クルマのミライNEWS

自動車コラムニスト 山本晋也がクルマのミライに関するニュースやコラムをお伝えします。

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2017年02月

小排気量ハイブリッドとダウンサイジングターボの、どこか似た乗り味

ハイブリッドは燃費よりも走りの余裕で選ばれている?
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日本の自動車市場においては、ハイブリッド(エンジン+モーター)のパワートレインであることは売れるために必須といえるほどの存在で、もはやハイブリッドであることの特別感も薄らいできているとさえ感じる昨今。そして、多くのユーザーにとって、ハイブリッド・パワートレインというのは燃費性能を上げるためのメカニズムだと理解されていることでありましょう。

しかしながら、現状のラインナップを見る限り、ハイブリッドとガソリンエンジン車の両方が用意されているクルマにおいて、エンジン排気量は同じであることが多いのも事実。つまり、エンジン+モーターという構成を考えると、ハイブリッドというのはモーターによって発進~低速域でのトルク感をガソリンエンジン車に対して向上させる「走りのためのメカニズム」ともいえそう。とくにモーターのサイズが大きくなるほど、電動モーターの特性上、発進トルクの厚みを実感できる機会は増えるわけです。

「低速トルク感」という点においては、電動モーターを使ったハイブリッドとダウンサイジング過給エンジンは、結果的に似たような走り味になっているのでは? とも思う次第。とくに小さめのターボチャージャーを使ったダウンサイジングターボで、低~中速重視の(高回転域では伸びていかない)キャラクターのエンジンでは、発進時のトルク感という点で、意外に似た印象を持っていると思ったりする今日このごろ。

ダウンサイザー(車両サイズを小さくするユーザー心理)の選択として小排気量ハイブリッドを選ぶというのは、大排気量エンジン車で慣れたトルク感と省燃費性能の両立という点で理に適っているのかもしれない、とあらためて思うのでした。

※画像はイメージ。ホンダ・フリードのパワートレインです

精進します。
  




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軽自動車のプリクラッシュセーフティ、スズキとダイハツの微妙な判断

ダイハツはスマートアシストIIIでついにステレオカメラを採用したが…
スズキは新型ワゴンRからトヨタ・セーフティセンスCと同等のセンサーユニットを使用

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2016年12月、ダイハツでもっとも売れている軽自動車「タント」がマイナーチェンジで、先進安全技術をステレオカメラの『スマートアシストIII』へと進化させております。なお、カメラユニットのサプライヤーはデンソーとのこと。


もともと先進安全技術「スマートアシスト(赤外線センサータイプ)」を他社に先駆けて採用したダイハツでありましたが、この手のプリクラッシュセーフティシステムはサプライヤーからセンサーもろもろを入手することでキャッチアップできる機能という部分もあり、最近ではステレオカメラ(日立製)を使っているスズキのプリクラッシュセーフティのほうがリードしているという印象もありました。

なにしろ、歩行者検知を考えるとカメラを使うことは必須(シンプルな赤外線タイプやミリ波レーダーでは形状を識別できない)であります。であれば、距離計測もしやすいステレオカメラを選ぶというのが定石となりつつあって、ダイハツもその流れにのってきたという感じ。もちろん、日産が単眼カメラだけで『プロパイロット』を実現しているように、ステレオであることが必須ではありませんが。

それはさておき、こうしてダイハツがステレオカメラをセンサーに使う『スマートアシストIII』を搭載してスズキに追いついた、と思いきや、スズキは新型ワゴンRから(登録車ではスイフトから)、新しい『デュアルセンサーブレーキサポート』にチェンジしているのでした。これは、赤外線センサーと単眼カメラを組み合わせたもの。そのユニットのサプライヤーはコンチネンタルです。つまりスズキが使っているセンサーユニットは、トヨタの『トヨタセーフティセンスC』と共通といえるのは、なんとも不思議な感じなのでした。ダイハツはトヨタの完全子会社でありますので、ダイハツとトヨタが共通で使っているのであれば自然な話でありますが。そして、ワゴンRが採用したように、コスト的に軽自動車に採用できるのであれば、ダイハツも同じユニットを用いることで、さらにコストダウンが図れそうな気がするのです。
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いずれにせよ、ダイハツもスズキも軽自動車には追従クルーズコントロールは装備していないので、日常的に先進安全技術の恩恵を受けることはできませんし、プリクラッシュブレーキを試してみることも難しいので、仮に性能差があったとしても、商品性の違いとして重要な選択基準になるということはないのでしょう……。だからこそ、部品の共通化はマイナスにならず、コストダウン方面のポジティブさのほうが価値につながると思うのであります、エエ。

精進します。


こちらの一冊には、そんな新型ワゴンRの速報などを寄稿しております。

  




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アウトランダーの2.4L 4WD車がマイナーチェンジでEPBを標準装備

三菱アウトランダーがマイナーチェンジ。歩行者検知のプリクラッシュブレーキ、電動パーキングブレーキ(4WDのみ)、CarPlay Android Auto対応ディスプレイオーディオを採用
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いろいろあった三菱の、ミッドサイズSUV「アウトランダー」が一部改良です。

プラグインハイブリッドではない方のアウトランダーは、2.0リッターFFと2.4リッター4WDという構成で、それぞれにベースグレード、「セーフティパッケージ」、「ナビパッケージ」を用意するというグレード展開となっております。

主な変更点、先進安全装備でいえば、歩行者検知型のプリクラッシュブレーキに進化するために従来のミリ波レーダーは追従クルーズコントロールだけに専念、新たに赤外線と単眼カメラのユニットを搭載している点。後退時車両検知警報システムの新採用、マルチアラウンドモニターの「ナビパッケージ」への標準装備などでしょうか。

さらにApple CarPlay、Android Autoに対応したスマートフォン連携ディスプレイオーディオをメーカーオプションとして設定しているのは時代に合わせた部分。インテリアでは4WD車にEPB(電動パーキングブレーキ)を採用したのも、まさにアップデートといった印象を受けるのでした。
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それはさておき、今回の商品改良で気になったのは”ロントフォグランプをLED(リフレクタータイプ)として消費電力を抑えたほか、ロービーム灯火時のヘッドライトとの色調を統一しています”という点。フォグランプの役割からすると、日常的に使うことはないはずですが、それでもヘッドライトとの色味があっているほうが商品性にはつながるということでしょうか……。
 
精進します。
  




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ABARTH 595がアグレッシブなフェイスリフトとパワーアップ

500から595に改名、MTで145PSにアップ
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刷新したアバルト595ラインアップの最大の特徴は、前後のバンパーをより一層アグレッシブなデザインに変更する点です。また、フロントバンパーのエアインテークには、ワンメイクレース仕様車 「ASSETTO CORSE」からインスピレーションを得た「ABARTH」の浮き文字があしらわれ、アバルトならではのレースの雰囲気を強調します。なお、これまで「アバルト500」だった名称を「アバルト595」に変更することで、全グレードの名称が「595」となり、フィアット500のラインアップとの差別化が明確になります。
というわけで、ABARTH595がビッグマイナーチェンジ。中でも気になるのは、ABARTHのベーシックグレードといえる500が595に改名した上、5MT車で10PSアップの145PSとなっている点。

ABARTHといえば、以前595コンペティツィオーネに乗ったときに感じた、1990年代の国産チューニングカーのような乗り味が記憶に残るところで、そのときの印象からするとハードすぎない新生595の5MTなどは気になる存在。MTを日常の足として使いこなすようなカーライフを夢想すると、ちょっと物欲が刺激されて、仕事のヤル気が増してくるのです、エエ。

もし夢が叶うのなら、ペダルレイアウトとウインカーレバー位置の関係から左ハンドル一択と思ってしまうのは、古い感覚でしょうか(汗)


精進します。

  




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プリウスPHV、100V 6Aの普通充電に対応は隠れたヒットポイント

100Vの普通充電対応がチョットうれしいプリウスPHV
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AC100V/6Aの普通充電では、家庭の配線を利用できるため専用の配線工事が不要(屋外にあらかじめアース付コンセントが付いていれば交換も不要。耐久性の低い抜止形コンセントの場合は、コンセント部分の交換が必要)
ついに発売開始となったトヨタ・プリウスPHV。ガソリン補給でも走ることのできるプラグインハイブリッドながら急速充電CHAdeMOに対応したことは、議論がわかれるところとは思うわけですが、充電といえば家庭用の100Vに対応しているのは意外なヒットポイントになるのでは?

家庭用(といっても一軒家が前提でしょうが)の普通充電といっても、これまでのプラグインハイブリッドは200Vが基本で、どうしても配線工事が必要でありました。しかし、今度のプリウスPHVは100V/6Aの一般家庭によく見られるスペックでの普通充電が可能なのであります。もちろん、200V/16Aでは2時間20分で満充電できるのに対して14時間以上かかるというのはネガですが、ちょこっと乗りの近距離ユースがメインであれば、100Vでも十分にカバーできるはずで、この選択ができるというのはポジティブな印象を受けるのでした。コンセントの耐久性という点から、どこでも充電できるというわけにはいかないでしょうが……。



精進します。
  




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トヨタのハイブリッドカー、世界累計販売1000万台超えに思う

ハイブリッドカーは、いまや特別なものではありません。

トヨタ一社だけでも、ハイブリッドカーの累計販売はグローバルで1000万台をオーバー。そのラインナップを見ても、とことん省燃費性能を追求したモデルもあれば、特定のカテゴリーにおける燃費チャンピオンもおり、さらにレクサス・ブランドを中心にパフォーマンス系ハイブリッドも増えていきそうな雰囲気。いずれにしても、2モーターのフルハイブリッドを基本とするという姿勢は初代プリウスのデビュー以来、ほぼ不変といえるわけです(いまでいうISGのマイルドハイブリッドやベルト式CVTを使ったTHS-Cなどもありましたが)。

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逆にいうと、ハイブリッドであることが当然となってくると、そこで差別化できなくなるわけで、そうしたタイミングでTNGAといった新世代アーキテクチャにより走り全体のレベルアップを図るというのは、技術そのものが持つ商品性を理解しているからなのでありましょう。 
とはいえ、トヨタ・ハイブリッドの最新バージョンといえるプリウスPHVがついにデビューとなると、ついつい省燃費性能に目が行ってしまうわけです。ただ、ハイブリッドに限らず、燃費性能を経済性という視点でみると、どんなクルマであっても新車で買うことは損といえるわけです。車両価格差をガソリン代ほかの維持費で埋めようと思ったら、修理にお金がかからない程度の中古車を買ってくるのがオトクといえるわけですから。

むしろ、ハイブリッドカー(いまならプラグインハイブリッド)を買うというのは、少しだけ時代をリードしているという満足感や新しい経験を買うようなものであります。その意味ではハイブリッドはアーリーアダプター向けの商品というフェイズは終了したのは明白。グローバル1000万台という数字も照明しています。

プリウスPHVのキャッチコピーが『すぐ普通になる。今は特別なプリウス』というのは、まさに「いまはアーリーアダプター向けだけれど、あと一歩でマジョリティにリーチする商品性を持っている」というマーケティングの自信を示す名コピーだと思うのですが、さて?

精進します。
  




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