クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2018年04月

排気量は2.5倍、全長は1.25倍。ひと回り以上大きくなったホンダ・モンキー

イメージはそのままサイズアップ。タイヤが12インチとなっても違和感なし!
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2017年に惜しまれながら50年の歴史に幕を閉じたホンダのレジャー原付「モンキー」が、はやくも125cc(正確なカタログスペックでは124cc)の原付二種となって帰ってきました。大きくなったのはエンジンだけでなくボディやタイヤもサイズアップ。しかし、いまだ写真で見ただけですが、モンキーらしさをスポイルするものではなく、かなり忠実にテイストを再現しているという印象。

四輪でいうと、ミニ、ビートル、チンクエチェントなどなど、かつての名車を思わせるモデルは、あくまでイメージを受け継いでいるだけと思えますが、モンキー125に関しては名前を使っているだけで中身は別物というよりも、正常進化を示していると感じるのでありました。そして、前後のディスクブレーキが、現代的なアップデートを示しているのも、けっして嫌味ではないのは、お見事!

もっとも、原付二種にしておよそ40万円というお値段もなかなか立派なもので、壮年層をターゲットにした思い出系商品企画なのだろうな、と思うのも事実。実際、ターゲットの年齢層である自分など、かなり物欲を刺激されていますので企画としては成功しているのですけれど(汗) それに、このくらいのパフォーマンスであれば”リターンライダー”であっても危険度は低そうですし。
そんなわけで、デニムのオーバーオールとストライブのロングT、そしてジェッペルで乗りこなしたいなどと妄想するアラフィフ男子でありました。一応、普通二輪の免許は持っているので、乗ることはできますし(苦笑)
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雨水が水蒸気になってSORAに戻る、FCVの排出する水の循環を示す名前の燃料電池バス

加減速を繰り返す路線バスは電動化によるスムースネスの恩恵が大きい

燃料電池車(FCV)といえば、水素を燃料に発電することで水しか排出しないこと、水素の充填がバッテリー充電よりもクイックなことなどから「究極のエコカー」と呼ばれることもあります。個人的には、バッテリーによる電気自動車(BEV)とFCVは適材適所で住み分ける存在だと考えるので、FCVを究極のエコカーと呼ぶことには異論ありで、BEVとFCVの二本柱というのが当面の流れだと思う次第。

その適材適所でいえば、連続可動性や航続可能距離におけるメリットから業務用車両に向いていると思われるのがFCV。そんなわけで、東京オリンピック・パラリンピックに向けてトヨタが、トヨタブランドから燃料電池バス「SORA」を出すというのは、ある意味で納得。とはいえ、路線バスであればBEVでも運用できそうな気もしないではありませんが……。

そんな疑問を抱えながら、久しぶりに燃料電池バス(トヨタ・日野の燃料電池バスは愛・地球博の頃からけっこう長く実戦投入されております)に乗ったのでした。そして、あらためて感じたのは多段変速機を持たないモーター駆動と路線バスの相性の良さ。路線バスというのは基本的にストップ・アンド・ゴーで、エンジン車では低いギアを使うので加減速のピッチングも大きめですし、エンジン由来のノイズやヴァイブレーションも大きくなりがち。しかしモーター駆動であれば、ストップ・アンド・ゴーの使い方でもスムースで静か。快適性はグッとあがるわけです。さらにいえば、ディーゼルエンジンの路線バスは歩道沿いを走りながら、ときおり黒煙を出したりする(DPF再生)のが視覚的・環境的に気になる部分。排ガスの臭いも気になる人はいるでしょう。しかしながら、ゼロ・エミッションのモーター駆動であれば、そうした排出物・排ガスはないわけで、たしかに路線バスを燃料電池で動かすというのは理にかなっているのかな、と思ってみたりするのでありますが、さて?
路線バスといえば都営・市営などなど地方自治体が運営している事業体も少なくないわけで、移動の自由度が高い走る発電機として、災害対策としての価値もあり。そう考えるとBEVではなくFCVであることの意義もあろうかというものです、ハイ。
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マツダの研究者5名が2017年度日本機械学会賞(技術)を受賞

「G-Vectoring Control」は、ドライバーのハンドル操作に応じてエンジンの駆動トルクを変化させ、横方向と前後方向の加速度(G)を統合的にコントロールし、四輪への接地荷重を最適化してスムーズで効率的な車両挙動を実現する世界初の制御技術
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2016年に発表され、その後マツダの各モデルに搭載されることとなった新技術『GVC(G-Vectoring Control)』の開発にかかわったマツダの面々が、2017年度日本機械学会賞(技術)を受賞したとの発表あり。とはいえ、以前のエントリでも触れたように、G-Vectoring制御といえば日立製作所が2009年に論文発表(リンク先はpdf)している用語であり、縦と横の加速度を合成して滑らかにするという概念であり、技術と認識している部分もあったりするのでした。そのアプローチがブレーキ制御(日立)からエンジントルク(マツダ)に代わっているとはいえ、日本機械学会が賞に選んでしまったというのは、少々の違和感。もちろん、市販車に実装したことで新技術の普及に貢献したという点において、マツダの功績は大きいのは間違いないわけでし、異論もありません。正直言って、マツダが実装しなければ、日立の成果を再評価することもなかったでしょうし……。

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電気自動車はマイナーチェンジでバッテリーをスープアップする

バッテリーの総電力量を上げて、航続距離を伸ばすという。ある意味、チカラ技……

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日産の商用バン&ミニバンEV「e-NV200」が2018年12月に実施するマイナーチェンジを早々に発表。このタイミングでの発表というのは、CEV補助金との兼ね合いなのですが、それにしても、ほぼ単純にバッテリー総電力量だけ大きく(40kWh)して航続距離を伸ばす(300km)というのは、かつて初代リーフでも見せた手法でありますし、ただしい進化なのでありましょう。バッテリーのパッケージが巧みになれば車体をいじらずに電力量を増やすことができるわけで、モデルライフの途中でこのように進化するというのは電気自動車にとって当たり前になるのかどうか。現時点で、バッテリー周りの進歩がモデルライフよりも速いから可能になっている手法ともいえるでしょうか。そして、バッテリーの変更にあわせて車載充電器(普通充電用)の能力も上げているのは当然といえる措置ながら好印象なのでもあります、ええ。

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ところで商用バンのイメージが強い「e-NV200」ですが、じつは5人乗り・7人乗りの乗用仕様もラインナップしているのでありまして。どのようなニーズを狙っているのか、どのようなユーザー層に売れているのか、ちょっと気になる存在。そもそもワゴン仕様のe-NV200を見たことがないので、まずは触れてみたいと思ったりする今日この頃です(汗)


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全天候型スーパースポーツ、GT-Rに時代が追いついた

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デビュー当初から周囲の状況が変わってきた。V6ツインターボも違和感なし
この冬、久しぶりに乗った日産GT-R。低速の氷上試乗でしたから『最高出力は419kW(570PS)、最大トルクは637N・m(65.0kgf・m)』の『GT-R専用VR38DETTエンジン』が持つポテンシャルをどこまで引き出せたのか自信はありませんが、それでも氷上でアクセルを全開にできたのは、このクルマがエンジンより優れたシャシー(と電制)を有することを実感できる経験となったのでした。

それにしても、あらためてGT-Rについて思うのは、デビュー当初からの状況変化により、異端児から中心的ポジションへとシフトしていると感じること。2007年に誕生した頃は、3.8リッターV6ツインターボ・4WD・6速DCTというパワートレインは、トランスミッションがリアデフと一体化(トランスアクスル)されている点を除いてスーパースポーツとしては物足りないというイメージもありましたが、ダウンサイジングターボトレンドがスーパースポーツ界にも届いたいま、逆にGT-Rのパワートレインが先を行っていたと再確認。

スタイリングについても、2007年時点ではフロントフードの高さなどに乗用車(セダン)由来の印象を受けたものですが、そうしたスカイラインGT-Rからのヘリテージも今となっては新鮮でありますし、さらにスーパースポーツ界においてフロントエンジン・レイアウトのモデルが存在感を増してきたことで、GT-Rのシルエットは標準的になってきたと感じるわけです。

ハイパワーを受け止め、スタビリティを確保するという点で、4WDであることもスーパースポーツとしはスタンダードでありますし、その点において日産がアテーサE-TSで培ってきた技術力のアドバンテージをアピールできるヘリテージ的シルエットやディテールも強い意味をなしてきたのでは?

そして、すでに1000万円オーバーの世界となってしまった新車については手が出ないまでも、その半額以下の価格をつけている中古車については、いまが買いのタイミングかもと思う今日このごろ。ここで買っておかないと高騰しそうな気もしないでもありませんが、さて?



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全長が伸びたアイミーブ、補助金を考慮した価格は278万4400円

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全長を3,395mmから3,480mmにすることで、軽自動車から登録車に変更!
世界初の量産EVであり、軽”乗”用車として唯一の電気自動車であったアイミーブが、軽自動車を卒業。フロントバンパーの変更により全長を伸ばし、登録車となりました。そして、従来モデルにあった東芝SCiBバッテリーを積んだ10.5kWh仕様がなくなり、16.0kWh仕様だけとなり、モノグレード構成へと変更。データでみると、月販15台前後となっておりますので、それもヤムナシでしょうか……。
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それにしても、軽自動車から登録車に進化したというのは、本当に久しぶりでは? というわけで、新デザインのフォグランプ内蔵フロントバンパーをなぜ採用したのか、リサーチしないといけません。
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ところで、今回ディスコンとなったSCiBバッテリー仕様は、そもそも途中で追加されたのでありますが、SCiBの特性でしょうか、バッテリー劣化が少なく充電を繰り返すことによる走行距離への影響が少ないという評判。それが、アイミーブの中古車価格をそこそこに支えていた面もあると考えると、SCiB仕様をなくしてしまったのは少々残念。もっとも、16.0kWh仕様に使われているバッテリーは、その関わりからして止めるわけにはいかず、どちらかひとつを残すとすれば、この結論は致し方なしなのでしょうけれども。

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