クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースをお伝えします。

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2017年03月

スバルWRXシリーズが2018年モデルに進化。一足先に北米仕様のムービーを公開

6ピストンブレンボキャリパー、レカロシート、新開発DCCD

デトロイトショーにて公開された年モデルは、レカロシートやブレンボの6ピストンキャリパーを与えられたことが、その段階でわかっていましたが、さらに国内向けのイベントにおいてDCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)のメカ部分も変更されることが判明しております。2018年モデルWRX STIのプロトタイプに雪上試乗した感触でいえば、「曲がる四駆」度合いを増したという感じでしょうか。
当然、同じような進化は日本仕様においても遂げるのは当然でありましょう。なお、北米では2.5リッターターボを搭載するWRX STI。ムービー中に表示される数字を見るとエンジンパワーは上がっていないようですから、国内向けの2.0リッターエンジンも変化ナシと予想するのが妥当でしょうか……。

それはさておき、北米仕様を見ていると、日本向けにも素のWRX(FA20エンジンに6速MTを組み合わせたパワートレインのモデル)のラインナップを期待してしまうのは、ここ数年のお約束であります、ハイ(汗)

精進します。
  




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ダウンサイジング過給エンジンの条件とは?「高負荷・低回転・ポンピングロス低減」がキーワード?

気筒数減・小排気量ターボであれば「ダウンサイジング」とはいえない?
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本田技術研究所のテクニカルレビュー(論文集)に、ホンダが新型シビック(欧州向け)に搭載している1.0リッター3気筒ターボエンジンについての情報が載っておりました。1.8リッターNAエンジン(4気筒)相当のパフォーマンスを狙ったという1.0リッターターボ(3気筒)でありますから、まさしく気筒数も排気量も「ダウンサイジング」したエンジンといえるでしょうか。

さて、ダウンサイジングというと排気量が小さいことが燃費に有利と感覚的に思いがちかもしれませんが、ダウンサイジングターボが燃費性能において有利な理由について、本田技術研究所のテクニカルレビューでは以下のように説明されております。
ダウンサイジングターボエンジンは,同等の出力のNAエンジンに対して排気量が小さいゆえにフリクションが低く,さらに低回転で高負荷の領域を使うことでポンピング損失を低く抑え,燃費を工場できることが特徴である.
(開発の狙いより抜粋)

こうした狙いは、このエンジン固有の話ではなく、ダウンサイジングターボ全般に共通しているでしょうし、さらにいえば「高負荷・低回転」というのは燃費を稼ぐためのエコドライブでもポイントとなる部分。MT車の運転でいえば、できるだけ早めにシフトアップして、アクセルを開け気味で走るほうが燃費を稼ぎやすいという話につながるわけです。そう考えると、ダウンサイジングターボのメリットを引き出すためにはエンジン単体ではなく、トランスミッションを含めたパワートレイン全体のマネージメントの話になるのだなあ、とテクニカルレビューを眺めながら、あらためて思うのでありました。

逆にいうと、たとえ小排気量ターボエンジンでも「高負荷・低回転」を使うことを考慮していないトランスミッションと組み合わせたときには「ダウンサイジングターボ」とは呼びづらいのかもしれないと思ったりもするのですが、さて?

精進します。
  




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日産e-POWERのドライブは電動RC感覚だった!?

ノートe-POWERの量産車を初体験で、あらためて感じたのは電気式CVTの持つ、他を圧倒するスムースネスの魅力。しかもe-POWERの場合は、ワンペダルドライブで停止までできるほどのリニアリティも兼ね備えているわけで、そこが新鮮味あふれるというのは否定する余地なしと再確認。

それにしても、スムースであることは上質感につながる要素。しかも、バッテリーにためた電気で走っているときはエンジンが停止していますから、静けさという価値も持つのは、コンパクトなハッチバックとしては十分な商品価値でありましょう。とはいえ、充電用にエンジンが回り始めると、かなり盛大なエンジンノイズを出すわけですが…。しかも、シリーズハイブリッドながら加速に関係なくエンジンが回るタイミングもあるのはレンジエクステンダー的なキャラを持つことを感じさせるところであります、ハイ。
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ところで、ワンペダルドライブというのはブレーキペダルを使わずに、モーターだけで静止までをコントロールするもので、電動ラジコンカーと同じ感覚で実車を動かしているという感じでしょうか。シフトコントロールにしてもD(前進)からR(後退)にチェンジするときも停止しているとブレーキペダルを踏まずに両足を離した状態でチェンジできる模様。切り返しなど前後進を繰り返すシチュエーションでは、そのメリットを存分に感じましたが、逆にブレーキを踏んでしまうとワンペダルでコントロールできなくなってしまう感じもあり、思い通りにコントロールするには少々慣れが必要かもしれません。

そして、慣れるまではワンペダルドライブ時に減速コントロールをミスしたときのカバーとしてプリクラッシュセーフティ・システム(衝突の危険性をコーションしてくれる機能)は必須といえそうですが、それはあまりにも本末転倒でしょうか(汗)

精進します。
   




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ブリヂストンが乗用車用タイヤを6%値上げと発表

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2017年6月1日より、ブリヂストンの乗用車用サマータイヤは平均6%の値上げ
非常に手短な、しかしインパクトのある一斉値上げのお知らせです。
株式会社ブリヂストンは、国内市販用タイヤのメーカー出荷価格の値上げを決定致しました。
 昨年来、タイヤの主要原材料である天然ゴムをはじめ、合成ゴムなど石油化学系原材料の価格が高騰しております。
 これらタイヤ原材料価格の高騰に対し、当社は生産性の向上やコスト削減などの企業努力を行ってまいりましたが、企業努力のみでこれを吸収することは困難な状況であると判断し、国内市販用タイヤのメーカー出荷価格を値上げすることを決定したものです。
四輪、二輪、産業用車両などなど乗用車・バン用スタッドレスタイヤを除く商品で6~10%程度の値上げ(出荷価格)ということは、本体価格2万円/本のタイヤを交換するとして、8万6400円→9万1584円への価格上昇ですから穏やかな話ではありません。タイヤは消耗品ですから、交換をせずに済むというわけにはいきませんし。もっとも、燃料価格の変動に比べれば大人しいものという見方もできるかもしれませんが(汗)

ところで、2016年の年末近くにブリヂストンは『分子構造を高度に制御したポリイソプレンゴムの合成に成功』という発表をしております。この技術を用いれば、現在よりも安定供給が望めるのでしょうが、商品化は2020年代ということですから、最短でも数年後の話であります。
それにしても、廉価なアジアンタイヤが日本のアフターマーケットを席巻している昨今。価格上昇は世界的な傾向でしょうが、市場のシェアが大きく変わりそうな予感もする今日このごろでありました……。

精進します。
  




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ノートe-POWER、量産車を初体験。ワンペダルの良さはハンドブレーキなのにオートホールドできること

ノートe-POWERのレンタカー、気持ち良いドライブフィール
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地方での移動手段となるとレンタカーは便利なもの。タクシーがすぐにつかまるわけじゃないエリアを移動するとなると尚更であります。

そんなわけで、今回借りたのは日産ノートe-POWER。2016年秋にデビューしたクルマなので、割合に新しさが残っている外観ですが、オドメーターは7000km超と順調に走行距離を伸ばしているのはレンタカーらしいところ。複数のドライバーが使うというのはクルマにとって負担が大きく、だからこそレンタカーで使われた状態というのはリアルワールドでの耐久性を想像できるといえましょう。

それはさておき、e-POWERの走り自体はプロトタイプで経験済みですが、じつは市販車を公道で走らせるのは初めて。とはいえ、プロトタイプでの印象よりもずっと洗練されていると感じたのが正直なところではありますが(汗)

それにしても、e-POWERはシフトショックが存在しない加速感が最大の魅力というのは、あらためて乗ってみても変わらない部分。ときおりエンジンが勝手にかかって唸りを上げるのは最初は驚くかもしれませんが、慣れてしまうと気にならないかもしれません。テストコースで単独走行しているとエンジン始動と充電のために回転を上げているときのノイズが気になったものですが、市街地などを走っていると、周囲からの騒音もありますし、それほど気にならないのでありました。

慣れといえば、ノートe-POWERにおいてドライブモードで「エコ」か「スポーツ」を選ぶと、アクセルペダルで加速だけでなく、減速までもコントロールできる、いわゆる『ワンペダルドライブ』が味わえるのも特徴。そのメリットは、アクセルオフで停止するとブレーキペダルを踏んでいなくともクルマの停止状態がキープされる点。オートホールド機能付きEPBと同じく、信号待ちなどで両足がフリーになるというのは、この価格帯のクルマでは貴重では?

ところで、気になる燃費はメーター表示で23.0km/L。7000kmを走った個体で、ちょうどいい感じに慣らしが済んでいるのかもしれませんが、パワートレインのスムースネスについては、期待以上のフィーリングでありました(乗り心地のバタバタ感は、このクラスのコンパクトカーとしては平均的という感じでありましたが)。



精進します。
  




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家族が増えるなら「インプレッサ」とアピール? USのコマーシャルムービー

子供と動物を出すという王道CMで、ファミリカー・キャラをアピール
 
2016年にフルモデルチェンジしたスバル・インプレッサは、富士重工業(2017年4月1日よりSUBARUに社名変更)の次世代モデルのアーキテクチャを採用した意欲作であるだけでなく、本モデルより北米での現地生産が始まったという点でも注目すべき一台。

それも単純に北米で作るようになったという話ではなく、そのためにラインが増えた(委託生産していたラインを自社生産に切り替えた)という意味で、その北米での売れ行きは経営を左右する可能性があるわけです。もちろん、間もなくデビューするであろう「XV」も同じラインで流れるでしょうから、その売れ行きが見えてこないと成否は判断できないわけですが。

そんな新型インプレッサの、北米におけるコマーシャルムービーはセダンに乗るファミリー(最初の段階では子供は生まれていませんが)とハッチバックに乗るカップルと犬(これまた最初の段階では家族になっていません)がクロスするというストーリー。子供が大きく成長(4年くらい?)しているわりにクルマが新車のままに見えることを突っ込むのは野暮でしょうか(汗)


精進します。
  




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