビリティといった事情は、もはや隠す必要もないでしょうが、横浜みなとみらい地区でシェアリングに使うなど、様々な実証実験を行なってきた「チョイモビ」。個性的なシザーズドアは転落防止のためでしょうが、開放された状態で乗る小型EV(本国仕様にはガソリン車もあるのだとか)。こう見えて二人乗り(前後に座るタンデム型)なのもユニークですが、二人乗りゆえにミニカー登録もできず(そういえば国土交通省が進めていた超小型モビリティはどうなったのでしょう・汗)、現時点ではエリア限定で走行することしかできないという一台でもあります。
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そんな「チョイモビ」の走り、想像以上に力強く感じたのは、すべての操作系にダイレクト感があるから。スペック的には最高速度80km/hと低出力なEVなのですが、なにしろブレーキはサーボなしで踏力でコントロールしやすい(絶対的な制動力はそれなり)ですし、ステアリングだってパワステなしで据え切りでは重さの変化を感じるもの。車重500kgというスペックからして昔の軽自動車を思い出させるフィーリングといえば、ある年代以上のドライバーにはご理解いただけるでしょうか。

走行している様子を眺めているとサスペンションの動きが見えるような気がするのもプリミティブであり、またスーパーセヴンのようなスポーツ性を感じさせる部分でもあり。丸見えとなっているアルミ製のアップライトは機械としての魅力を感じさせるポイントでもあります。
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それでいて、コクピットの雰囲気は現代の小型モビリティらしいもの。シンプルな液晶ディスプレイはEVとして必要な情報を網羅。回生ブレーキの作動も知らせてくれるといった仕様になっておりました。なおパーキングブレーキはインパネ左下に置かれていますが、このあたりも古いケータハムなどを思い出すレイアウトで、ちょっとうれしくなってみたり。なお、側面衝突については自動車というよりカウル付きスクーターといったレベルでしょうが、前面衝突については一応SRSエアバックがついていたのは意外といえば意外でしょうか。
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充電は、車両からプラグを引き出して、ダイレクトに普通充電用コンセントにつなぐ方式。EVを所有していれば家庭にも普通充電用コンセントを設置しているでしょうが、そうしたユーザーにおいては運用もしやすいでしょうし、スクーター+αの存在として気になるのでは? かくいう自分も、前述した超小型モビリティの規格が整備されれば、こうしたマイクロEVには興味津々。今回の試乗会にて、「チョイモビ」が走りにおいて楽しい部分があると知った今、その思いは強くなるばかりだったりして(汗)

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ところで、最近ラグビーワールドカップやオリンピック仕様として軽自動車にも白いナンバーを付けることができるようになっています。黄色いナンバーをこうした超小型モビリティに譲って、いまの軽自動車は白いナンバーにしてしまえばいいのに、と思うのは混乱の元でしょうか。
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ホンダN-VAN、Nシリーズに初採用の6速MTに乗った


レシオカバレッジは6.18、専用ギア比のN-VAN用6MTはローレシオで気持ちいい!
ホンダが19年間も作り続けてきた軽商用バン「アクティバン」に変わって、N-VANをデビューさせたわけですが、その走りを公道で味わう機会に恵まれたのでした。軽商用バンですから高速性能やハンドリングよりは市街地での取り回しや荷物が跳ねないという意味での乗り心地などを確認しようと試乗したのですが、Nシリーズとしては初設定となる6速MTの気持ちよさにズキューンと胸を打ち抜かれてしまったのです。

基本設計はS660譲りといいながら、変速比はN-VAN専用に煮詰められた6速MT。
N-VAN用6速MT変速比 ※( )内の数値はS660
1st 3.923(3.571)
2nd 2.318(2.227)
3rd 1.606(1.529)
4th 1.097(1.150)
5th 0.829(0.869)
6th 0.634(0.686)
Rev 4.454(3.615)

このムービーでは忙しなくシフト操作をしていますが、それが負担に感じるどころか楽しく思えるほど小気味いいフィーリング。実際、荷物を満載にすると加速を待つ時間が出てくるでしょうから(MTはNAエンジンのみに設定)、もう少しシフト操作に頻度は減るでしょうが、空荷で走らせているとホットハッチを運転しているように錯覚してしまうほど楽しんでしまったのでした。しかも、全体にローギアードなこともあり小気味よく走っても法定速度の範囲内というのも、またN-VANの魅力でしょうか。その速度域で、このエンジン音というのも、また商用車らしさであります(乗用車であればNVH的にネガになるのが美点に感じるのは、まさに「痘痕も靨」?)

N-VANではVTECレスになっているNAエンジンですが、MTとのコンビネーションによりこれほど楽しめるパワートレインになっているのであれば、N-ONEローダウンボディに、パワートレインをそのまま移植しても、かなり楽しめる一台になりそう。かつて、そんな妄想をしたことを思い出してはニヤニヤしてしまうのでありました(汗)

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