クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

YouTubeチャンネルで動画を公開しています。チャンネル登録よろしくお願いします。お問合わせや情報などは、こちらのアドレスまで ysplaning@gmail.com   Instagramでも情報発信しています   Facebookページ随時更新中 noteで無料&投げ銭方式のコンテンツを公開しています。

2017年08月

ホンダN-BOXのフルモデルチェンジで始まる軽自動車・新時代

日本一売れているクルマのフルモデルチェンジ、ホンダN-BOXが軽自動車の常識を変える!?

S660にはマニュアルトランスミッションを使いこなしているかどうかを判別するような専用のiPhoneアプリを用意したホンダでありますが、本日フルモデルチェンジを発表したN-BOXではミリ波レーダーと単眼カメラによるプリクラッシュセーフティシステムや追従クルーズコントロール(ACC)を全車に標準装備するなど、軽自動車のハードルを上げる先進安全装備の充実を図っております。

そんなN-BOXについての速報的記事は、9月1日発売の『2017-2018軽自動車のすべて』に寄稿させていただきましたが、一見するとキープコンセプトのスキンチェンジに見えながら、その実態はパワートレイン、プラットフォームとも一新といっても過言ではないほど力の入ったフルモデルチェンジ。お値段もそれなりに立派になっているので、これまで通りの勢いで売れるかどうかは、ちょっとウォッチしていかねばと思うところながら、軽自動車に求められる要求レベルを引き上げたという点では、デビュー段階で歴史に残る一台になること間違いなしと思うわけですが、さて?






精進します。
   




人気ブログランキング

いつかはクラウンな特別仕様車はモアスポーティ、モアセーフティ

漆黒メッキのフロントグリルにABペダル踏み間違いによる事故抑制機能を追加した特別仕様車
20170828_01_01_s
かつて「いつかはクラウン」というキャッチコピーにより、トヨタのフラッグシップであり、"アガリの一台"であるという印象を強めたトヨタ・クラウンでありますが、いまやトヨタにおけるショーファードリブンとしてのポジションはアルファード/ヴェルファイアに譲り、フラッグシップモデルとしては余生を送っているようなイメージさえあったりするのです、正直なところ。

そんなクラウンに、いかにもネーミングの"J-FRONTIER Limited"なる特別仕様車が登場。
ポイントはソナーを使った駐車場などでのペダル踏み間違いに起因する事故(被害)を抑制することができるインテリジェントクリアランスソナー(ICS)。これは、前進・後退のいずれの状況でも『前後進行方向にある壁などの障害物を検知している場合、発進時にエンジン出力を抑制し、さらに距離が縮まると自動的にブレーキをかけます』というもの。

実際は高齢者に限った話ではないのですが、それでも高齢者の交通事故原因としてのイメージが強いペダル踏み間違い事故に対応した装備は、特別仕様車のみならずクラウンのキャラクターを考えると、全車標準装備にすべきと思える機能では?

とはいえ、ミリ波レーダーをグリル内に収めたために、クラウンの王冠エンブレムが薄っぺらいイメージとなってしまっているのは、まさにクラウンらしさを薄めてしまっているのでは、と思うところ。プリクラッシュセーフティは欠かせないのは当然ながら、ミリ波レーダーの位置や処理を変えて、目立たなくするような作り手のこだわりが感じられるようになると、「いつかはクラウン」といったムードもふたたび盛り上がってくるように妄想するのでした(汗)



精進します。
   




人気ブログランキング
 

前後タイヤが異サイズになったSUV、第三世代のポルシェ・カイエン


ドイツでの価格はカイエンが74,828ユーロ(税込)、カイエンSが 91,964ユーロ(同)
ポルシェのアイコンといえる911のスタイリングイメージを受け継いだSUVとして生まれたカイエンも、ついに第三世代へと進化。いかにもポルシェらしいフロントマスクを洗練しつつ、SUVルックのスポーツカーとしてポルシェ純度を上げているというのが、フルモデルチェンジのアピールポイントから感じられるメインテーマといえるでしょうか。

エンジンはトレンドのダウンサイジング系で、詳細不明ながら排気量の小さいほうがハイパワーなあたりに興味津々。そして、SUVながらタイヤサイズが前後通しではなく、前後でサイズの異なる”ミックスタイヤ”を履いているのがスポーツカーの証明というのも、プレスリリースでは気になる表現。4WDでリアに太めのタイヤを履くというのはスポーツカーの世界では珍しくありませんが、その文法をカイエンに持ち込んだというのが、ポルシェらしさでありましょうか。

そして、ドイツでのお値段はスーパースポーツとしてはリーズナブルといえるもので、またまたヒットが約束されたフルモデルチェンジとなりそうでありますが、さて?



精進します。
  




人気ブログランキング

【温故】シビックタイプRのデュアルアクシス(2つの軸)サスペンションとは?【知新】

キングピン軸をタイヤの中心に近づけるタイプRの専用サスペンション
先代シビックタイプR(FK2)に引き続き、間もなく登場する新型シビックタイプR(FK8)にもフロントサスペンションにデュアルアクシス・ストラットが採用されております。

デュアルアクシス・ストラットに関するメーカーの説明を抜き出すと『従来のストラット式サスペンションでは一体であったナックルとストラットを分離し、ストラットは路面からの入力、ナックルは転舵をを受け持つ』サスペンションといったもの。
dual_axis_FK8

通常のストラット型ではサスペンションサポート中心とロワーポールジョイントを結ぷ仮想キングビン軸(転舵軸)とホイール中心軸が同一ではなく、FWD車においては転舵軸とホイール中心の距離(スクラブ半径)が離れるほどトルクステアが大きくなるわけですが、ホンダの『デュアルアクシス・ストラット』は、ナックル部分をウィッシュボーンのようなイメージで分離することで、操舵軸をインホイールとして、スクラブ半径を小さくし、トルクステアを軽減するというのが最大のメリット。ホンダが発表している図版が正確ならば、タイヤのトレッド面においては、ほぼ同じ位置にあるほどで、ハイパワーFWDながら、すっきりとしたハンドリングも納得のメカニズムであります。
_46I4586

そして、デュアルアクシス・ストラットを紹介する図版からスバル1000のセンターピボット式サスペンションを思い出してみたり、はたまたスクラブ半径の小ささからトヨタのスーパーストラットを連想してみたりする今日このごろ。

嗚呼、温故知新(汗)




精進します。
  




人気ブログランキング

息をすることにも意味を感じる100%電気自動車、という意味のキャッチコピーも。

感性を刺激する電気自動車「日産リーフ」は9月6日世界初公開

というわけで、デビュー目前となった新型「日産リーフ」。おそらく量産ピュアEVとしては初のフルモデルチェンジといえるのでは? そして、新しいティザームービーも公開されています。

その内容は、なにかを具体的に示すといよりはイメージ重視で、いくつかの英文とインフォグラフィック的なアニメーションにて構成されているもの。その中から気になった英文をピックアップしてみると……。
Tne new Nissan LEAF will excite your senses

100% electric for a peaceful drive

Zero emission for a breath of fresh air

Tne new Nissan LEAF is simply amazing
こうした英文がアピールするのは、「静かでクリーン」、そのためにコストをかけるというマインドを刺激する商品企画を感じるのですが、はたして?

こうしたキャッチコピーが狙っているように”理屈ではなく、感性で選ぶ商品”になることで、EVの普及は進むのかどうか。いずれにしてもフルモデルチェンジをきっかけに次のフェイズに進むという意思を感じる1分ほどのムービーであります、ハイ。



精進します。
  




人気ブログランキング

ディーゼルゲート再燃、真相解明への動きが加速、それとも終了?

2015_golf_sportwagen_3942
フォルクスワーゲンの「ディーゼルゲート」、果たして真相は?
ブランドへの影響としては、そろそろ過去の話になりつつあるようにも見えるフォルクスワーゲン・グループの「ディーゼルゲート(ディーゼルエンジンの排ガス処理等に関する不正・疑惑の総称)」ですが、司法的にはこれからが本番というか、真相解明の動きが具体化している模様。海外からは、このようなニュースが届いております。
排ガスを試験するということは燃費性能がダイレクトにわかる施設なわけで、そうした部署の機密レベルが高いのは当然で、不正を隠すために極秘になっているとは限らないわけですが、極秘という文字はネガティブなイメージを強めるのは事実でありましょう。

そして、前の週には、こうした報道もありました。
ただ、この件で禁固刑と罰金と判決が下ったエンジニアについて、当初は司法取引により減刑も言われていたはずで、取引として成立するだけの重要証言が得られなかったことで20万ドルもの罰金が課せられたのかもしれませんから、これにて終了なのかもしれませんが、さて?



精進します。
  




人気ブログランキング
記事検索
アクセスカウンター
  • 累計:

月別アーカイブ
  • ライブドアブログ