クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2017年10月

ホンダ・フリード+をベースに198万9000円プラスで生まれる愛犬仕様の限定キャンパー

リミテッドなキャンパーで、アンリミテッドなカーライフ!
車中泊ブームのなか、その理想像ともいえるキャンピングカーの人気が高まっているのは実感するところですが、最近では乗用ミニバンベースのキャンパーも増えてきている印象。以前、「簡易キャンパーのすべて」という本でも書かせていただきましたが、とくにプリクラッシュブレーキや追従クルーズコントロールといった先進安全を装備できるミニバンベースのキャンパーに注目している今日このごろなのでありました。


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そして、おそらく乗用ミニバンベースのキャンパーとしては最小サイズ(軽自動車ベースのキャンピングカーもありますが)といえるのがホンダ・フリード+。そして、フリード・ベースのキャンパーでは実績のあるビルダー、ホワイトハウスがホンダ純正アクセサリーメーカーであるホンダアクセスとコラボして生み出したのが、こちらの「ドッグラバー」なる限定モデル。

GAS10台、HEV10台という限定品としての価値を生み出すのは、画像でも気になる助手席側クォーターウインドウボックスや犬の足あとがデザインされた専用フロアカーペットマット、そしてドッグラバー専用オープニング画面を持つプレミアムインターナビといったところでしょうか。
犬を飼ったことがない(かつてネコは飼っていましたが)目で見ても、愛犬といっしょにどこでも泊まることができるというのはオーナーにとっては魅力でしょうし、いままでできなかった旅行が楽しめそう。そして、キャンピングカーを購入するということは、そうした可能性を手に入れるということでもあるのだろう、としみじみ思うのでありました。逆にいうと、想像力豊かな人がキャンピングカーのオーナーになるのであろうな、とも感じるのでありますが、さて?

ちなみに「ドッグラバー」のお値段は、タイトルに書いた通りベースグレードのプラス198万9000円。生活の可能性を広げる投資としては相応の価値があると感じるところでもあります、エエ。

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"バイワイヤ"であることが当たり前の航空機、いまだにダイレクト感を求める乗用車

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ボーイング787で機長が教えてくれた「信じられないでしょうが、ちょっと前の航空機はパイロットがダイレクトに操作していたのです…」という言葉を聞いて、恥ずかしくなる

昨日、SUBARUのご厚意により国内でボーイング787に乗る機会あり。SUBARUといえば、そのルーツは中島飛行機という航空機会社なわけですが、いまでも同社には航空機部門があり(航空宇宙カンパニーといいます)、そこではボーイング787の中央翼を製造、ボーイング社に納品しているとのこと。もっとも、翼といっても中央翼というのはボディの中で左右の翼をつなぐ部分で機体を外から眺めていても見ることはできない、まさしく縁の下の力持ちなわけですが……。

さて、そんな787体験では実際に運行に携わっているJALのパイロットの方が、787の操縦性について実体験から説明してくれたのですが、その中で気になったのが冒頭の一言。「信じられないでしょうが、ちょっと前の航空機はパイロットがダイレクトに操作していたのです…」といっても、人力だけで翼を動かしているというわけではなく人力をアシストして動かしていたという意味。787のような最新の航空機はバイワイヤといって人間からの入力を電気信号に変え、アクチュエータで翼などを動かすのが当たり前になっているからこその一言でありましょうか。そこには、オートパイロット(自動操縦)によるサポートが入っていることも大前提。

つまり、かつての航空機はクルマでいうとパワーステアリングやサーボ付きブレーキのような人力を増幅した操作系だったという話。それはダイレクト感はあるかもしれませんが、安全性という点からすると、バイワイヤの操作系のほうが洗練されているという話でありました。このあたりクルマでも同様で、横滑り防止装置のようなアシストがあることで安全性を向上させているのでありますが、そうした機能に頼るような機構をキラウ層がいたりするのも事実でありましょう。

旅客機のように純粋な移動手段ではない自家用車においては、「ファン・トゥ・ドライブ」や「運転の愉しさ」といった要素は欠かせないわけですが、それでも安全を担保した上での話であって、安全性をないがしろにしてまでダイレクト感を求めることを公言できるのは、野蛮な感覚なのかもしれないと、恥ずかしく感じてみたり。しかして、件のパイロット氏が「とはいえ、主役は人間で、オートパイロット機能は黒子として機能しています」というのは含蓄のある一言。完全な自動運転でない限りは、機械のコントロールする範囲が広がったとしても、それは黒子として意識しない存在であることが、主体性を維持する上で大事なことなのかもしれません。

カーボン製の羽根についてインプットなど

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トヨタのコミューターEVは、どんな充電方法だろう? #TMS2017

自動駐車機能も想定するトヨタのユニバーサルデザイン・ビークルには非接触充電を期待したい
トヨタが第45回 東京モーターショーに出展するコンセプトカー「TOYOTA Concept-愛i RIDE」は、定員2名で、航続可能距離100~150kmという絵に描いたような超小型モビリティEV。チェアウォーカーの乗りやすさ、扱いやすさを考慮したデザインとなっているほか、AIを搭載することで生活をサポートすることも期待できる一台であります。
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ジョイスティックだけで運転するという「TOYOTA Concept-愛i RIDE」でありますが、自動運転機能によって様々なアシストも前提としているのでありましょう、おそらく。そして、発表されているリリースによれば、少なくとも自動駐車機能は搭載を想定している模様。
駐停車時は自動駐車や自動バレットパーキング機能により運転支援を行うなど、車いすユーザーのみならず高齢者など誰でも「安全・安心」に運転できるモビリティとした。
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さらにカーシェアリングで使われることも想定していると聞けば、このコンセプトカーが専用駐車場での非接触充電を考えているであろうというのは容易に想像できるわけです。もちろん、非接触充電設備がない場所も想定して、充電コネクタを挿せるようにしておく必要はあるわけですが。

それにしても、どこか歯科医の治療椅子のような風情も感じるコクピットであります(汗)
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そして、ドリンクホルダーのような快適装備は、どこにあるのだろう? と思ってしまうコクピットでもありました……。


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日産の完成車検査違反ふたたび、あれだけ報道されたのに自分事と捉えなかったのか?

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完成車検査におけるルール違反を正すことができないという意識と組織への違和感
報道によると、日産自動車の国内向け製品における完成車検査での違反行為が正されていなかったということ。つまり、無資格者による検査が一部の工場で続いていたというわけ。
このニュースを目にして、まず違和感を覚えるのは、あれだけ報道されていながら、検査ラインのスタッフや管理職が自分事として認識できていなかったということ。日産で完成車検査に関わっているスタッフは、おそらく全国で数百人と予想されますが、たったそれだけのスタッフに情報を徹底できなかったというのは不可思議。そもそも、あれだけの報道を見ているであろう無資格者が「自分が検査をしていいのでしょうか?」という疑問を感じなかったとしたら、それは組織としてのコンプライアンス意識がおかしな方向に行っているのでは? と感じてしまうのでありました。

正直、これが10数年経って「喉元過ぎれば熱さを忘れる」と思えるくらい過去の話であればまだしも、このタイミングで体制を正せないというのは、まったくもって解せない話。正直、前回の発表段階であれば「ルールを読み違えたゆえのうっかり」の延長線上にあったミスという風に、明確な悪意はなかったと理解できなくもなかったわけですが、監督官庁から指摘され、あれだけ大きく報道されても治らないというのは、そこに明確な悪意を感じるもので、しかも4か所の工場で不正が行なわれていたとなれば、もはや組織的な問題と言わざるを得ないでしょうから。

正直、ここに至っては日産を擁護する声もなくなるでしょう。しばらくの間、国内向けの出荷が止ってしまうのか、それとも懲罰的な意味も含めて「全台数、持ち込み検査での登録」となってしまうのか。いずれにしても、大きなペナルティを受けることは間違いないと思うわけですが、どうなりますでしょうか。



※なお上の画像は先日の記者会見でのものです。

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新型ステップワゴン・ハイブリッド、ガソリンエンジン車とは完全に別物の走り

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新型ステップワゴンスパーダ、ハイブリッドとダウンサイジングターボの重量差はおよそ100㎏
先日、大幅なフェイスリフトや2モーターハイブリッドを追加設定するなどのマイナーチェンジを受けたホンダ・ステップワゴン・スパーダ。これまでの1.5リッターVTECターボとは完全に異なるキャラクターのハイブリッドは、LLクラスミニバンを思わせる重厚かつスムースな走り味。一方、外観一新したスパーダのVTECターボ車は、従来以上にキビキビ感を増したように思えたのは、ハイブリッドとの対比でありましょうか。

とくにスペックで比較すべきは、車重でありましょう。

1.5リッターターボはスパーダで1680~1700㎏となっておりますが、ハイブリッドは1780~1820㎏(いずれもFWDの数値)。最高出力でハイブリッドは158kW(システム値)、ターボ車のほうは110kWでありますから、加速性能でいえば重量差を感じさせないのですが、ワインディング的なステージでの”ひらひら”とした身のこなしではターボ車にアドバンテージあり。もっとも、ひらひら感を重視するようなカテゴリーのクルマではないのでありますが(汗)

そして、車重とフロア剛性(感)はミニバンにおける重要なファクター「乗り心地」にも影響を与えていた模様。ただし、どちらの乗り心地が優秀・快適というわけではなく、得意とするステージが異なっているだけといった印象もあるのでした。ハイブリッドは平坦な高速道路でのどっしり感、ターボ車は舗装路面が少々うねっている市街地などでの追従性に、それぞれのアドバンテージがあるような印象も受けたのですが、いずれにしてもパワートレイン由来の大きなフィーリングの違いに隠されてしまうような差であるかもしれません……。



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VWのフラッグシップ・5ドアクーペは280馬力の4WDマシン

フラッグシップのラグジュアリーサルーンながら、5ドアハッチというのがフォルクスワーゲンらしさ
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日本のフォルクスワーゲンにとってフラッグシップとなる新モデル「アルテオン」が東京モーターショーでお披露目、そのタイミングで発売されることが発表されております。
全長:4865mm、全幅:1875mm、全高:1435mm、ホイールベース:2835mmというボディサイズからも全長に対して全高が抑えられているのが感じられるところ。実車を見ていないので、あくまで想像ながら頭上スペースは余裕たっぷりというわけにはいかなさそうですが、さて?
 
そして、この全幅とホイールベースからするとリアルワールドでの取り回しにも、そこそこ気を遣うことになりそうと感じるのでありました。もっともフラッグシップでありますから、狭い道を走りやすいということは、そもそも優先順位の高いところにはないのでしょうが……。

そして、そのパワートレインが”湿式クラッチ”の7速DCTに280馬力の2.0リッター直列4気筒ターボを組み合わせたもので、さらに4モーション(4WD)というのは、280馬力の自主規制を覚えている世代としてはスペック以上にスポーティな印象を受けるところ。そうしたパフォーマンスを考えると、クーペスタイルながらリアゲートを持つ5ドアハッチバックというのもアクティブなイメージでありますし、ゴルフに象徴されるフォルクスワーゲン・ラインナップのフラッグシップとしてふさわしいボディ形状とも感じて、現時点では好印象だったり。
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それにしても、エンブレムを隠した顔は、ずいぶんとアジア向きの意匠といった印象も受けるのでありますが、いかがでしょうか(汗)

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